第26話 桑名は何処に
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ーーー
中華街
足早にメインストリートを歩き回って渡辺を探していると、後ろから声をかけられる。
渡「お前らなにやってんだ、こんなとこで?」
振り返ると渡辺と桜井が歩いて近づいてきていた。
八「あ・・・ナベさん、それとそちらはたしか・・・」
『桜井さんだよ』
渡「お前ら、ここにいるのは偶然じゃねぇだろ?」
八神は鼻の利く仲間がいることを話す。
探り合いなどする気はなく、八神は警察の動きについて不審に思っていることをどんどん聞いていく。
桜「チッ、こんなとこで話せることじゃねぇ」
桜井はこれ以上ここで話すのは止めろと言うように八神の腕をつかもうとするが、八神はヒョイ、と避ける。
渡「・・・桜井、俺はちょっと便所だ。先に署に戻ってろ」
桜「え?」
混乱する桜井を横目に、渡辺は八神たちに近寄り話し続ける。
渡「お前も来るだろ、八神。そろそろ小便したい時間のはずだ。苗字さんも一緒に来るか?」
八「ええ、言われてみればそうですね」
『ねぇ。私女だからね?警察がそんなセクハラみたいなこと言っていいの?』
渡辺はついてこいといって1人で歩き出す。
桜井は仲間外れにされたことにイラ立ちを覚えていたようだった。
『・・・あとでナベさんに何か奢ってもらいましょ』
可哀想に思った名前がヘラッと笑って桜井に言うと、桜井のイラ立ちは半減したとか。
名前も桜井に背を向け、パタパタと2人の後を追った。
ーーー
浜北公園の海沿いで八神と渡辺は話をする。
防犯カメラの映像では、桑名がマンションから出るところしか残っていなかったと。
警察も事件の真相を知られたくない誰かからの圧力がかかっている、追うだけ無駄だと言う。
渡辺も諦めの感情が強いのか、この事件からは手を引くと言っている。お前らも組織の一員になればわかると。
しかし、そんなことには納得できない八神は渡辺の胸ぐらを掴んで思いをぶつける。
喧嘩の雰囲気になりそうだとわかったが、自分は今手出しをする時ではないと後ろに下がる。
八「あんたそれでも刑事かよ!!」
渡「てめぇ・・・誰に向かって口きいてんだ、この野郎!手を引け八神!お前のために言ってんだ!」
八神と渡辺の喧嘩が始まった。
結果、地に伏していたのは渡辺。
八神と名前が近寄り話をする。
『澤先生は自宅で私と一緒にいました。
鍵を閉めてたドアを破られて相馬が入ってきたのを私もこの目で見てますし、アイスピックを持った相馬と戦ってます。
・・・まぁ私はやられましたけど』
八「その後、澤先生はアイスピックを突きつけられた。」
それなのに警察は相馬を追わずに桑名を追っている、警察も、違う犯人だとわかっていてもどうしようもないことだと言う・・・
八「なら俺たちが彼女にかわって声を上げ続けます。それを止めに来るやつが真犯人とその黒幕だ」
渡辺は八神の覚悟に、澤先生の事件に関する警察の動きを話し始める。
詳しくはわからないが、警視庁の公安筋の情報だと。
『公安って、スパイとかそういうのだよね』
渡「ああ。で、その公安はRKの犯罪ネットワークに目を付けていた。動向を把握するには捕まえるより泳がせて監視した方がいい」
その公安が言うには、澤先生の事件の犯人はRKではないとのことだった。
さらに、相馬について問い合わせたが、何の記録も出てこなかったという。前科も戸籍も写真すらも。
相馬和樹は記録上存在しない。
それがもともとなのか、隠蔽されたのかはわからない、と。
『(存在しない・・・公安・・・
なんかそんな話、どこかの漫画で見たけど・・・そんなわけ無いよね)』
名前は、1つだけ仮説を思い浮かべるが絶対にそんなことはないと首を横に降り、その考えを頭の奥にしまい込んだ。
渡「桑名はRKの身代わりだ。公安は澤先生の件をそれで幕引きにしたい」
そのために桑名を口封じする・・・
八神はその公安は具体的に誰なのか聞くが、渡辺は教えてもらっていないと話す。
そして、そこで渡辺のスマホが鳴る。
渡「はい、渡辺です。
・・・え?異人町でか・・・?」
「『?』」
八神と名前は目を見合わせ、不思議がる。
電話を終えると、渡辺は異人町に桑名が現れたと言う。
場所はコミジュルという連中がいるコリアンタウンだと。
『私見たことある。建物の段差とかが丁度良くて跳び移ってみたいなって思ってたけど、ヤバイ奴らが中にいるって聞いて止めた所だ』
渡「飛び移って・・・だと?」
八「ああ、だから名前ちゃんは訳ありで」
渡「・・・何でも“訳あり”で誤魔化してねえか?」
渡辺に情報を流してもらったことは言わないと約束をし、別れた。
八神と名前は情報を整理しながら早歩きで向かう。
『もう一度に情報が入りすぎて混乱してきた』
八「色んな仮説や真偽のわからない情報が錯綜してるからな」
『やっぱり真実を追い続けて敵を誘き出すしかないのかな』
八「わからない。とりあえず手がかりがありそうな所に向かっていくだけだ」
名前は相変わらず頼りになる八神の背中を追う。
話しながら歩いていると八神に九十九から電話が入る。
九《八神氏、九十九です。異人町に桑名さんが現れたそうですぞ》
八「ああ。コミジュルだろ?今名前ちゃんと向かってるとこだ」
九十九は、コミジュル一帯を警察が封鎖し始めているという。包囲してから徐々に網を狭めて桑名を捕まえるつもりだと。
八「マジか・・・」
『どうしようね。公安が警察を手配してるんでしょ?』
そして桑名が捕まるとなにか事故が起きる、と渡辺に言われたことを伝えた。
八「とにかく警察より先に桑名を見つけたい。九十九、あいつのとこまでナビ頼めるか?」
九「わかりました。
では、八神氏たちはそのままコミジュルへ向かってくだされ。
僕は周辺の状況を確認してみます。
あ、杉浦氏も派遣しますので!」
八「わかった、よろしく」
八神は九十九との電話を切り、コミジュルへ向かっていく。
第26話 終