第7話 桑名仁
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八「名前ちゃんには最初から説明しなきゃな」
九十九課に着くと、九十九と共に理事長室で説明できなかったことを簡単に教えてもらった。
御子柴はやはり殺されていた。
痴漢容疑で逮捕され有罪になった江原明弘。
その江原は御子柴の殺害に関係しているかもしれないと。
しかし、痴漢で有罪になってしまった今、控訴しなければ痴漢のみで刑が確定され、そこで事件は閉じられてしまう。
と。
『控訴できる期限ってあったよね』
八「ああ。だから急ぎたかったんだ」
そして澤先生と会った時、白面に襲われたときのことも聞いた。
八神が白面と戦っている間に、澤先生はサングラスの女に御子柴が殺される前の写真を見せられ脅されたらしい。
『これ以上関わるなってことね』
八「ああ。澤先生はすっかり動揺しちゃって話を聞ける状態じゃなかった。」
澤先生は動揺したかもしれないが、八神は脅されギャングに喧嘩を売られたことで、逆にやる気を出していた。
『相変わらずコケにされたくない精神、売られた喧嘩は買う主義は健在だね』
八「フッ・・・まあな」
仕事の話はとりあえず終わり。
結構遅い時間になったため、名前は目を擦りながら話す。
『もう帰るね、お疲れさま』
八「遅くまでごめんな。
ちゃんと目ぇ開けて帰るんだぞ」
『うん・・・』
半分寝ながら杉浦の家に着く。
杉浦に合鍵を貰っているため自分で鍵を開け中に入り、シャワーを浴びてベッドに潜ると直ぐに夢の中に入っていった。
ギシ・・・ガサ、ゴソ・・・
『ん・・・文也くん?』
名前はベッドが軋む振動や布団が擦れる音で目を覚ます。
杉「あ、ごめん起こした?」
シャワーを浴びたばかりなのか、ホカホカ温かい杉浦がベッドに入ってきた。
『今、何時?』
杉「5時。遅くなってごめんね」
『ふふっ、もう朝じゃん・・・』
眠そうに喋る名前が小動物のように思え、思わず抱き締める杉浦。
名前も杉浦の温かさが心地よく、細くても逞しい胸板に頭を擦り付けながら再び眠りについた。
杉「おやすみ」
杉浦も名前の額に口づけを落とし、目を閉じた。
ーーー
4時間後・・・
大あくびをしながらボーッと歩く杉浦を連れ、九十九課に向かう名前。
酒には強いと言ってもさすがに睡眠不足も足されては体に堪えるようだ。
『おはようございまーす』
事務所にはすでに誠稜高校に仕掛けたカメラ映像を確認している九十九と、スマホでニュースを見ている八神、そしてソファでゴロゴロしている海藤がいた。
とりあえず名前話しかけられそうな八神に声をかける。杉浦はソファにドッカリ座り項垂れている。
『ニュースになってたね、御子柴のこと』
八「ああ。」
海「で?今日はどう動くんだ?俺ぁもう少し酒抜けねぇと頭が回んねぇぞ」
杉「朝まで飲ませんだもんなぁ」
あくびをしながら気だるげに話す海藤と、迷惑でしたと言うように話す杉浦を一瞥し、八神は仕事モードに入る。
八「俺はまた誠稜高校に行ってくるよ」
杉「なにか僕に手伝えることある?」
海「あるぜ、お前は俺の介抱しなきゃだろ」
真面目に仕事の手伝いをしようとしている杉浦とは対照的に、やはり働く気が起きていない海藤。
『はぁ・・・』
杉「・・・・そうなの?」
呆れ、困惑する2人は、八神からも高校に入れるのは自分だけだから1人で行ってくると話があり諦めて海藤の介抱をすることにした。