第6話 周囲の力
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結局、4年前の生徒の自殺のこと、今回のイジメ調査依頼の動機などが主で、御子柴弘のことはあまり情報を得られなかった。
理事長曰く、御子柴のことは教育実習の指を担当していた澤先生の方がよく知っていると教えてもらい、澤先生に直接聞くことになった。
海「よし、澤先生んとこなら俺も行くか」
八「いや、行くのは俺だけ。あ、九十九たちも先帰ってていいから」
杉「えー?なにそれー」
澤先生の所へ行きたがる海藤だったが、八神に拒否され落ち込んでいる。
杉浦もまだ動きたいようだった。
八神は説明している時間がないと言い、理事長室を出ていった。
ーーー
残されたメンバーは、自分たちも調査に行きたかったと不満を言いつつも学校を出た。
海「かぁー、ター坊ばっかりずりぃぜ」
杉「僕たちももうちょっと探りたかったよね」
『ま、しょうがないね。所長の特権ってやつだよ』
九「城崎先生も“至急”とのことでしたから、1人の方が手っ取り早かったのでしょう」
とまだ不満気に話しながら歩いていると飲み屋街が目についた海藤。
海「もうみんなで飲みに行こうぜ」
『えー、そんな気分じゃ・・・』
杉「同感」
言っても聞く耳を持たない海藤に杉浦と名前が折れるしかなく、飲み屋街に入っていく。
入るお店を決めていた所、九十九がリュックに入れていたパソコンが電子音を発する。
『どうしたの?』
その場でパソコンを取り出し、いじり始める九十九。だんだん顔が曇っていき、
九「僕も一緒に、と言いたいところでしたが、最近起用したシステムがトラブっているようで。一度事務所に帰らせていただきます」
と足早に去っていく。
杉「あ、ちょっと九十九くん!僕も・・・」
杉浦と名前は九十九と一緒に戻ろうとするが、海藤に捕まり店に入っていった。
ーーー
・・・居酒屋をはしごすること3軒目。
3人とも酒に強いようで顔色1つ変えずに飲んでいる。
3軒目ともなるとさすがに飲み食いするペースは落ちてきているが話は止まらず海藤の話を杉浦と名前が聞く形になっていた。
海「杉浦と名前ちゃんよぉ、お前らいつ結婚すんだ?」
杉「はぁ?」
『いきなり何?』
いきなり聞かれ、戸惑う杉浦と名前
海「いや、お前ら3年も付き合ってんだろ?別に喧嘩だらけで別れの危機、なんて無いだろうしよ」
『まぁ、喧嘩は基本しないよね。』
杉「そうだね、最後に喧嘩したの何?」
『んー・・・文也くんが私が残しといたアイス食べたこと?』
杉「いやあれはゴメンって」
海「相変わらず仲良いのな。で?いつ結婚すんの?」
再びされる質問に、名前も杉浦を見る。
杉「・・・九十九課が軌道に乗ったら、かな」
海「お!」
『ふふっ、じゃあ頑張らなきゃだね』
と話をしていると、海藤のスマホが鳴る。
海「あん?ター坊からだ。もしもし」
八《もしもし?あー俺。今やっと学校出たとこ。
・・・海藤さんどうしてんの?》
海「へっ、飲み歩いてるよ。3軒目に来たとこだ。つまり今日はもう働かねえってこと」
海藤のスネっぷりに、クスクス笑う杉浦と名前。
海藤に「なんだよ」と言われ黙る。
八《九十九たちも一緒?》
海「杉浦と名前ちゃんなら一緒だぜ」
九十九はなんかのシステムがトラブって事務所に戻ったことを話す。
八神もこちらに合流するかと聞くと澤先生と待ち合わせがあると予想外の答えが返ってくる。
海藤も待ち合わせに行くと言うが酒が入っていては仕事にならないと一蹴される。
海「ンなこと言って、どこかシケこむんじゃ『八神さん気にしないで。じゃあ、また』
海藤の言葉を遮り、スマホを奪い取って通話終了ボタンを押した。
海藤はその後大分落ち込んでいた。
第6話 終