第32話 口封じ
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海「そんなの、タダで済むわけねぇだろ?」
阿「だよな。だから俺はヤツが飛ぶと知った時、忠告したよ。
お前、消されるぞってな」
しかし、相馬は「この組は終わりだ、俺が殺されるわけがない、余裕だ」と笑って言っていたらしい。
むしろ阿久津に、お前も抜けちまえと逆に忠告してきたと。
実際に、崩壊寸前の東城会は組を抜け出す者にまで気に掛ける余裕もなくそのままになっていたようだ。
阿「東城会が先細ってく間、あいつぁ地下にもぐってRKのネットワークをひとりでつくりあげちまった」
だからRKの表向きの顔は阿久津、裏から操るのは相馬という関係性になったと。
八「阿久津・・・相馬は公安に使われてる。その事は知ってるか?」
阿「公安?」
八「じゃ、相馬が川井信也を神室町で探してた理由は?」
阿久津は知らないと答える。次に桑名を追う理由も聞くがそれもわからないらしい。
『ねぇ、八神さん、ちょっと思ったんだけど』
海「・・・俺も同じこと思ったかもしれねぇ」
考え込む名前と海藤に不思議に思う八神。
海「もしかしたら相馬は、公安そのものだったかもしんねぇぞ」
『公安が極道にスパイとして潜入したらさ、警察の情報に詳しい、嘘をかぎわけるのがうまい極道が生まれる』
東城会を抜けるときも、警察や公安の情報を持っているから東城会に先がないことを知ることができたのではないか、と海藤は話す。
八「だから相馬は、東城会の解散を見越して動けたわけか」
海「ああ。そして組を抜けたあいつがやったのは、東城会からあぶれたヤクザたちの受け皿を作ることだった
ってのはどうだ?」
『自分で管理すれば公安で監視しやすいしね』
八「つまり、RKって組織は・・・ちりぢりんなったヤクザを公安が管理するために作られた・・・?」
阿「相馬が・・・公安の、潜入?」
話を進めている八神たちに阿久津は割って入る。
阿「だとしたらやべぇぞ、呑気にしゃべってる場合じゃねぇ!」
八「なにが?」
阿「あいつには、この部屋のことも筒抜けなんだ」
『・・・まさか、今の話も聞かれてる?』
名前は察したようで焦りを見せ始める。
阿「ああ、そうだとしたら・・・」
東「おい阿久津!相馬に筒抜けだったらどうだってんだよ!」
『みんな消されるって!』
名前が言った瞬間、発砲音と共に阿久津から血飛沫が飛ぶ。
「「『!!』」」
海藤は東と名前を、八神はさおりを支えながら左右に逃げる。
発砲音はしばらく続く。
海藤は名前の視覚と聴覚を遮断するように自分の胸に押し付けた。
自分たちに銃口が向けられていないということは全て阿久津に向けられたということ。
八「やめろぉ!!」
八神が叫んだからか、残弾が無くなったからか、撃った人物らは走り去っていく。
もう大丈夫だとわかると、阿久津の方に向かっていく。
もちろん名前には見せないように配慮しながらだが。
八「くそ・・・やられた・・・!」
阿久津はすでに息をしていないことが一目でわかった。
すぐに通報し、クラブの外に出た。
すぐに警察と真冬が到着する。
さおりは冷えないようにタオルケットを羽織り座り込んでいる。
名前はさおりの隣に座っている。
藤「・・・じゃあ銃を撃ってきたのは警官姿の2人組?」
城「ええ。そして阿久津のことを・・・」
真冬は八神に目を向ける。
藤「その警官たち、まさか本物じゃないよね?」
八「ああ。たぶん相馬が自分の手駒に警官の制服を着せたんだと思う」
相馬が公安の人間かもしれないという疑念が高まっていくばかりだ。
藤「でもいくら公安の潜入でも口封じに殺人までするなんて・・・」
不安げな顔をする真冬。
それに東は、相馬がRKのメンバーに殺されないためには口封じが必要だったと話す。
元東城会のメンバーにとっては大変な裏切りだと。