第25話 集結、終結
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外に出てアジトから少し離れると大きく溜め息をつく名前。
杉浦は仮面を外して名前に話しかける。
杉「大丈夫?何もされてない?」
『それは大丈夫。
ただ、ちょっと傷心中』
杉「助けたかったのはあの子?」
名前は頷き、昔の自分と同じ状況になっていることを話す。説得したがどうしようもなかったことも。
『後は八神さんに任せるしかないね』
杉「そうだね」
杉浦は名前の頭をクシャクシャッと撫でる。
すると、八神がアジトから出てくる。
糸倉を連れて。
『良かったぁ』
名前は糸倉に駆け寄る。
糸倉の目は赤く、少し泣いていたことがうかがえた。
八「糸倉が名前ちゃんに申し訳ないことしたってずっと言ってたよ」
糸「言うなって言ったじゃん!最低」
2人のやりとりに微笑むと、ありがとうと糸倉に伝える。糸倉にはなんで名前がお礼言うの、と呆れられてしまった。
杉「ま、これで一件落着かな?」
糸倉「・・・だから誰?」
そんな話をしていると、部下を引き連れた虎牙が現れた。
八「チッ、嗅ぎ付けられてたか」
虎「プロフェッサー、どういうつもりです?約束が違うでしょう?苗字さんまで連れ出して。
あなたのお母さんがどうなってもかまわないのですか?」
虎牙は口調こそは丁寧だが、圧をかけるような言い方で糸倉に問い詰めた。
『やっぱり脅されてたんだ』
糸「ごめんなさい」
八「ああ、虎牙。そのことなんだけど、たぶん・・・
どうにもならねぇと思うぞ?」
八神は不適な笑みで虎牙を見た。
その時虎牙の部下が来て、糸倉の人質である母の病室を見張っていたメンバーがやられたとのことだった。
虎牙は八神に苛立ちを覚え、拳銃を取り出し八神に向ける。
虎「プロフェッサーと苗字さんを返しなさい」
その時、辺りにモーター音が響く。
虎「ん?」
気がつくと虎牙の手から拳銃が無くなっていた。
近くにはひったくりロボット。
そしてさらには、スタンガン機能を搭載したロボットが他の拳銃を持っていた男たちを感電させる。
男たちが拳銃を落とすと、杉浦と名前が素早く拳銃を拾い、弾がなくなるまで地面に向けて撃つ。
ひったくりロボットが帰っていった先にはロボ部の部員がいて、沖手河は八神に親指を立て、車崎は名前に向かって控えめに手を振っていた。
八神も名前もそれに応え、ニコリと笑う。
そして八神が何かに気づく
八「糸倉、名前ちゃん、杉浦、目ぇ瞑れ」
杉「なに?」
とりあえず言われた通りにする3人。
すると花火が近くで炸裂し、虎牙たちは目を眩ませる。
「爆音雷龍・花咲純平!
今夜は派手な花火を咲かせてやるぜ!」
『めっちゃ気になるんだけど』
目を開けたくなる衝動に駆られつつも我慢し、今の隙に走って浜北公園まで向かう。
糸「ぜぇ・・・ぜぇ・・・
も、もう・・・走るのは勘弁」
『パソコンだけじゃなくて運動もしよ』
糸「いや、あんたたちがおかしいんだよ。
なんで誰も息切らしてないの・・・」