第4話 依頼
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もう少し調査の話、調査後の話などを詳しく理事長に確認していく。
八神がなぜ探偵に頼む必要があるのかと聞くと、先生方の報告だけでは信用しきれないからと言われる。
『信用しきれない、とは?』
理事長は口ごもりながら、4年前に生徒が自殺する事件が起きていたことを話す。
八神がイジメが原因か聞くと、第三者委員会の調査ではイジメはなかったとして、学校側に責任はないとされていた。
理事長の目から見ても以前の件でも今回もイジメはないと思いたいが、2か月前に教育実習生が心を病んだのか学校に来なくなったこともあったという。
生徒にイビられたのか何なのか分からず仕舞いで、今家族が捜索願を出しているとのことだった。
奥「そういうわけで、皆さんにはどうか見えにくい学校の影に光を当てていただきたい。それが私の今回の依頼なんです」
真っ直ぐな目で見つめてくる理事長。本当に学校のことを思っている様子が伝わってくる。
とりあえず今日のところは仕事の話は終わりにし、料理を楽しむこととなった。
海藤が大声で追加のオーダーをしていく。
それを見た八神が九十九にコソッと代金の話をすると、九十九は自分たちがご馳走するから大丈夫だと返していた。そして八神はじゃあ自分も、と料理を追加する。
『はぁ。ごめんね、遠慮なくて』
名前はため息をつきながら杉浦と九十九に話す。
杉「ははっ、遠慮が無いのはよく知ってるから気にしないで。名前ちゃんもいっぱい食べなよ」
『うん、いただきます』
みんなでたくさん食べた後、理事長と挨拶をして別れ九十九課に戻ってきた。
九「いやあ、初日からお疲れさまでした、八神氏ぃ」
八神探偵事務所は九十九を囲みながら明日の作戦会議をする。
先生や生徒の目を誤魔化すために空調整備の業者という体で潜入し、カメラを仕掛けるという。
海「ツナギでも着ろってのか?」
九「フヒヒ・・・実はもう作業服を用意してありますよ。残念ながら苗字氏のはサイズがなかったので用意できませんでしたが」
くくっ、と笑う八神と海藤を睨み付ける名前。
九「苗字氏にはカメラがちゃんと作動しているかチェックしていてもらいたいのです」
『OK』
作戦会議を終えると、杉浦が困り顔でスケートボード2枚とにらめっこしていた。
八「どうした?」
杉「ネットショッピングでさ、同じスケートボード間違えて2つも買っちゃったんだ」
返品やネットで売るのはどうかと八神が提案すると、返品は無理らしく、じゃあネットで・・・という話になった途端
九「いけません!なりませんぞ!」
『わぁっ、ビックリしたぁ』
近くで急に大声を出されて驚く名前。
九十九は「申し訳ない」と言いつつ話を続ける。
九「この九十九の目の黒いうちは転売だけは許しません!断じて!」
杉浦曰く、九十九はアンチ転売ヤーだということだった。レア物フィギュアを手に入れるために転売ヤーに屈してしまったと。
九十九は転売ヤーに負けたことを悔しそうに語っている。
杉「だからさ、八神さん使う?」
八「良いのか?ありがたく使わせてもらうよ」
その時
九「な、なんですとおぉ!」
『わぁあっ、だから何!?』
再びヒェェエ!と大声を出す九十九に怒る名前。
九十九は、質屋のえびすやに限定フィギュアがあると言う。カメラの動作確認などやることは残っているのにえびすやに直行しようとする九十九。
しかし杉浦に仕事優先だと叱られシュンとするが、目の前にいた八神を見てニヤッとする。
九十九の言いたいことを理解し、頭を掻きながら了承する八神。
早速スケートボードを使って向かうことになった。
『いってらっしゃーい』
20分後、八神は事務所に帰って来た。
九十九はかなり喜んでいる様子。
九「フヒヒ!素晴らしいものは転売ヤーなどではなく、その良さがわかる人間が手に入れるべきです!
これで仕事の準備に専念できます。誠稜高のミッションも必ずや成功することでしょう!」
急に仕事モードになった九十九は猛スピードで準備を終わらせ、今日は解散することになった。
九「八神氏たちはここを自分の事務所だと思って自由に過ごしてくだされ」
八「ありがとう、助かるよ」
八神と海藤は神室町に帰って明日また来るのは大変だと九十九課に寝泊まりすることになった。
杉「名前ちゃんは僕の家おいでよ。
八神さんたちとはいえ、さすがに同じ屋根の下はさ・・・」
『うん、そうさせてもらおっかな。
じゃあ、みんなお疲れさまでした』
杉「また明日ー」
杉浦と名前は一緒に帰っていった。
第4話 終