第11話 勧誘
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八神、海藤、名前は源田事務所の外へ出た。
八「・・・ん?」
外へ出た瞬間、八神は周りの視線に気づく。
チンピラたちが3人をチラチラ見ながら話をしていた。
海「なんだあいつら?俺らのことが気になってるみてぇだ」
『例のRKってやつ?』
海「ああ。背中からブスリと来る気かもな」
他の道どこを見ても、待ちかまえているかのようにRKたちがこちらを見ている。
中には昨日会った男もいた。
八「やっぱ根に持たれちゃったのかな。金田とか呼ばれてたっけ、あいつ」
海「で、仲間集めて待ちかまえてたわけだ、俺らを」
『あんまり源田事務所の近くで騒がない方がいいよね』
3人はRKがいない道を探して通ることにした。
脇道を通っていくが、ずっとついてきている金田率いるRKに気づき、後ろを振り返らないようにしつつ話をしている3人。
海「煮えきらねぇ真似しやがる。
おい!用があんなら来いや!」
ついに耐えきれなくなった海藤は振り向いて大声を出した。
しかし金田はこちらを見つめたまま動く気配はない。
八「なんだよ、遠くから煽ってくるだけか・・・?」
「いーや、違うね!」
後ろから声がし、振り向くと一人の男がバットを振りかざしていた。
難なく避ける3人、男たちに囲まれ喧嘩が始まろうとしていた。
海「この野郎、いきなり頭にフルスイングかよ。
イカれてんじゃねぇのか?」
『なに、今の流行りはバットで人殴ること?』
男「うっせぇー!」
海藤と名前の煽りに怒り狂う男。
それが戦闘開始の合図だった。
狭い路地だが気にも留めず1人ずつ下していく3人。
全員倒し終えたところで、喧嘩の様子もずっと見ていた金田は親指を首の前で横に引き、“死ね”のジェスチャーだけして帰っていった。
海「チッ、なんだありゃ?」
他のRKのメンバーも、八神たちに睨みをきかせた後、ゾロゾロとどこかへ歩いていく。
『気味悪・・・』
八「完全にロックオンされてんな、いつの間にこんな?
街中RKだらけかよ」
海「とりあえずここはずらかろうぜ。すぐにサツも来る」
その場を去り、広い駐車場まで来るがそこでもRKに囲まれる。相手は人海戦術で来ているようだ。
いつまでもつきまとわれていたら源田事務所に戻れないと話す八神。
海「なら・・・こっちからRKに出向くか。
俺ぁ阿久津もリーダーの相馬もまったく知らねぇわけじゃねぇ。RKのメンバーに手ぇ引かせるよう話つけりゃいい」
『海藤さん、アテあるの?』
海藤は、2人が馴染みにしていたクラブが怪しいと話す。最近ではRK以外の半グレも社交場にしているが、とりあえず行ってみようということになった。
八「名前ちゃんもここで分かれた方が危ないから一緒に来てくれる?」
『もちろん。今ここで帰れって言われたらビックリだよ』
3人は海藤の案内で、RKがいそうなクラブへ向かった。
クラブの入り口は狭くて暗く、普通の人なら絶対に近寄りもしない場所だった。
海「ここはカタギの世界にポッカリ空いたグレーゾーンへの入り口だ。
行こうぜ、阿久津たちがいりゃあ話も早ぇんだがな」
3人はその入り口にゆっくり入っていく。
階段を降りると、見張りの男が一人こちらに声をかけてきたため、海藤が阿久津か相馬はいるか聞いた。
その時、
ガチャッ
金「来ると思ってたよ、八神探偵事務所」
金田がこちらを睨みながらやって来て、阿久津が海藤ひとりとなら会うと言ってると話す。
東城会が消えた後、そこにいた人たちはRKに集まって来ているという。
ただのチンピラではなく、元極道という肩書きで優遇されるからだと。
そして海藤なら更に上の待遇で迎える、と。
海「フッ、チンピラの猿山ん中じゃ当然だな。だがひとまず俺ぁ話せる奴と会いてぇだけだ。
さっさと阿久津んとこに案内しろや」
八「俺らは店に入れてもらえないの?」
金「てめえはここで殺されねぇだけありがたく思え」
八神と名前が海藤の身を案じていると、海藤はいつもの不敵な様子で阿久津と話をするだけだと言って中に入っていく。
八「すぐに戻ってくんだろ?なら俺らはここで待たせてもらうよ」
金「フンッ、勝手にしろ」
そう言って金田も中に入り、入り口には八神、名前、見張りの3人だけになった。
海藤が中に入って10分ほど経った頃、
八神と名前は目を合わせる
八「あのさ・・・ちょっとトイレ行きたいんだけど、店ん中の借りてもいいかなぁ?」
すぐに却下される。しかし会話のきっかけができたようで、八神は見張りと世間話をし始める。
八「あんたもRKのメンバー?なんか景気が良いみたいだね」
男「ああ、どんどん人が入ってきてる。今神室町で稼ぐならRKに乗らねぇ手はねぇ。
イイ女も寄ってくる。」
『半グレのチンピラに寄る女ってやばそう』
思わずボソッと名前が呟くと、八神に「やめろ」と言うように軽く頭を小突かれる。
見張りの男は不審な目で一瞬見るが、八神は咳払いをし話を続ける。
八「ここでぼんやりスマホ見てるだけでも?
ラクでいいね」
男「うるせぇよ」
『(八神さんも煽ってるじゃん)』
その後も、見張りの男を煽り、怒らせていく。
男「ナメんなよ、この野郎!」
案の定掴みかかってきた男を足払いで転ばし、男は壁に頭をぶつけて気を失った。
『え、弱』
八「悪ぃな、俺も相棒連れてかれてカリカリしてんだよ」
『だから私も小突いたの?』
八「・・・」
『(無視?)』
かなり気が立っている雰囲気だったのでこれ以上冗談は止めることにし、八神の後についていくことにした。