第8話 乱歩
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『澤先生どうだった?』
八「・・・話してくれたよ、御子柴のことも江原の息子のことも。大分思い悩んでたみたいだった」
『そっか・・・八神さんに話して少しでも肩の荷が下りれば良いけどね』
ただ歩いていくだけではもったいないので、学校で話したことを聞いた。
しばらく犬についていくと、男の子が女性と話をしている所で吠え出した。
男の子も女性も困ったような表情をしていたため話を聞くことにした。
『あの、どうかしました?』
男の子は秀介という名前だそうで、児童養護施設の前で立っていた所を女性が見つけたようだ。
お母さんが「待ってて」と言ったまま帰ってこないと秀介は言う。
そして秀介は手紙を持っていたらしく、そこには秀介を保護して欲しいとの内容が書いてあった。
八「ああ・・・これは・・・」
秀介にお母さんがどこに行ったか聞いてみたがわからず、どうしたものかと模索していると
「ワンッ!」
犬が吠え、アピールをしていた。
『ん?まさか、匂いでお母さんがわかるのかな』
「ワンワンッ!」
八「信じて行ってみるか」
2人は犬が向かう方についていくことにした。
犬が止まって吠えると、その先には1人の女性とヤクザのような男が数人いた。
話を聞いていると、借金を抱えた女性が風俗に売られそうな現場だった。
ヤクザは邪魔をするなと襲いかかってくるが八神と名前は一瞬で叩きのめす。
秀介の母は借金を抱え、ヤクザに風俗で働かないなら秀介を売り飛ばすと言われていたようだ。
秀介が母の帰りを待っていること、神室町の良い弁護士を紹介することを話すと泣きながらお礼を言い、秀介の待つ場所へと向かっていった。
『すごい・・・本当に探偵犬だね。えらいぞ!』
わしゃわしゃと犬を撫で回していると、八神にメッセージが届く。
八「・・・・お前まさか、天沢ん家の犬だったのか?」
『あまさわ?』
八神の言葉に頭に?を浮かべる名前。八神はメッセージのやりとり画面を見せ説明する。
とりあえず天沢に乱歩を見つけたと連絡することに。
『へー、探偵みたいな女子高生ね。君は乱歩っていうのか、良い名前だね』
乱「ワンッ!」
しばらくすると1人の誠稜高生が走ってくる。
天「八神さん!すみません!うちの乱歩が・・・って、どなたですか?
察するに・・・八神さんの彼女さんですね?」
天沢が名前を見つけると、八神と名前を交互に見ながら聞く。
『え、私?違う違う、八神さんの仕事仲間の苗字名前です』
天「あ、私は天沢鏡子です。八神さんの職場・・・って、苗字さんも探偵ですか!?」
『名前で良いよ。うん、一応探偵かな』
天沢は格好いい・・・と呟きながら名前にずっと撫でられ続けている乱歩を見て驚く。
天「なんか懐いてますね。乱歩、知らない人相手には警戒するはずなのに。もしかしたら八神さんと名前さんが探偵だから“仲間”と思ってるのかもしれませんね」
天沢は、乱歩は室内犬だがすぐに外に出て事件を探しに行ってしまうという。
『ふふっ、見つけたら可愛がっておくね』
天「ありがとうございます!」
そんな話をしていると乱歩はまた走ってどこかへ行ってしまう。天沢は急いで追いかける。
天「あ!コラ!乱歩!
八神さん、名前さんすみません!」
『気を付けてね。またお話しようね!』
遠くから「はい!」と元気な返事が聞こえ、遠くなっていく天沢の背中を見つめる。
『面白い子だね』
八「俺が外部指導員してるミス研の部長でさ。今ちょっと一緒に調査してる事件があるんだ」
『へー。私も何か手伝えることがあったら言ってよ』
八「ああ。何かあったらお願いするよ」
八神と名前はほっこりしながら九十九課に帰っていった。
第8話 終