第35話 決着
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下っ端を相手していると隙をついて相馬がナイフを向けてくる。
散り散りにならないように連携を取りながら戦っていった。
相馬に疲労やダメージが蓄積していくと、逃げようとしているのか誘い出しているのか、1人で奥の冷凍庫に向かっていった。
海藤たちと桑名は八神に相馬を託し、RKと戦い続ける。
RKのメンバーを倒し冷凍庫へ向かうと、ちょうど八神と相馬の戦闘も終わりを迎えていた。
海「あらかた済んだみてえだな」
意識を失っている相馬を縄で縛り、川井の死体の場所へ戻る。
八神たちは川井の死体をチェックする。その間名前は東とともに相馬の近くにいた。
桑「よぉ。そいつに近づかない方がいい。
・・・それ以上引き出すと仕掛けてある爆弾が起動する」
八「なに?」
桑「そして俺がこいつを操作しても・・・やっぱり爆発する」
桑名は持っていたスマホを見せる。
杉浦が死体の下を見ると、桑名の言うとおり爆弾が貼り付いていた。
東「なんだよ、そいつ味方になったんじゃなかったか?」
桑「川井の死体がある限り楠本さんは解放されない。
だから俺が始末しとく。お前らはそこを離れてくれ」
八「桑名・・・駄目だよ」
楠本が罪から解放されるには自首しかないと話す八神。
桑「自首したら彼女、また充と会えなくなるんだぞ?
13年かかって、やっと目ぇ覚ました充と。
・・・それがお前の望む正義か?」
苦しそうに話す桑名に、名前も心が痛む。
八「誰もが全員幸せになれりゃいいと思う。
でも、今俺が目ぇ瞑ったら・・・澤先生の犠牲は何だったんだ?
彼女はもう声を上げることもできねんだぞ・・・?
そこから目ぇ逸らして何が正義だ!」
反抗する八神に、桑名は全員爆弾で吹き飛ばすしかないと言う。
八神は桑名はそこまでのクズではないとまっすぐ見つめて話す。桑名もそんな八神に尻込みする。
八「誰も手ぇ出さないでくれ」
八神は1人で桑名と決着をつけるようだ。
海「俺にはよ、ター坊。桑名の言いたいこともわかっちまう。
お前らふたり、どっちが正しいか答えなんてあんのか?」
海藤はそう言うとその場から離れ、東たちの方へ来る。
杉浦もそれについていく。
激しい喧嘩だった。
棚の上まで使い、互角の戦いを繰り広げる八神と桑名。
上から桑名が落下するとほぼ勝負はついていた。
八神に拳を向けようとするが、力が入らず振り抜くことができなかった。
アゴをグッと押されるだけの拳を八神が掴む。
桑名はもう勝てないことは分かっていたが、認められない。
八「どの正義が正しくて、どの正義が間違っているかなんて誰にも分からない。
真実だけが・・・誰にとっても公平に“そこにあるもの”なんだよ」
桑名は泣き崩れる。
そこへ、楠本玲子が1人で現れた。
泣いている桑名のもとへ走り寄る楠本。
桑名は楠本の秘密を守りきれなかったことを謝罪していた。
楠本も今までやってきたことが間違っていたことだと話し、自首すると桑名に話していた。
桑「川井の死体はこのまま置いていく。
でも俺はここから消えさせてもらう。また闇ん中に戻る」
今桑名を逮捕しても公安に首を差し出すようなものだとみんな理解しており、誰も止める人はいなかった。
警察も桑名を逮捕するだけの証拠をそろえることができないと。
桑「やっぱり法ってのは融通がきかないし、不完全なシロモノだよな。
裁くべきを裁けない、救うべきを救えない。
俺はそのことを、これからも行動で示していく」
桑名は“じゃあな”と言い、八神たちに背中を向けて歩き出すと、八神が声をかける。
八「あんたの言うとおり、法は完全じゃない。
今の法じゃ救えてない人もいる。
それでも変わり続けてるんだ、より良くなろうとしてる。
たしかにまだ時間はかかるよ。
だから・・・今ある法で救えない人間がいるなら、俺が守りに行く。
ただし、あんたとは違うやり方で」
やがて警察が到着したようだ、遠くからサイレンの音が聞こえてくる。
RKや相馬は逮捕された。
楠本も息子に電話しているがその後連行されていくだろう。
八神たちは渡辺警部もいたため、少しの取り調べで解散になった。
バンに乗り込む八神たち。
名前は半泣き状態だったため、帰りは海藤が運転し杉浦と名前は後部座席に座っていた。
『はぁー・・・』
大きなため息をつく名前。
杉「大丈夫?」
『ん。大丈夫。
やっぱり迷うなぁって思って』
運転手以外のメンバーは“なにが?”という表情で名前を見る。
『正義ってなんだろうって。
前にそれで悩んだときもあったけどさ、やっぱり結論出ないよ』
八「・・・悩むことが大事だと思う。
自分の思う正義ばかりを突き詰めた結果が、桑名だったり相馬がしてきたことだ」
杉「僕もそう思うよ。
それに、名前ちゃんの回りには僕らがいるじゃない。一緒に探してけばいいんだよ」
東「ああ。正義を求めた結果、間違った方向に行きそうになった俺らの誰かが引きずってでも方向修正してやる」
『ふふっ、こわぁ。
ありがとう、みんな。やっぱりみんな優しくて温かいから大好き』
海「へっ、横浜で人一倍優しいヤツがお待ちだ!急いで帰るぜ!」
バンはスピードを上げて横浜へ向かっていった。
こうして異人町でのイジメ調査が発端となった大きな大きな事件は幕を閉じた。
第35話 終