幽霊騒動?
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源田法律事務所
八「お疲れさまでーす」
『こんにちはー』
杉「お邪魔します」
さおりから探偵向きの新しい依頼が来た、という連絡をもらい事務所に向かう八神、名前、そして杉浦。
『別に文也くんは来なくても良かったのに』
杉「えー、面白そうなんだもん」
2人がそんな話をしていると、さおりが依頼の資料を見せてくれた。
『なになに?・・・げ!』
資料を見て名前は絶句する。
依頼内容は島津マモルさんという方からで、
“来月から住む予定のアパートに幽霊が出るという噂を聞いたんですが、契約する時はそんな話全く聞いてなかったんです。
どうか幽霊を捕まえて幽霊物件だと証明してください!”
とのこと。
八「あ。」
八神は名前を見る。
『・・・』
名前は資料を見たまま固まっていた。
杉「なに?名前ちゃん幽霊苦手?」
八「苦手だな。どうする名前ちゃん、俺だけでもできそうな依頼だから帰ってもいいぜ?」
名前はゆっくり首を横に振り、頑張ると言っていた。
城「頑張って。でも無理しないでね」
『はい』
さおりに応援され、少しやる気が出た。
杉「幽霊と羽村のカシラどっちが苦手?」
『幽霊』
杉「(即答・・・)」
夜まで待ち、依頼人との待ち合わせ場所であるホテルの一階に向かう。
『依頼人はハートのパーカーを着てるんだっけ』
八「ああ、だいぶ目立ちそうだ」
杉「あ、発見」
指定された場所に行くと、とても目立つハートが描いてあるパーカーを着ている男性を見つけた。
八神は声をかける。
八「すみません、依頼人の島津さんでしょうか?
私は探偵の八神というものです。
こちらが同じく探偵の苗字と、助手の杉浦です」
『(・・・由香子命)』
杉「(いたたたた・・・)」
名前と杉浦は、パーカーのハートの中に書いてある文字を心の中で読み、このパーカーは着たくないな、と思った。
島「はい、島津マモルです。お待ちしてました」
4人はエントランスのイスに座り詳細の話し合いをする。
八「では、早速ですが、仕事内容について聞かせていただけますか?」
島「それが、その・・・幽霊を捕まえてほしいんです!」
『・・・・』
名前は眉間にシワを寄せる。
杉「幽霊の件は資料にもあったね。どういうこと?」
杉浦が名前を怖がらせないようにフランクに尋ねる。
島「実は来月から、あるアパートに入居する予定なんですが・・・その部屋で“出る”らしいんですよ。
幽霊が」
『ひ・・・・』
肩をすぼめる名前。
八「噂かなにかを聞いたんですか?」
島津は、隣の部屋の人に入居前の挨拶をしに行ったときに聞いたと話す。
杉「なにを?」
島「誰もいないはずの部屋から、女の不気味なすすり泣きの声が聞こえるって・・・」
『・・・』
名前はいつでも耳を塞げるような姿勢で話を聞く。
島「それだけじゃないんです。廊下で黒髪の白い服を着た女を見たそうなんです・・・」
杉「ザ・幽霊って感じなんだね」
島「はい。その人、怖くなって調べたそうですが、そんな女の人は住んでいないとわかったそうです。」
八「それは・・・薄気味悪いですね」
『・・・事故物件て、借りるときに業者から告知の義務があるんじゃなかったでしたっけ?』
怖くても話しは聞いていたようで、気づいたことを話す。
島「特に何も言われませんでしたね。
実は僕、そのアパートで彼女と同棲を始める予定なんです」
遠距離恋愛だった彼女が仕事を辞めて神室町に来ることになったらしい。
その物件も二人で見て気に入って住むことを決めたと。
島「由香子っていうんです。ほらほらすっごく美人でしょう?」
『(由香子命の由香子って彼女のこと・・・?)』
島津がスマホを見せる。画面には由香子と呼ばれる人の写真が写っていた。
杉「(美、人・・・?)」
ドン引きの名前と杉浦。八神はポーカーフェイスで話を続けていた。
八「・・・そうですね、しかし噂が本当なら、彼女さんと住むわけにはいかないですね」
島「え?住むに決まってるじゃないですか」
『え?』
島津は、事故物件だと証明できたら賃下げの交渉ができると話していた。
杉「あんたは良くても彼女さんは嫌がるんじゃない?」
島「はっは!大丈夫ですよ。彼女霊感とかないから見えないですって」
さすがの八神も、そう言われたら戸惑うしかなかった。
八「で、私たちは何をすれば?」
島「八神さんたちには、アパートが本当に幽霊物件かどうか調べてほしいんです」
八「わかりました、やってみましょう」
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