第3話 横浜九十九課到着
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杉浦と電話した翌日
横浜 伊勢佐木異人町まで電車で移動してきた3人
『横浜に到着!じゃあ行こっか横浜九十九課』
海「中華街の方か?」
『ううん、伊勢佐木ロードの方』
海藤は中華街側ではないことを残念がっている。
美味しいものを食べたかったようだ。
八「そっちにもこれから好きなだけ行けるって・・・多分」
横浜に来たことがないという2人と歩きながら九十九課へ向かうことにした。
伊勢佐木ロードに入り、周りをキョロキョロしながら歩く。
海「へぇ、意外とでかい店もあるんだな。綺麗だし」
八「神室町より全然平和だな」
『そうだね・・・ん?ねぇ八神さん、あれ見て』
名前が何かに気付き、八神、海藤もそちらに目を向けると、制服を着た学生と思しき数人がお店の人と何か言い合っている。
学生の1人はスマホで動画か写真を撮っているようだ。
看板を蹴り飛ばして風で倒れただけだと笑っている学生もいる。
『酷い・・・』
海「最近のガキはやり口がかわいげねぇ」
八「同感。観光気分が台無しだ」
3人は騒ぎの中に向かっていく。
依然店主を煽りながら動画を撮る男子生徒に近寄り、
八「へー、そのスマホ新しいやつ?ちょっといい?」
と男子生徒の手ごとスマホを掴み、カメラの向きを変える。そしてカメラで捉えられない場所で海藤が男子生徒に蹴りを入れる。
「蹴った!今あいつ坂城を!」
見ていた男子生徒が抗議するが誤魔化してスマホを奪い取りカメラを空に向ける。その間も海藤は蹴り続ける。
男子生徒がスマホを返せと言うが、八神は先に看板を直せと睨む。
八神たちと男子生徒の間にバチバチした雰囲気が流れ、殴り合いが始まった。
『そこの女の子』
「!な、なに?」
八神たちが男子生徒を指導している間、名前は少し離れたところから見ていた仲間であろう女子生徒に声をかける。
『こんなこと止めな?何が楽しいのさ。部活は?宿題は終わってる?』
「うっさいっ!チビの癖に舐めんな!」
振り上げられる手をパシッと掴み睨む。
『態度と身体だけが大きくてもねー・・・ダサいだけだよ?』
女子生徒は悔しくてギリリと歯軋りをする。八神たちの様子を見ると勝負ありのようだった。
生徒たちは八神と海藤の強さに圧倒され逃げていった。
店主に声をかけると感謝され、さっきの子たちは誠稜高校という進学校の学生だと教えてもらった。
八「神室町であんな真似してたらすぐにシメられるね」
『ははっ、そうだね』
店「この辺も少し裏に入れば怖いのがいますよ。ヤクザとか横浜流氓ってギャングとか。そういうやつの前ではヤンチャなんかしません」
『自分より弱そうな人を選んでやってるわけね』
店主はこの辺の人は見て見ぬふりだから助けてくれて嬉しかったと話し、再度お礼を言って店に戻っていった。
八「時間かかったな、もう横浜九十九課に直行するか」
『OK』
少し歩くと、横浜九十九課の看板が見えた。
3人は看板を見上げながら話す。
海「あれが杉浦のヤサだな」
『ヤサって・・・』
八「へぇ、案外しっかりしてるな・・・」
ワクワクしながらエレベーターに乗り、2階にある事務所へ向かう。
エレベーターから降りると通路と事務所がガラス窓で仕切られており、窓から見える2つの人影に八神は口角を上げた。