第24話 プロフェッサーの正体
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今日も天沢から連絡が来て、八神と名前はミス研の部室へ向かう。
部室には天沢が1人で待っていた。
八「なんの用だ、天沢?」
天沢はこれまで八神が潜入した9つのコミュニティで、プロフェッサーについて判明したことなど事件の情報を振り返りたいと言う。
ホワイトボードに資料や生徒の顔写真を貼りながら情報を整理していく。
天「調査の結果、プロフェッサーの裏サイトがダークウェブに実在することが判明しました」
『プロフェッサーはネットワークに強いってことか』
八神、天沢は潜入したコミュニティ一つ一つを振り返っていく。名前はそれを聞きながら推理していた。
天「残された謎はプロフェッサーが8名の誠稜生を指名し、非行に導こうとした動機ですね」
プロフェッサーからコンタクトがあった生徒の写真のみホワイトボードに残し他を外すと、残り1人非行に走らされた生徒がいる。
八「問題はそれが誰なのかだ」
その時、天沢に弟の研人から電話が入る。
研《実は今、駅前のポッポにいるんだけど困ったことになってさ》
天「どうしたの?」
研《それが・・・》
研人が言おうと瞬間、後ろから男の声が電話越しに響いた。研人は焦ったように後でかけ直すと言って電話を切った。
『大丈夫?』
天「わかりません、研人何かトラブルに巻き込まれたみたいで・・・」
3人は研人が言っていた駅前のポッポに向かった。
ポッポの前には研人のカバンが落ちていた。天沢は不安気な表情をしていた。
八神が店員に聞き込みをすると、研人は30代くらいの女性と一緒にいたとのことだった。そしてその女性とヤクザ風の連中に連れていかれたと。
3人は、乱歩に研人の匂いを辿ってもらうことにした。
乱歩に連れられて来たのはとあるビル。研人を探して歩き回ると、ある一室にヤクザらしき連中がいるのが見えて中に入る。
もちろん天沢は離れたところに待機している。
八「研人くん!」
中にはヤクザらしき連中に蹴られている研人がいた。
八神にメンチを切る男がいたが、すでに研人に手を出されていたため、八神は容赦なく男を殴り倒す。
八「お前らみたいな連中との話し合いなんて無意味だ。まとめて相手してやるからかかってこい!」
八神と名前はすごい勢いでヤクザたちを倒していく。
全員倒すと研人を助け、とりあえず部室へ戻ることにした。
ーーー
ミス研部室
研「ごめん、姉ちゃん」
俯く研人は静かに謝った。それに天沢は謝るだけではわからないから説明して、と返す。
研人が言うには、ママ活をしようとしたとのこと。
しかもプロフェッサーの裏サイトを使ってあの女性と出会ったと言っていた。
八「は?」
『え?』
天「信じられない。私たちがプロフェッサーのこと追ってたっていうのに・・・」
天沢は呆れたように目を細め、研人を見ていた。
『ねぇ、プロフェッサーが非行に走らせるように計画してたのって8人だよね?』
天「残りの1人って・・・研人のこと?」
全員ホワイトボードに向かい、天沢は研人の写真をホワイトボードに貼った。
動機はお金ではないから、怨恨、非行に走った生徒がドロップアウトすることを狙っているのではないかという仮説を立てた。
次はこの8人の生徒の共通点を見つけようとし、悩んでいると研人が閃いた。
研「あれ?このメンバー・・・
元文化祭実行委員だ」
『ほんと?』
研人が証拠として、スマホに入っていた文化祭実行委員の写真を見せると、本当にホワイトボードに貼られている生徒が写っていた。
研人を除く3人は、写真を見て気づく。
プロフェッサーの正体に。
『糸倉さん・・・』
考えれば考えるほど、プロフェッサーの特徴が糸倉に合致する。プログラミング能力、ハッキング能力・・・
八「糸倉を呼び出そう。それであいつを問いただして・・・笑い話で終わればそれでいい」
天沢は糸倉を部室に呼び出すことにした。
『八神さん、ちょっといい?』
名前は、八神を部室の外へ呼び話し始める。
『糸倉さん、プロフェッサーだとしたら新・京浜同盟と繋がってたんだよね』
八「ああ・・・」
名前は少し考えたあと意を決して話す。
『自分から裏社会に入ったのか、入らざるを得なかったのかはわからないけど・・・どちらにせよ助けたい。
新・京浜同盟から抜け出させるためには真っ向勝負でも良いかもしれないけど、それだけじゃ足りないかもしれない。』
糸倉とゆっくり話したいと言う名前に、八神は名前がやろうとしていることがわかった。
八「糸倉がいるかもしれない新・京浜同盟に潜入するのか?」
『・・・うん。元京浜同盟の虎牙なら私の顔と能力くらいわかってるでしょ?
それに、今組織を強くすることに躍起になってる。
だから、わざと捕まって内側からアプローチする』
八「・・・悪くない作戦だが、まだ色んなことに確信が持ててない状況だ。状況次第ではそんな危険な作戦は却下することもあるからな?」
『うん、それでいい』
八「じゃあ名前ちゃんは杉浦に連絡とっといてくれ。もしもの時に名前ちゃんも救出できる人員が欲しい」
『わかった』
八神は部室へ戻っていき、名前は物陰で杉浦に電話をする。