第9話 襲撃
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チン・・・
エレベーターが2階に着くと、名前は一人の覆面に腹部を蹴られ、九十九課の入り口まで転がっていく
『ぐっ・・・ゲホッ・・ゲホッ』
「「!」」
いきなり転がってきた名前とゾロゾロ入ってくる覆面の男たちに驚きを隠せない杉浦と九十九。
名前は蹲って苦しそうに咳き込んでいる。
杉「名前ちゃん!!・・・穏やかではないことは確かだね。九十九くんは下がっててよ」
九「苗字氏・・・杉浦氏ぃ・・・」
杉浦は名前と九十九を気にしながら覆面たちに応戦していく。
狭い室内では杉浦の軽快さはなかなか力を発揮できず押されていく。
遂には
パチッ
杉「なにっ?がっ・・・」
電気を消され、杉浦が相手を見失った拍子にバットで頭を殴られ倒れてしまった。
覆面の男たちは怯える九十九の目の前まで来ると、バキッと九十九の指を曲げる。
痛みに蹲る九十九に写真を数枚投げつけ、「最後の警告だ、もう嗅ぎまわるな」とこいつに言っておけ、と言いそそくさと九十九課を出ていった。
覆面の男たちが出ていって数分後・・・
チン・・・とエレベーターが開き、八神たちが帰ってくる。
真っ暗な九十九課に3人は疑問を持ち目を凝らすと、入り口の前で倒れ込んでいる名前を見つけ駆け寄る。
八「名前ちゃん!大丈夫か!?」
『や、がみさ・・・2人、が・・』
苦しそうに話す名前の言葉に九十九課の中を見ると、杉浦も倒れておりそちらには海藤が向かった。
海「気い失ってるぞ、こいつ」
九「八神氏・・・!八神氏ですか!?」
八「なんだ?なにがあった?」
九十九が八神を呼ぶ声がし、名前を壁に凭れられるように座らせると九十九の方へ向かった。
九十九は覆面の男に言われたことを八神に伝えていた。
桑「名前ちゃん、大丈夫かい?」
『大丈夫、です・・・腕と、お腹痛いですけど・・・』
大分呼吸が楽になり、深呼吸をしながら話す。
桑名はすぐに救急車を呼び、名前の背中を擦り続けてくれている。
九十九と八神が話し終わる頃、救急車が到着した。
名前は大丈夫だと一度断ったが、みんなに念のためにと言われ杉浦、九十九とともに救急車に乗って病院に向かった。
幸いにも3人とも入院の必要などはなく、病院を出た後自宅へ戻った。
ーーー
翌日
九「痛いのです。昨日はあまりの痛さに冷や汗が止まりませんでした」
襲撃を受けた3人も事務所に出勤していた。
九十九は小指に包帯を巻き、キーボードをうまく打てないと嘆いている。
杉「あー、久々に痛い思いした・・・まだ吐きそ」
杉浦は頭を殴打されたことによる脳震盪を起こしていたようでグロッキーだった。
海「神室町離れて鈍っちまったんじゃねぇか?」
『いやいや、神室町にずっといる人でもあの奇襲されたら無理だよ』
名前は腕の骨が折れたりヒビは入っていなかったものの、痛々しい感じに腫れてアザができていた。
杉「そうだよ。この気分代われるもんなら代わってあげたいよ」
海「へっ、思ったよりは3人とも元気そうだ」
防犯カメラの映像を見ながら、九十九課を襲撃した覆面の男たちは御子柴殺しの犯人グループではないか、そして江原とも関わりがあるのではないかと推測する。
一同は襲撃で怯えるどころか、さらに御子柴の事件の真相解明にやる気を起こしていた。
八神は、今日約束していた江原との接見の打ち合わせのために源田事務所へ行くことになっている。
『神室町の方に行くなら一緒に行って良い?
文也くんの家に入り浸ってたから一回自分の家に戻りたくて』
海「俺も行くぜ」
八「わかった、じゃ行こうか」
八神探偵事務所組で神室町に向かうことにした。
杉「八神さん、名前ちゃん今腕痛いんだからチンピラとの喧嘩はなしだよ?」
八「了解。」
海「相変わらず過保護だなぁ」
『ふふっ、じゃあ文也くんはゆっくり休んでね』
3人は神室町へ向けて出発した。
第9話 終