変態三銃士~デバガメ判事~
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※下ネタあり
お尻マイスター逮捕から数日後
杉《・・・てことで、ごめんね名前ちゃん》
『ううん、いつも優先してもらうわけにいかないから。自分の用事も大事にして』
変態三銃士の残り1人が捕まるまで頻繁に名前と一緒にいた杉浦だが、今日は自身の予定があると言っていた。
名前もほぼ毎日神室町に来てもらっていて申し訳なさを感じていたところだった。
『おはようございまーす』
八「おはよう、今日は杉浦と一緒じゃないの?」
名前は杉浦は用事があって来ないことを話す。
八「まじか・・・タイミング悪・・・」
そう呟く八神に、何があったのか聞く。
八「また陽介くんから依頼が来てさ。変態のことで頼みたいことがあるって」
しかも、面識があるからか、メールには名前の名前も入っている。八神と一緒に来て欲しいということだろう。
八「どうする?俺1人で行ってこようか?」
『大丈夫、行くよ。ここまで来たら変態三銃士最後の1人に興味が湧いてくるし。
意識してれば自分の身は守れるから』
八「わかった」
八神と名前は、陽介に指定されたカフェに向かった。
ーーー
カフェに着くと既に陽介が待っていた。
八「陽介くん。依頼の件で来たんだけど」
陽「あ、八神さん、名前さん、待ってました」
『あれ?今日は月乃さんはいないの?』
八神と名前は月乃が見えないことを不思議に思い、陽介に尋ねる。
陽介は少し吃りながらも自分1人だと話す。
『・・・?』
八神は続けて依頼の内容について聞いていた。名前は陽介の様子に若干の違和感を感じながらも話を聞く。
陽「ちょっと言いにくいんですが、変態三銃士のことでして・・・。
八神さんたち、ご存知ないですか?変態三銃士の3人目がどんなやつか」
八神も名前も聞いたこと無いと返す。
陽「変態三銃士最後の1人、そいつはのぞき魔でして・・・“デバガメ判事”と呼ばれる男らしいです」
八「“デバガメ”はのぞき魔のことだからわかるけど、“判事”ってどういうこと?」
陽「ラブホでカップルの行為を覗き見して判決を下すそうです。有罪か、無罪か」
『は?え?』
名前は訳がわからず目をぱちくりさせる。
陽介は更にデバガメ判事の説明を続ける。行為が冒涜的だと思われたら写真を撮られ、ネットにアップロードされると。
『気持ち悪・・・てか冒涜的ってどんな行為??』
八「聞くな名前ちゃん」
八神は陽介がその写真を撮られたのか聞くが、陽介は首を横に振り、月乃が撮られたのだと話す。
そして落ち込んだ月乃は引きこもってしまったと。
『どうやって写真撮るんだろ』
陽「変態がイモリみたいに張り付いて窓からカメラで覗いているそうです。見つかると凄まじい勢いで逃げて行ったと。
あの写真を何とかしないと!ネットにアップロードされる前に!」
八「事態は思った以上に深刻な案件だな・・・どうやって捕まえるか」
陽「名前さんがオトリになるとか」
デバガメ判事相手にオトリ・・・?と首をかしげていると陽介は意気揚々と話す。
陽「名前さんがラブホで冒涜的な行為をするんです!デバガメ判事に見せつけるように!
例えば✕✕✕を△△△で○○○とか!」
『・・・八神さん、陽介くん訴えたら勝てる?』
八「やめてくれ2人とも」
八神は杉浦がいないことに安堵した。今の発言を聞かれたら八神も陽介もただでは済まなかっただろう。
『よく出没するホテルの外で待ってればいいんじゃない?』
陽「それもそうですね」
陽介にデバガメ判事が出たと言われるホテルを教わり、向かうことになった。
ーーー
ホテル街
とあるホテル前
『ねぇ、八神さん・・・あれ見て』
八「ん?・・・うわ」
ホントにトカゲのようにホテルの壁に張り付いている男がいた。
あれが噂のデバガメ判事なのだろうか。
デ「オーマイガー!
なんていかがわしいプレイデース!
許せません!ギルティ!有罪デース!」
『めちゃやば・・・』
八「“ハト”で撃ち落としてやるか」
名前は思い切り不快感を表情に出す。
八神は最近ドローンに射撃機能をつけたようで、それを試せることを喜んでいるようだった。
八神はドローンを操作し、デバガメ判事に弾を当てていく。
デバガメ判事はトカゲのようにチョロチョロ壁を這いずり回りながら弾を避けていく。
『もうゴキブリじゃん、気持ち悪い』
何発も弾を当てられ、デバガメ判事はついに地面に落下した。
八「よっしゃ!」
倒れているデバガメ判事に近寄ると、高いところから落下したため、念のため大丈夫か聞く八神。
するとデバガメ判事はゆっくり立ち上がり、神聖なマイ・ジャッジメントを邪魔するなと言ってきた。
八「犯罪者が正義の判事を気取ってんじゃねえよ、裁かれるのはお前の方だろうが」
デ「シャラップ!あなたはギルティ・・・有罪です!
このワタシ自らパニッシュメント!死刑にしてあげまーす!」
デバガメ判事は拳を向けてきた。
八神はそれを受け流しカウンターでパンチを決めた。
崩れ落ちるデバガメ判事。あらかじめ呼んでいた警官が間もなく到着し、デバガメ判事を連行していった。
近くで待っていた陽介を呼ぶ。
陽「八神さん、名前さん、ありがとうございます」
八「これでもう例の写真がアップロードされることもないよ」
陽介は、安堵したように“他人にあんな場面見られたらマジで生きていけないし”と話す。
その言い方に八神も名前も違和感を覚えた。
『ん?あんな場面?写真見たの?』
陽「え!・・・あ、えっと、それは・・・」
月「あれ?八神さんと名前さん?」
陽介が口ごもっていると、月乃がやってきた。
陽「げげ!!月乃!?」
明らかに隠し事をしている様子の陽介に名前はまさか、と目を向ける。陽介は名前と目が合うとすぐに逸らした。
八神が月乃にデバガメ判事に撮られて引きこもっていたのではと確認するが、月乃は驚いて知らないと話していた。
『陽介くんが撮られたの?』
陽「は、はは。探偵に隠し事はできませんね」
盗撮されたのは自分だと認める陽介。
なぜ嘘をついたのか聞くと、バツが悪そうにする。
月乃の話によれば、陽介の彼女は今アメリカに留学中だとのことだった。そしてその彼女は未だにアメリカにいると。
『てことは、ホテルで一緒にいたのは・・・』
陽介は苦笑いをしながら別の女性と一緒にいたと話す。
月乃は言い訳をする陽介に平手打ちを喰らわせた。
月「有罪!お兄ちゃんは、有罪よ!」
八「陽介くん、こればっかりは弁護できないね。たしかにキミは有罪だ」
月「すみません!この度は兄が迷惑をおかけしました。
ほら、お兄ちゃん行くよ!」
月乃は陽介を引き摺るように連れて帰った。
八「これで変態三銃士はみんな逮捕されたな」
『やっぱ変態の相手は疲れるね。
もう変態なんて世の中から消滅すればいいと思う』
八「こわ」
変態三銃士は皆逮捕され、神室町の変態騒ぎは一件落着・・・・?
終
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