第7話 桑名仁
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海藤が飲み屋で落ち込み始めたので会計をし店を出ることにした。
店の前で夜風に吹かれていると、道行く人が伊勢佐木ロードのプラージュというカフェで乱闘騒ぎが起きていると話していた。
3人はすぐに酔いがさめ「まさか・・・」と思い顔を見合わせる。
『・・・八神さんじゃないよね?』
杉「さあ・・・とりあえず行ってみる?」
3人はプラージュに向かって歩いていく。
プラージュに着くと見知った顔がいた。
八神ともうひとりが対峙している所へ歩み寄っていく。
『文也くん、あれ桑名さんじゃない?』
杉「うん、僕も思った」
海「ふたりともそこまでだ、サツがそこまで来てる」
海藤の声を聞き、八神と桑名と呼ばれた男はこちらを振り返る。桑名は杉浦と名前に気付くと目を丸くする。
桑「お、杉浦くんと名前ちゃん?」
杉浦は小さく頷く。
八「なに?知り合いかよ?」
『話はあとね』
杉「ほら、店の裏口からぬけさせてもらおう」
5人は店の中へ向かい、道の反対側に出てその場から離れた。
今は近くの高架下にある公園に来ている。八神と桑名は植え込みの石段に座り下を向いており、海藤、杉浦、名前は立って2人を見下ろしている。
杉「・・・まったくさぁ、お互いいい大人が何をどうしたらあんな喧嘩になんの?」
呆れながら叱る杉浦に、八神は売られた喧嘩を買っただけだと答える。
桑「フン・・・今日はここまでにしといてやる。かわいい杉浦くんと名前ちゃんに免じてな」
桑名の発言に、八神は訝しげな表情で杉浦と桑名を交互に見る。
杉「桑名さんは、異人町の先輩で便利屋さん。表にも裏にも顔が広いんだって」
一緒に仕事をしたことはないが、事務所を開くときに仁義を切ったらしい。
『私は九十九課に遊びに行った時に何回か桑名さんが来て話したってだけだよ』
海「よぉ、それよかいきなりター坊を襲ってきた連中ってのはなんだ?」
八「横浜流氓ってギャングだってさ、そこの桑名さんが言うには」
桑名は横浜流氓の中でも白面という殺し屋集団だと話す。それを聞いた杉浦は驚きの声をあげる。
『その横浜流氓に聞き出せないんですか?雇い主は誰かって』
桑「無理だな、連中は自分が誰に雇われてるかなんて知らない」
桑名は八神に目を向け、何に首を突っ込んだのか聞く。裏社会まで絡んでいるならこの街に詳しい自分にも噛ませてくれと。
八神は嫌そうな口ぶりで話すが、海藤は乗り気だ。桑名のことを気に入り、おごるからこれから一杯飲みに行かないかと誘っている。
桑名も2軒目は自分がおごると言っている。気が合ったようだ。
杉「えー、まだ飲むのぉ?」
海藤が八神を誘うが断られ、桑名はそれに対して来るもの拒まず去るもの追わずと言っている。
『じゃあ私もパス。さすがに眠くなってきた。文也くん、私1人で帰ってるね』
杉「名前ちゃん!?」
海藤と桑名に引きずられるように街の中へ消えていく杉浦に同情しながら手を振る。
帰ろうと思っていると、八神が真剣な顔で話しかけてくる。
八「名前ちゃん今から時間あるか?御子柴のこと共有しておきたいから九十九ん所行こうと思っててさ」
『・・・眠いって言ってたの聞いてた?』
名前は名前で八神に引きずられながら九十九課に向かう。