第17話 グル
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神室町
『そういえば、誰か東に連絡した?』
八「いや」
杉「僕も」
『・・・(東、ごめんね)』
もう連絡している時間もないため、そのまま押しかけることにした。
ーーー
シャルル店内
東「・・・なぁ、なんで昔からお前ら人の了解も取らねぇでいきなり押しかけてくるんだ?」
オーナーの東は、イラついているような困っているような表情で3人+間宮を見ていた。
杉「僕らが知る中じゃ、この場所が一番安全なんだもん。頼れる仲間がいるっていいね」
八「そんなに長居しないって。頼むよ東」
東「そういう問題じゃねぇ。図々しいにも程があんだろ?礼儀の問題だ」
『ごめん、連絡入れるの忘れててさ』
東「え、あ、あぁ、じゃあしょうがねぇか・・・?」
素直に謝る名前に若干拍子抜けの東。
杉「あ、そういえばね東さん。海藤さんが横浜でお腹刺されたんだよ」
その言葉で東に火がついた。
うまく八神と杉浦に誘導され結局シャルルでの尋問を許していた。
しかし東の怒りが収まらなくなったため、ひとまず海藤の話をすることに。
東「くそ、RKのガキどもが。兄貴もなんだってあんなやつらにやられちまうんだ・・・!」
杉「とりあえず東さんも落ち着いたみたいだし、そろそろ本題に入る?間宮さんも観念してるでしょ」
東とのやり取りを訝しげな目で見ていた間宮。急に自分に話が振られ驚いていた。
間「私をどうするつもり?」
八「知ってることを全部教えて欲しいんです。あなたをどう扱うかはその後で考えます」
八神は間宮にイジメ動画は桑名が隠し撮りしたものであり、13年前から間宮たちもイジメに関わっていたことを知っていたのかと確認する。
間宮はなげやりな感じで肯定する。
次に杉浦はなぜ川井信也だけがイジメ加害者にされたのか、桑名は動画を誰にも見せなかったのか聞く。
間宮は、桑名は自分達が動画を公開されて一番ダメージが大きくなる時を待っていたのだと話す。一生自分達のことを“指導”し続けるために、と。
『旦那さんもお子さんもいますしね』
間「そう。5年前、まだ赤ん坊だった息子と一緒に散歩してたとき、公園で先生は私に声をかけてきた。
そして・・・その場で持ってたスマホで例の動画を再生してみせた。
・・・ほんと異常者」
杉「僕には動画に映ってたあんたらも充分異常者に見えたけどね」
間「本当にそう?似たようなことをあなたは絶対にやってない?自分より弱い子に意地悪したことは?みんなと示し合わせて人を無視したことは?
・・・誰だってやってる!」
『やってませんから、そんな最低なこと。
自分のふざけた価値観を押し付けないでください』
間宮は杉浦に言い返すが、怒気を含んだ声色で淡々と話す名前に怯む。
名前は人をいじめ、自殺未遂で13年も意識不明にさせたにもかかわらず自分の生活のことしか考えずに被害者ぶる間宮にかなりの怒りを覚えていた。
間「っ・・・私たちはその相手にたまたま飛び降りられて、たまたま隠し撮りされてた!
よりによって、なんで私がこんな目に・・・」
『まだそんなこと言うんですね。自分のしたことに責任を持たない・・・そんなだから桑名さんに弱みを握られたんですよ。』
八「ああ。俺もあんたがそういう人だからだと思うよ。安全な所から人を追い詰めて、自分が何かされたときには盛大に泣き叫ぶ・・・そういう人だからだ」
東は“5年前”、“川井信也”というワードに心当たりがあったようで話し始める。
さおりが情報を集めていたときに、その川井信也が車で連れ去られたのも5年前だったと。
間宮はそれが自分達のことだとわかり、顔を手で覆いながら俯く。
八「やっぱりあんたらだったんだな?川井を神室町から拉致したのは。
そして・・・殺した?」
それに間宮は私たちじゃないと話す。桑名に“あいつと一緒に全員で心から謝罪してほしい”と言われて連れていっただけだと。
そして桑名に指定された横浜の埠頭で精いっぱい謝った、すると桑名は川井だけ残して後の人は帰っていいと言ったとのことだった。
次の日間宮の元に桑名からメールが届いた。
自分達が川井を車に押し込んでいる動画と川井の遺体の写真が添付されて。
そのとき以来、桑名の言いなりになっていると話す間宮。
『例えば何を要求してきたんですか?』
間「あの人は・・・あぁ・・・あの人はね・・・私たちに
人殺しの手伝いをさせるの!!」