第20話 ロボ部
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ミス研の部室に戻った名前。部室には天沢姉弟がいた。
『あれ、研人くん。』
研「うっす」
天「あ、名前さんからも言ってやってください。研人もミス研の部員なんだから少しはミステリ読んでって」
研人はそれに、活字を見ると眠くなると反論した。
『ふふっ、仲が良いんだね』
天「名前さんは兄弟いないんですか?」
『うん、いないよ。まぁ兄みたいな人はいっぱいいるけど』
天沢は頭に?を浮かべていた。
そこへ八神が帰ってくる。
ロボ部でまた困り事ができ、糸倉を頼りに来たらしい。
八「お、天沢。糸倉は・・・」
すると糸倉が部室に入ってくる。研人と目が合うとふたりとも固まる。研人は久しぶり、と声をかけるが糸倉はうつむき部室を出ていった。
研「いやー、ははは。まだ嫌われてるかー」
八「どういうこと?」
研人は糸倉と文化祭の実行委員で一緒だと話す。
『糸倉さんが不登校になっちゃった原因の』
研「知ってるんだ」
研人は実行委員の会議の様子を話してくれた。自分も糸倉をシカトしてしまったとも。
八「糸倉追いかけてくるわ」
『よろしく。私はそんなに糸倉さんと関わりあるわけじゃないから』
八神は糸倉を追いかけていく。
『大変だねぇみんな』
研「・・・ずっと謝りたいとは思ってたんす。でもあいつ学校来なくなって」
『うん。』
研「また俺がいるからってここにも来なくなったらどうしたらいいんすかね」
『・・・わからないよ。だってまだお互いの気持ちを話してないじゃん。考えるのはそれからじゃない?』
研「・・・そっすね」
その時、名前のスマホに着信が来る。
八神から、ミス研のこともロボ部のことも糸倉の説得に成功したと。
ロボ部に糸倉が行くと、糸倉のプログラムを称賛してくれる後輩がいて嬉しそうにしていたことも。
天「さすが八神さんですね!」
『ロボ部も糸倉さんも落ち着くと良いね』
ーーー
数日後
八「どうだ、桜くん。糸倉先生の教え方はわかりやすいか?」
桜「はい!すごくわかりやすいです!糸倉先輩優しいですし」
桜の言葉に八神は「優しい・・・?」と疑問に思うが、桜が嬉しそうなので良しとすることにした。
『へー・・・ほー・・・』
名前がニヤニヤしていると、糸倉が部室に入ってきた。楽しそうな表情で。
八「随分と面倒見が良いみたいだな、糸倉先生」
糸「はぁ?」
『ははっ、糸倉さんて可愛いね、面白い』
糸「へ!?なに言ってんの!?」
楽しそうな表情から一転、八神への睨み付けに笑っていると今度は照れている糸倉に愛着がわいてくる。
『八神さん、桜くんと糸倉さんと食堂でお茶でもしてきたら?親睦を深めるために』
意味あり気な感じの目線を八神に送ると、八神も理解したようで賛同する。
糸倉はプロフェッサーについていきなり聞くのかと小声で抗議するが、そのつもりはないと話すと渋々ついていった。
3人が出ていったあと、名前は名前で話を聞くことにした。
『え、この設計図って自分で考えてるの?』
車「は、はい・・・一応。」
『すごいね。で、それをもとに高森くんが作る・・・』
高「まぁ・・・」
『私不器用だからよくわかんないけど、ワクワクするね!』
車・高「(ワクワク・・・か)」
プロフェッサーの件もそうだが、ロボ部のゴタゴタも何とかしてあげたいと思っている名前だった。
八神たちがお茶から戻ってきてそれぞれ作業をしていると、突然沖手河がみんなを集めた。
コンテストの予選の相手が決まったとのことだった。
高「沖手河、予選の引率どうすんだ?引率無いと会場に行けないだろ?」
沖「八神さんお願いできます?オペレーターとしても活躍していただきたいですし」
八神は名前をチラッと見て「名前ちゃんはどうする?」と聞いてくる。
『行ってもいい?』
沖「もちろんです。芥先生は大会にも来てくれないでしょうから」
高「芥のやつ、まじでやる気ねぇよな」
沖「ああ。そもそもあの人はロボットになど興味がない」
桜「それどころか、ちょっと馬鹿にしてますよ」
部員たちは顧問の愚痴を次々に話している。
『ま、八神さんと私がいるから大丈夫でしょ』
沖「そうですね」
予選大会に向け、意気込んで新しいロボットを作る部員たちだった。