第30話 楠本玲子
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源田事務所
『こんにちはー』
星「あ、名前さん!お久しぶりです」
『うん久しぶり。
源田先生、これ差し入れです』
源田に菓子折りを渡して事務所を見回す。
さおりは控訴の準備で忙しいのだろう、今は不在だった。
源「今日は八神は一緒じゃねえのか?」
『はい、文也くんと2人で夜まで仕事で出てまして。私お留守番になっちゃったからここに来てみました』
源「お、なら丁度いい」
『?』
源田は、星野に来た依頼の手伝いを頼みたいと言ってきた。
星「名前さんも手伝っていただけるなら百人力です!」
『源田先生と星野くんがいいなら・・・』
源「決まりだな、じゃあ詳しくは星野くんから聞いてくれ」
星野と名前はソファに座り、依頼の話をする。
依頼人は神室町のキャバ嬢で、SNSに自分の誹謗中傷を書き込みされて精神的に病みそうだと。
『キャバ嬢って大変そうな仕事だね』
星「もう少ししたら依頼人が来ると思うので、一緒に話を聞いてくれます?」
『うん』
しばらくすると、依頼人だと思われる女性が事務所に入ってくる。
星「こんにちは、依頼人の方ですね。
僕は源田法律事務所の弁護士星野です。
こちらは今回お手伝いを頼んでる八神探偵事務所の探偵の苗字です」
サ「えっと、神室町のキャバクラで働いているサエコです」
3人で挨拶をすると早速依頼の話を進めた。
誹謗中傷と見られる書き込みを見せてもらう。
内容は人をバカにするような稚拙な内容や、脅迫のような文章まである。
星野は弁護士らしく削除請求や情報開示請求などの話を進めていた。
名前は盗撮した画像を載せている書き込みを見て話をしていく。
『この盗撮の画像のキャバクラってサエコさんの職場ですか?』
サ「はい、そうです」
名前はそのキャバクラについての書き込みなどを検索していく。
『あれ、なんか昨日ありました?
その職場のキャバ嬢のアカウントでボーナスもらった、って何件かありますけど』
サ「ああ、昨日は久しぶりにオーナーの阿久津さんが神室町に来てくれて、売り上げが良い娘にボーナスをあげてたんです」
星野と名前は阿久津の名前を聞いて目を見開く。
『えっと、阿久津さんというのは・・・』
サ「今神室町を牛耳ってるRKって知ってます?その上の方の人らしいですよ。
基本的にボーナスもらえる子しか会えないらしいですけど」
コソッと話すサエコ。
星野と名前はアイコンタクトをとる。
少し阿久津の話を聞き出した後、星野は法的な措置などを進めていくため今日のところは解散にすると話した。
サ「苗字さん、でしたっけ?阿久津さん、たぶんあなたみたいな人好みだろうからキャバ嬢になれば稼げると思いますよ!どうです?」
『・・・い、いや、大丈夫です』
顔を引きつらせる名前。
八神と共に倉庫に連れていかれた時のことを思い出し鳥肌が立った。
サエコは挨拶をして事務所を去っていった。
星「阿久津の情報ゲットしちゃいましたね」
『うん、神室町に戻ってきてたんだ・・・』
星「八神さんに報告しましょう。
とりあえず依頼の件ありがとうございました、素早く情報が集まって助かりましたよ」
八神に連絡しようとスマホを取り出すと、八神から既にメッセージが届いていた。
“これから俺は桑名に会いに行く。
杉浦と一緒に車でそっちに迎えに行けるけど、どうする?
杉浦は名前ちゃんを1人にするのは心配だって言ってる”
数分前に送られてきていた。
まだ近くには来ていないだろう。
名前は八神に電話をかけた。