第30話 楠本玲子
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桑名と接触して数日後
八神、名前は神室町の事務所に来ていた。
『文也くん、こっちに合流できるって』
八「サンキュー、じゃあ東にも声かけてみるか」
数日前、九十九に楠本充の病院を突き止めてほしいと連絡してあり、その報告待ちだった。
今日は神室町で情報を集めることにした。
RKはもともとは神室町のグループだ、なにか情報があるかもしれないと。
八神と名前はそれぞれ東と杉浦に連絡し、協力を仰いだ。
東と杉浦が八神探偵事務所に到着して数分後、八神のスマホに九十九から電話が入った。
八「さすが九十九、よく突き止めたな」
九《ヒヒ・・・楠本充の入院先は、厚労省近くのそれなりの病院だろうとアタリをつけました。
そこで数を絞れたので、あとは努力と根性でなんとか》
『すごいね』
そして辿り着いたのが東都大病院。
楠本玲子は、13年間ほぼ毎晩息子の病院を見舞っているという。
九《八神氏たちが彼女と直接会いたいのなら、そこへ行くのがベストでしょう》
八神と杉浦は、タクシー業者になり楠本玲子を乗せて話を聞く作戦を立てていた。
さすがにタクシーに運転手以外で2人もこっそり乗り込めない。
『やっぱり私は留守番か』
八「ごめんね。
まぁ、今後の話次第で考えるよ」
東「しかしよ、八神。お前マジで楠本玲子に自首させんのか?」
東は信じられないと言うかのように八神に問う。
八「ああ、そのつもり」
東「相手は官僚のトップだ。
それが殺しをやってたなんてことになったら日本中が大騒ぎになんぞ」
八「そんな秘密を隠すから他の誰かがツケを払わされんだ」
『澤先生みたいにね・・・』
杉「うん・・・そうだよ」
それに楠本玲子が川井殺しで自首すれば公安は動く理由がなくなり、RKをかばう理由もなくなる。
そうすれば公安にかばわれていた相馬が、本当の澤先生殺害の犯人として警察に追われるはずだと。
杉「ただ、桑名さんは反対してるんだよね?
楠本玲子を自首なんてさせないって」
『そうだね、復讐は正当で許されなきゃならないって言ってた』
東「なんだそりゃ?」
元極道の東でもその不当さに眉をしかめる。
八「だから今回はあいつに内緒で動く」
東「楠本玲子を直撃するってことだよな?
でも向こうにはずっと公安が張り付いてんだろ?」
杉「そこはぬかりなく対策してますから。
僕らプロの探偵だよ?」
東「対策って?」
杉「まぁいいから。八神さん、僕はちょっと準備があるから先に出るね。
後から東都大病院に来て」
『いってらっしゃい』
杉浦は名前に手を振って事務所を出ていく。
東「フン、俺は何をすりゃいいんだ、八神?」
八「お前はRKに昔の知り合いとかいない?
相馬と阿久津の居所を探してほしいんだ、できるか?」
東「おい、お前なぁ
そんなこと俺にできねぇわけねえだろが」
『(できるんだ)』
東「元東城会でRKに出入りしてんのを何人か知ってる」
八「頼んだ、でも気を付けてな。
スパイしてんのがバレたら結構ヤバイ相手だぞ」
東「ぬかりねぇよ、俺はプロの元ヤクザだからな」
そう言って東も事務所を出ていった。
九「ヒヒ、あの人は口が悪いだけでいつも協力的ですな」
『誰よりも優しいプロの元ヤクザだからね』
九十九との電話も終え、八神は一息ついた。
『じゃあ私は源田先生のところにでも顔出そうかな。
他にやることもないでしょ?』
八「ああ、そうだな。
何かあったら連絡する」
『うん、じゃあ行ってくるね』
名前は鞄を持ち事務所を出た。
久しぶりに源田事務所に行くため、和菓子を買って行くことにした。
『・・・(見られてる?)』
道を歩いていると、視線を感じた。
きっとRKなのであろう。
ただ監視をしているだけなのか遠巻きに見てくるだけであったため特に気にせず源田事務所に向かった。
『(やっぱり神室町の方には私たちを知ってるレベルの人がいるってことだね)』