第22話 特殊能力の使い道
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『ごめん、私早川さん見てたのバレた。変装して出てくるとは思わなくて驚いちゃってさ、たぶんそれで。』
八「そうか。感情を読み取れるってのはホントらしいな。カジノを見つけたら俺だけで潜入するよ」
『うん、ごめん』
とにもかくにもカジノを見つけなければ早川には辿り着けないため、聞き込みをしてカジノを見つけることにした。
ちょうど近くにカジノの話をしている人たちがいたため、その人たちの話をもとに再びトイレに戻ってきた八神と名前。
『・・・男子トイレの奥にいるおじさん、怪しくない?』
八「ああ。誰かと話してるな」
小さく“会員証”という言葉が聞こえてきたため、集音器で声を聞くと、異人町のえびすやで「ボンヲシク」という合言葉を伝えると会員証を発行してくれるらしい。
『盆を敷く・・・もうこれビンゴだね』
無事えびすやで会員証を手に入れると、トイレに戻り男子トイレ奥にいたおじさんに声をかけることにした。
八「じゃあ行ってくるよ。何かあったら連絡する」
『うん、気を付けて』
八神がカジノに向かって数十分・・・
『ふぁあ・・・』
名前はスマホをいじりながらあくびをしていた。
八「おまたせ」
そこへ八神が帰ってくる。早川に接触はできたが、ポーカーでは負け、感情を読み取る方法もつかめず仕舞いだとのこと。
早川は、大事な局面で目を閉じていたらしく、天沢に表情を見ずに感情を読み取る方法はないか意見を聞くために出直すことにした。
ーーー
ミス研部室
天「なるほど。表情を見ずに相手の感情を読み取る方法ですか・・・」
3人は頭を悩ませていた。
天「・・・読んだ本に書いてあったのですが、犬は人間の匂いから感情を読み取ることができるという研究結果があるそうなんです。」
感情によって汗の匂いは変化していると話す天沢。
八「まさか、早川に犬と同じくらいの嗅覚が?」
絶対音感のように絶対嗅覚というものがあるかもしれないと言った天沢に八神は感心する。
八「ようするに早川の嗅覚をごまかせればいいってことだろ?」
『なにするの?』
八「香水でもぶっかけようかと」
『・・・私ここで待ってる』
八神は1人で向かうことになった。
ーーー
一時間後、八神は早川を連れて部室に戻ってきた。
早「あなた、トイレで・・・やっぱり八神さんと繋がってたんですね」
『うん、あの時はすぐにバレてビックリしたよ』
八「やはり、匂いか」
早川は、人の感情が色になって視えると話す。
天「共感覚・・・かな?」
『聞いたことある。数字から色を感じ取ったり、音や色に匂いを感じたりすることだよね』
八「お前がポーカーで無類の強さを誇っていたのはそういうカラクリがあったってわけか」
次に天沢は、プロフェッサーの裏サイトを使って会員証を偽造してもらったのか聞く。
早「僕はそいつとは無関係だよ」
早川は兄の会員証を使っていたと話す。
天「それじゃあ今回の調査は空振り?プロフェッサーの情報は無しかぁ」
早川から聞ける情報を全て聞くと、解散になった。
帰り道、名前は八神に静かに話しかける。
『ねぇ八神さん』
八「ん?」
『相馬も人の嘘がわかるって言ってたよね。それも共感覚なのかな』
八神は相馬と接触したときのことを思い出していた。
八「さあな。そうかもしれないし違うかもしれない」
『・・・プロフェッサー事件を見てるとさ、人より何かが秀でてる人とか特殊な力がある人が非行に走ってるな、って思う』
八神は黙ってそれを聞いている。
『やっぱり特殊な能力は悪事に使われちゃうのかな』
八「・・・ひとつ言えることは、自分から裏社会に足を突っ込んだヤツ以外、特殊な能力を持った人自身に責任は無いと思う。
その力を利用しようとしている奴らがいるからそうなるんじゃないかな。
名前ちゃんもそうだったように」
『・・・私はこの力を人の役に立てたい』
八「ま、俺と仕事して杉浦と一緒にいるなら大丈夫でしょ」
『そうだね』
さて、プロフェッサーの正体を掴むことができるのか・・・
第23話 終