第18話 弁護士のプライド
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シャルルにさおりと星野、そして源田も合流し、間宮の事情聴取を始める。
八神は源田が来たことに驚いた様子だったが、さおりをコケにした相手がどんな顔なのか拝んでおきたかったと言われ納得していた。
間「なんなの?こんなに大勢で、もう・・・」
間宮が周りを囲んでいるメンバーを一瞥しながら話す。
名前も立って間宮を見下ろす身体が平均よりも大きい男たちを見ると笑ってしまいそうになる。
『それはそうですね。
でもこれだけの人が出てくるほどのことをしてるんですよ、あなたたちは』
間「もう、さっさと終わらせて。」
杉「あのさ、不貞腐れんのはいいけど、ちゃんと聞くことには答えてよ?」
八神とさおりが痴漢事件がでっちあげだったことついて聞いていく。
間宮は自分がしたことを正直に話し、桑名が江原の替え玉だったこと、ネットに御子柴殺害動画を流したのも桑名だとも告白した。
間「先生はイジメ加害者への法の甘さが許せない。それは江原さんもおなじ」
『法廷で証明された罪をアリバイとして使う・・・しかも殺されたのは法で裁かなかったイジメ加害者』
八「桑名と江原の本当の狙いは“法を嘲笑ってやる”ことか」
間「いいコンビだよね、先生と江原さんは。もう失うものがないから。私たちだけがリスクに怯えて協力させられてる。
今だってそう・・・もう終わりにしてくれない?」
星「八神さん、もういいんですか?」
星野が確認すると、八神はもう大丈夫だと話す。江原の痴漢は冤罪で、検察の証明をひっくり返せるだけの証拠は揃ったと。
さおりは控訴申し立てに動く予定だと話す。
東「控訴っていうと・・・痴漢の裁判をやり直すってことですか?」
城「ええ。そこで江原や桑名のしてきた行動を暴き、誤った判決を正さなくては」
源田はそれは依頼人である江原が了承しないと無理だと言う。
八神は明日江原にもう一度会い、話をすると決めた。
杉「じゃあ・・・今夜はもう解散?」
八「ああ。みんなお疲れさん、ゆっくり休んでくれ」
『はーい』
八「あ、杉浦と名前ちゃんは間宮さんを家まで送ってくれない?さすがに女性をこの時間に1人で帰すのもさ」
杉浦と名前は若干嫌な顔をしながら了承する。
『じゃあみなさん、また』
杉「じゃあ行こう、間宮さん」
間「・・・」
杉浦、名前、間宮はバンに乗る。
杉浦はもちろん運転席、運転席の後ろに間宮、その隣に名前という位置だ。
無言の車内。
たかだか数十分なので無言でも良いのだが、杉浦は何か話さないと気が済まないらしい
杉「もう息子さんは旦那さんがお迎えに?」
間「・・・えぇ。一回自由になったときに連絡しといたから。」
杉「家の惨状は伝えたの?僕らがめちゃくちゃにしちゃったやつ」
間「ほんっと迷惑だったわ。
ていうかそんなことあなたに関係ないでしょ」
杉「はいはい」
おちゃらけた雰囲気の杉浦だったが、名前は1つだけ真面目に言っておきたいことがあった。
『間宮さん、私からも1つ良いですか?あの時はみんなスルーしてたみたいですけど
桑名さんと江原が“失うものないからいいコンビ”って言ったこと、撤回してくれません?』
間「・・・なんで?
だってそうでしょ、先生には家族もいないだろうし地位も名誉もない。江原だって痴漢の罪で捕まっても良いって思ってるくらいじゃない」
『人をバカにしすぎです。
そもそも桑名さんの人生を奪ったのはあなたたちじゃないですか。
そんな状態まで追い詰めたのはあなたたちイジメ加害者ですよ。
好きで失ったわけではない人たちをなんだと思ってるんですか?
あなたも一度失ってみれば「名前ちゃん」
静かに捲し立てる名前の言葉を遮ったのは杉浦だった。名前が顔を上げるとルームミラー越しに目が合う。
杉「言い過ぎは禁物だよ」
『ごめん』
間「・・・・」
ちょうど東池袋の間宮のマンションに着く。
杉「はい、ここでいいよね?
さっきは名前ちゃんがゴメンね。でも僕も同じこと思ってるよ。
いつかツケが回ってきたとき、わかるといいね」
名前はドアを開け、目を合わせず間宮に下りるよう促す。
間宮は2人を一瞥しマンションに入っていく。