第2話 浮気調査
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創薬センターの事件から3年後
八神探偵事務所は、男に騙されたという女性からの依頼を受け、相手の男性の動向を確認するべく張り込みしていた。
助手席で目的の人物がいるハンバーガー屋を睨み付けながらあんパンをかじる所長の八神
海「よぉター坊、暇だな。何かクイズでも出してくれよ、面白ぇやつ」
運転席でハンドルに腕を乗せて退屈そうにしているのは同じく調査員の海藤
『ねぇ、真剣にやりなよ海藤さん・・・』
運転席側の後部座席で依頼人女性の隣に座り、呆れながら海藤に声をかける調査員の名前
依頼人の恵子がクイズなんてしたい気分ではないと話すと海藤は身を乗り出し、そんなんだからネットで知り合った男に騙されるんだと言う。
ドゴッ
海「!?」
名前は運転席の座席を蹴り、ジト目で睨んだ。
『さいてー』
恵「そうですよ!まだ本当に騙されたのかわかりませんし」
八「そうだよ、あんまいい加減なこと言わないの。大丈夫だよ、恵子さん。うちはね、何よりも依頼人の“心”に寄り添う探偵事務所なんだから」
シュンとなる恵子に今まで黙っていた八神が優しくキリッとした顔で声をかけると、恵子は目をキラキラさせながら八神に依頼して良かったと話す。
『(なんなんだ、うちの男どもはアホしかいないのか)』
それにしても暇なので、世間話をして待つことにした。
なぜサイトで知り合った男とすぐ会ったのか、なぜぼったくり店に入ったのか、なぜ会計は全て恵子持ちだったのかなど踏み込んで聞く海藤に、恵子は盲目的にポジティブ解釈で肯定していく。
終いにはコースケはぼったくり店に払う金額で足りない分はフーゾクで働いて返すのが手っ取り早いと言っていたと疑問も持たずに話している。
『(この人もちょっと変わってる?)』
そんな話をしていると、ハンバーガー店から恵子を騙したであろうコースケが出てきた。
コースケを尾行することにした八神。
大学のサークルの後輩に会ったりATMで結構な額のお金を下ろしたりとどんどん怪しさが増していく。
車の中で待っていた名前と海藤は、八神から送られてきた写真を見ていた。
海「なぁ、やっぱコースケくんクロじゃないか?」
『ほぼそうだろうね』
しかもしばらくしてから、コースケは「しきのま」という一見さんお断りの場所に入っていったと連絡が入る。
海藤はその名前に心当たりがあったようで、賭場ではないかと話している。
『んー・・・恵子さん、やっぱりちょっと現実を見る覚悟しといた方がいいかもしれないですよ』
恵「・・・」
恵子はまだコースケを信じているのか難しい顔をしている。
恵「そんな、現実を見るなんて大人みたいなこと言われたくないです、名前さんだってまだ夢を見ながら恋する年頃ですよね」
『・・・・・ん?
待って、私今年25です』
恵「・・・・え!?
すみません!まだ20歳前くらいかと・・・
年上なんて・・・」
今日一番の驚きの声を出す。コースケが騙しているとわかった時よりも目を丸くしているかもしれない。
海「名前ちゃん小せぇし童顔だからな。
ちなみに3年付き合ってる年上彼氏がいるぜ?」
『言わなくていいでしょ海藤さん・・・』
恵「・・・名前さんの彼氏さんは、どういう方なんですか?」
『いやいや恥ずかしいんですけど。
まぁ・・・少なくとも、自分本位で他人を傷つけたり困らせることはないですね。
私のことを一番に考えてくれて、お金が足りないならフーゾクで働けなんて絶対に言わないです』
恵「やっぱり、そうなんですね・・・」