第14話 ピンチ脱出から絶望へ
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澤先生のマンションに入り、3階まで向かう。
海「静かだな。ここで乱闘があったんだろ?」
八「ああ。もう何事もなかったみたいだね」
『相馬が言うには澤先生は家で休んでるってことだったよね。怖い思いさせちゃったこと謝らなきゃ』
八「ああ」
話をしているうちに304号室に到着。
海藤は自分の髪型をチェックしている。
杉浦はそれを微笑んで、名前は苦笑いで見ている。
ピンポーン
八神がインターホンを鳴らすが応答がなかったためドアを直接ノックした。
八「澤先生、俺です。八神です!」
海「どうした?」
海藤は八神の様子に不思議がる。
それでも応答がなく、八神が試しにドアノブに手を掛けると
ガチャ
『!』
八「鍵が、かかってない」
杉「え・・・?」
八神が静かに澤先生を呼び、ゆっくりドアを開ける。
部屋の中はぐちゃぐちゃのまま、何の気配もなかった。
八神と名前は勢いよくドアを開け、土足で入っていく。
海「おい、ター坊!」
杉「名前ちゃん!」
八神と名前は奥の部屋を見、絶句する。
澤先生が首の後ろから血を流して倒れていた。
一目で2人は理解する。もう亡くなっていると。
『ぁ・・ぁあ・・』
八神と名前の後を追ってきた杉浦と海藤も目を見開いていた。
杉「そんな・・・」
海「嘘だろ・・・」
杉「名前ちゃん!」
その時名前がフラつき、杉浦が支える。
澤先生の遺体を見、フラッシュバックを起こしていたのと同時に自責の念を強く感じていた。
『私だ・・・私のせい・・・』
立っていられなくなりしゃがみこむ名前。杉浦も支えながら腰を下ろす。
『守れ・・・なかった・・・ごめ、なさっ・・』
名前の隣では八神が悔恨の念に打ちひしがれ、大声をあげていた。
『っ、はっ、ぁ・・・は・・』
杉「名前ちゃん、大丈夫、大丈夫だから」
名前が過呼吸を起こしかけていることに気づいた杉浦は、背中を擦りながら声をかける。
『はっ、は、っ・・っぁ』
依然涙を流し、胸を押さえて苦しそうにする名前。
杉「息吸って、ゆっくり吐いて」
『はっ・・・・はぁ・・・、・・・はぁ・・・』
杉「そう、上手上手。」
杉浦が一緒に呼吸をしながら背中を擦っていくと少しずつ落ち着いてくる。
杉「そろそろ通報しなきゃね。異人町でのことだから僕が電話するよ。名前ちゃんちょっとごめんね」
座り込んでいる名前の身体を自分の身体に寄せ抱き締めるようにしながらポケットからスマホを出し、手早く警察に通報する杉浦。
どうやら警察はすぐに来てくれるようだ。
八神も冷静になってきたようで、疑問点をあげていく。
なぜ澤先生が殺されなければならなかったのかと。
澤先生の自宅に何か情報があるのではないかと警察が来る前に調査することになった。
そして見つけた黒河学園のアルバム。
真相解明のための大事な証拠。
八神はこのアルバムを警察が到着する前に持って帰る決断をする。
海「・・・杉浦、警察の相手は俺らでやる。お前はアルバムを持って名前ちゃんと一緒にすぐここを出ろ」
杉「僕が泥棒する役?
ま、名前ちゃんをここから遠ざけたいのは同意見」
アルバムを持って外に行くだけだが、なるべく素早く行くべきだと思った名前は、自分は気にしなくていいと言おうとする。
『・・・私は平気「そんな泣き腫らした目で辛そうな顔した人がなに言ってんの。ほら行くよ、立てる?」
『・・・うん』
結局杉浦に支えられ、一緒に外へ行くことになった。
タクシーを捕まえ、九十九課に向かう。