第16話 桑名の目的
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杉「ここに映ってる充くんは、今も意識が戻らずにいるみたいだけど、当時責任を問われたのは川井信也ひとりだったよね?」
『あと、教師を辞めることになった喜多方先生も』
杉「でも、あんたらは知らん顔決め込んで、こんな幸せな家庭を持ってる」
被害者側の気持ちが分かる杉浦は静かに怒っていた。
八神も名前もそれをわかっており、杉浦の言葉を止めなかった。
その時、間宮は奥に繋がるドアをチラッと見た。
『?・・・向こうになにか?』
間宮の視線に気づいた名前が声をかけると、八神と杉浦もそちらを見る。
そして間宮はスマホを少し操作すると、いつかこんな風になると思っていたと話す。
杉「どういうこと?」
すると、玄関の鍵がゆっくり開く音が聞こえる。
「「『!』」」
杉「誰・・・?」
ガチャッ!
扉から入ってきたのは、青い顔の覆面を被った男たち。
八「この人が仲間を呼んだんだ」
八神たちは覆面の男たちと対峙する。
わざとじゃないかと思うほど八神と杉浦は家のものを使いながら相手を倒していき、名前は若干引く。
『(旦那さんとお子さんごめんなさい)』
心の中で謝り、なんとか被害を最小限に抑えようと必死に戦う名前だった。
覆面たちが全員床に伏すと、
杉「部屋、めちゃくちゃになっちゃったね」
まだまだ煽る杉浦。
八神が倒れている男に近づき、覆面を取ると見覚えのある顔が出てきた。
『赤池さん30歳。その人も黒河学園の卒業生だね』
八「やっぱりみんなつながってた」
杉「どうする、八神さん?こいつらって名前ちゃん殴って九十九くんの小指折ったやつらだよね?」
八「フッ、仕返しに指折ったりすんなよ?」
八神は、ここにいたらまた仲間を呼ばれるかもしれないから、と場所を変えたいと提案する。
八「もちろん間宮さんにも一緒に来てもらう」
間「え・・・?」
八「騒がずについてきてください。でないとこの動画がうっかり流出しちゃうかも」
そう言って八神は例のイジメ動画の画面を見せる。
『か弱い女性に手を出すような人たちじゃないんで、そこは安心してくださいね』
間「(そういう問題じゃない!)」
間宮はしぶしぶ眉間にシワを寄せながらついてくる。
そしてマンション前に停めたバンに乗り込む。
八「さて、どこで話そうか」
杉「あそこで良くない?3年前に木戸を尋問したとこ」
『・・・シャルル?』
杉「そ。東さんなら場所貸してくれるでしょ」
東の困った顔が頭に浮かんだが、他に思い浮かばなかったため、シャルルへ向かうことにした。
第16話 終