第13話 ピンチ
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ペチ、ペチ・・・
「・・・さん・・・苗字さん・・・」
『ん・・・』
名前を呼ばれ頬を軽く叩かれる感覚で目を覚ます名前
重い目蓋を無理矢理開けていくとどこか倉庫の中。
目の前には相馬、阿久津をはじめとするRKたちの姿がぼんやりと見えハッとする。
『!相馬・・・っ八神さん!』
自分の斜め前には、椅子に手をガムテープでぐるぐる巻きに固定して座らされている八神が見える。
気絶しているのか呼んでも項垂れたまま反応がない。
次は自分の状況を確認する。
床に座った状態で腕を頭の上で縛られ、柱に結びつけられている。
軽く腕を動かすとがっちり結ばれておりほとんど動かすことができない。
『・・・どうするつもり?』
相馬を睨み付けながら質問する。
相「聞きたいことがあるって言ったろ?
答えてくれるだけでいいんだ」
『・・・』
名前は相馬を睨んだまま頭を回転させる。
話さなければきっと殺される、話すなら事実を少し織り混ぜながら誤魔化すしかない。
相「あ、嘘はつくなよ?俺は人が嘘をついているかわかるタイプでね」
相馬はアイスピックを取り出し、名前の首筋を撫でる。
そして澤先生との関係、“桑名”は本名が“キタカタ”で、聞き覚えがあるか、等を聞かれた。
どれも自分が持っている情報は特に大切なものではないため正直に答えていく。
『澤先生が勤めてる学校のイジメ調査を依頼されただけ。調査して澤先生のクラスでイジメを見つけたからその話をしたくらい。
桑名さんのことだって裏にも顔が利く便利屋ってことしか知らない。
キタカタ?って名前だったなんて聞いたことなかったし』
名前が話している様子をじっと見つめる相馬。
相「嘘は吐いてないみたいだな。じゃあ次は八神さんにも確認するから、ちょっと待ってろ」
相馬が八神の方へ向かうと、阿久津や他の男たちが下卑た笑みを見せながら名前のもとへ近寄って来る。
『・・・』
阿「そんなに睨むんじゃねぇよ。もっといじめたくなるじゃねぇか。名前ちゃん?」
阿久津はニヤニヤしながら名前の頬を片手で掴み名前の名前を呼ぶ。
阿「会ったときから目ぇつけてたんだぜ?今のうちに俺たちと楽しもうじゃねーか」
その時、八神は相馬に起こされていた。意識がはっきりしてきて状況に気付くと名前の名前を呼ぶ。
阿「八神も今から尋問だ。相馬のはえぐいぜ・・・おっと」
名前は阿久津が八神を見た一瞬の隙に自由な足で阿久津を蹴るが、踏ん張りが利かない体勢での蹴りは全く効いておらず、さらに阿久津の加虐心を煽る結果となってしまった。
阿「はっ、その威勢がいつまでもつか見物だなぁ!」
『っいやあ!』
八「名前ちゃん!やめろ阿久津!!」
阿久津に持っていたナイフで服を破られ、いきなりの出来事に名前は悲鳴をあげる。
破られた服の隙間からは下着が見えてしまう。身を捩らせ逃げようとするが縛られているせいで動けない。
阿「ははっ!もっとあられもねぇ姿晒してくれよ!」
『やっ・・・』
阿久津が服に手を掛けようとしたとき
相「阿久津・・・」
相馬の静かな声が響く。全員相馬に目を向け静まり返った。
相「お前のでけえ声と苗字さんの可愛い啼き声で八神さんの話が聞こえなかったらどうすんだ?あ?」
阿「・・・チッ」
相馬は目で「八神が先だ」と圧をかける。阿久津は舌打ちをしながらも従い、八神の元へ向かった。
相馬は動けない八神にアイスピックを振り下ろし、恐怖を植え付けることで話をするよう促した。