第13話 ピンチ
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質問の内容は名前へのものと一緒だった。
そして桑名の情報を何も持っていないと判断された八神。
相「それが何を意味するかわかるか?」
八「お前らにとって、俺は用済み」
相「下手に賢いとこういう時損だな?
あ、安心してくれ。苗字さんは利用価値があるから俺らで引き取るよ」
『!?』
相馬はそう言うと立ち上がり、倉庫を出ていく。
阿「じゃ、俺からも質問でーす。
この場面で俺たちはお前を生かして帰すでしょうか?
それとも生かして帰さないでしょうかぁ?」
黙って阿久津を睨み付ける八神。
阿久津はそんな八神に、あっさり殺さずなぶり殺しにすると話す。
それでも諦めずRKの目的を聞き出そうとする八神を椅子ごと倒し、暴行を加えていく。
『いやっ、やめて!お願い・・・』
名前は縛られた腕を無理矢理動かそうとしながら阿久津に抗議していく。
『八神さんにはもう手を出さないで!私にやればいいでしょ!!』
阿「ははっ、お前ぇは後のお楽しみだ。八神が終わったらいくらでもやってやっから覚悟して待ってな。
おい、叫ばれねぇように口に布噛ませとけ。」
『んぐっ・・・』
下っ端が布を名前の口に咥えさせる。
そして阿久津はチェーンソーを持ってくる。
名前は目を見開き、腕の縄が切れないかと強く引っ張りながら言葉にならない声で叫び続ける。
八神はこの期に及んでも阿久津を煽る。
始めは下っ端たちに少しずついたぶらせるつもりだったが、煽られた阿久津は激昂し、自分でチェーンソーを持った。
阿「ハラワタからぶちまけてやるよぉ!!」
『んんん!!んん!!!』
そしてエンジンを吹かし八神に向かって振り下ろされる瞬間・・・
「なんだ、てめぇら!」
下っ端の声が響く。
チェーンソーを持っていた阿久津を含め、全員がそちらを見ると
コツ、コツ・・・・・
阿「海藤、なんでここに?
どうやってこの場所がわかった?」
海藤とジェスターの仮面を被った杉浦が現れる。
八「海藤さん・・・杉浦・・・・」
フラフラの八神が2人の名前を呼ぶ。
名前も安堵の表情を浮かべる。
海「うちのター坊と名前ちゃんがずいぶん世話になったみてぇじゃねえか、阿久津」
阿「これから見せ場が始まるとこだ。そこでおとなしく見てろや」
杉「いやいや、そうはいかないよ」
阿久津は出口を塞ぎ、全員ここで始末するよう命じる。
すると、八神がフラフラしながらも立ち上がり、阿久津たちをギラギラした目で睨み付けた。
八「そうだな・・・俺もここにいる全員、誰も逃がす気はないよ。
たぶん今の俺がお前をどんだけ殴っても・・・
罪に問われないんじゃないかな、情状酌量で
お返しさせてもらうぜ、阿久津。行くぞぉ!」
八神の反撃が始まった。
阿久津が八神に夢中になっている間、海藤と杉浦は名前のもとへ向かう。
杉「名前ちゃん今助けるよ!」
杉浦は名前の口に噛ませられていた布を外し、拘束していた縄を切っていく。
その間に向かってくる敵は海藤が倒していた。
『っはぁ・・・文也くん、ありがとう』
拘束が解けた名前は、深呼吸をし少し痛む手首を擦った。
バサッ・・・
『?』
名前に杉浦が着ていたジャケットが被せられる。
杉「それ着て離れときなよ」
『やだ』
杉「え?」
『私だって相馬に一方的にやられてムシャクシャしてるんだから、戦わせて』
杉浦は名前の怒りのオーラに負け、「うちの姫はお転婆だね」と言いながらジャケットのボタンを留めていく。
海「いつまでイチャついてんだ!そろそろ戦いやがれ!」
杉「はーい」
『もう行けるよ』
やる気になった4人はもう誰にも止められない。
次々に敵を薙ぎ倒していく。
八神は阿久津を重点的に狙い攻撃する。
何度も八神に殴られ、今は勝てないと悟った阿久津は逃げていった。
体力的に八神も追いかけることができず、逃げる阿久津の背中を見つめていた。
4人は倉庫から出てタクシーを呼ぶ。
澤先生のマンションの前に戻り、八神はさおりに連絡を入れていた。
どうやらさおりが八神に連絡しても通じず、たまたま居合わせそれを聞いた東が不審に思い行動にうつしてくれたとのこと。
東から連絡を受けた杉浦が名前に電話しても通じなかったため、九十九が防犯カメラの映像を見て2人を探し出したということだった。
八神がさおりと電話している間
杉「手首、痛々しいね」
『縄で縛られたままがむしゃらに動かしたからね』
杉浦は名前の真っ赤になった手首を優しく擦りながら話す。
杉「他は?身体は触られてない?」
『うん、とりあえず服破られただけ』
力なく笑うとぎゅっと抱き締められ「無事で良かった」と安堵したような杉浦の声が聞こえた。
杉浦の心音に名前も安心する。
八「あのー、そろそろいい?」
4人は再度澤先生と話をするため、304号室へ向かうことにした。
この先絶望が待っているとは知らずに・・・・
第13話 終