第17話 グル
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間「あの人は・・・あぁ・・・あの人はね・・・私たちに
人殺しの手伝いをさせるの!!」
涙を流しながら訴える間宮。
その話に眉間にシワを寄せる一同。
八「人殺し・・・?」
東「どういうことなんだ?あんたらは誰を殺したってんだ?」
間「イジメ自殺を引き起こした加害者たち。それを先生は殺して回る・・・全国各地、手当たり次第」
『手当たり次第って・・・』
間宮は続けて、桑名は今までに7人は殺していると話す。
杉「7人!?・・・嘘でしょ、そんな・・・!?」
思ったよりも人数が多く驚く。
八神は御子柴弘もその理由で殺されたのか聞く。
御子柴も4年前のイジメ加害者だった、被害者遺族の江原明弘に御子柴を殺させてやった、そして間宮は桑名に協力を求められ痴漢事件をでっち上げたのではないかと。
間宮はそれに、痴漢を取り押さえる役、動画を撮る役もいて、みんな桑名の指示で動いていたと告白する。
自分たちは直接手を下すことはないが、脅されさまざまな手伝いをさせられている。
いつでも警察に通報できるよう、間宮たちの指紋がたくさんついた川井の遺体を冷凍保存までして。
それを聞くと名前は口元を手で覆い、杉浦も顔を歪ませていた。
八「神室町のRKって半グレたちが桑名を追ってる。その理由は?」
今までの話に出てこなかったRKについて聞く八神。間宮はそれによくわからないと話す。
その時、八神のスマホが鳴る。
『誰から?』
八「非通知だ・・・・もしもし?」
《よぉ、俺が誰か分かるか?八神》
その声は聞き覚えのある、今話題にしていた人物だった。
八「桑名・・・?」
桑《あぁ・・・俺のことを探してるみたいだな?》
桑名は、今八神探偵事務所にいて八神ひとりとなら会うと言っている。そして代わりに間宮を解放してくれと。
杉「大丈夫なの?八神さんだけで」
『きっと桑名さんはどこかで私たちのこと見てたよね。私たちがこっそりついてってバレたら大変だよ』
杉「そっか・・・」
東「まぁ、こっちは任せとけ。それより急いだ方がいいんじゃねぇか?」
八「ああ」
八神は事務所へ急いだ。
少しして、杉浦のスマホが鳴る。
杉「もしもし、八神さん?」
八《桑名に会えた。間宮さんはもう自由にしていい》
杉「わかった、了解」
電話を切ると、杉浦は間宮に帰っていいと話す。
送ろうか?と聞くが間宮に睨まれたためその場で自由にする。間宮は無言で足早に去っていった。
杉「・・・後ろ、ついていかなくていいの?このまま自宅に帰るとは限らないじゃん」
『ん?ああ、どうせすぐ間宮さんは桑名さんに連絡するでしょ。尾行してたら桑名さんにバレて八神さんの頑張りがパァになる』
杉「あ、そっか」
杉浦はやはり名前の方が探偵として先輩だと感心する。
もともと周りのいろいろなことに気づき配慮するタイプだが探偵になるとここまで力を発揮するのかと。
『ふぅ・・・』
杉「お疲れ。だいぶ怒ってたね、間宮さんに」
名前がため息をつき椅子に座ると、杉浦が声をかけてくる。
『それはみんな一緒でしょ?あんなに自分を正当化する人、なかなかいないよ』
東「言えてるな。」
しばらく話していると八神から杉浦に連絡が入った。杉浦はスピーカーにして名前と東にも聞かせる。
八《桑名に逃げられた。
ただ、桑名が脅して駒にしてた黒河学園の生徒たちは今叩きのめして身元を押さえてる》
『え、襲われたってこと?』
八《ああ。桑名に誘い込まれてね。
間宮さんにも後ろからバットで殴られそうになったよ》
杉「は?そっちに間宮さんが行ったの?」
『懲りない人だね』
八《で、今その間宮さんと一緒だ。
またシャルルで話を聞きたいから車回してほしい。頼めるか、杉浦。
あと、痴漢事件の話もちゃんと聞きたいからさおりさんに連絡しといてくれる?》
杉「了解」
『オッケー』
八神は今いる場所を伝えて電話を切る。
杉「じゃ、迎えに行ってくるね」
『はーい、行ってらっしゃい』
杉浦は八神と間宮を連れてくるべく、シャルルを出ていった。
さおりに電話で事情を説明し、シャルルまで来てもらうように声をかけると名前と東は話をしていた。
『やっぱり一度道を外れたら、破滅するまで追い込まれるんだね・・・』
東「ああ。俺には兄貴や八神、名前がいたから掬い上げてもらったが、そのまま搾取され続けるやつの方が圧倒的に多いだろうな」
『ふふっ、でも未だに東がカタギになったなんて思えない。ぷっ、見た目がさ、モロ極道のままじゃん』
東「笑うんじゃねぇよ!この方が楽だし、なにかと便利なんだよ」
『くすっ、でも私は東がカタギになって良かったと思ってるよ』
東「ふ、なら良かった」
そんな話をしていると、八神たちが帰ってくる。
『おかえり。さおりさんに連絡ついてるよ、支度してすぐに来るって』
間宮をイスに座らせ、また威圧感たっぷりに男3人と名前で見下ろすように立つ。
すぐにさおりと源田、星野が到着し、再び事情聴取が始まる。
第17話 終