第5話 イジメの実態
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静かになる理事長室。
理事長が静かに話し始めた。
澤先生は以前誠稜高校で自殺があった時にはすでに教壇に立っており、その時身近な生徒の自殺を防げなかったことに傷ついている。
理事長として彼女を失望させたくないと。
再びおきる沈黙。
そこへ
杉「名前ちゃんが高校生の時にイジメあったの?周りの子たちをなんとかする、とか第一声をあげる
とか理解が早かったよね」
『あー・・・』
頬を掻きながら苦笑いで答える。みんな名前に視線を向ける。
『あったよ。クラスメイトがイジメられてた』
海「まじか」
『私も子どもだったから最初はどうしたら良いか分からなくてさ、担任の先生に相談したんだ』
何度も相談したが「遊びの一環だ」と一蹴されたと話す。
杉「澤先生とは大違いだね」
『うん。それで先生に頼ることをやめて気づいたんだ。自分が、周囲の人が何かするしかないって』
八「・・・」
『イジメの現場に居合わせた時さ、言ってみた。“もうやめなよ、見てて気分悪い”って』
そうしたら、見ていた他の傍観者たちも声をあげてイジメっ子を非難し始めたと話す。
杉「すごい勇気だね。でも恥をかかされたイジメっ子に報復とかされなかったの?」
『されたよ?イジメっ子グループに体育館裏に呼ばれた』
みんなこの学校のイジメと同じような境遇を経験した名前の話を聞き、これからの動向に活かそうと真剣だった。
そんな雰囲気を感じとった名前は、若干気まずく思いながらも続けた。
『・・・で、みんな叩きのめした』
「「「「・・・・・・え?」」」」
ポカンと口をあける一同。
少数派の解決方法だとわかっているため目を泳がせながら話す名前。
『その日からもうイジメはなくなったねー』
八「(きっとボスだと思われたな)」
杉「(高校生時代から強かったんだ)」
海「(名前ちゃんにしかできねぇ解決法だな)」
『だから、今回のも周りの人が変わればって思っただけ』
そんな話をしながら放課後まで過ごした。
第5話 終