ハルクの逆襲編③
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
アジトらしき場所に着くと、ズカズカ中に入っていく。
中には下っ端らしき男たちが大勢いた。
上の階にいるかもしれないと、敵をバタバタ倒しながら進んでいく。
海「次から次へと・・・」
敵の人数は多く、強くはないものの時間がかかってしまっていた。
部屋を全て見ていくがどこにもいない。
八「一番上か?」
そして最上階まで行くと
八「誰も、いない?」
そこは誰もおらず静まり返っていた。
八「くそ、やられたか」
八神と海藤は下の階に戻り、意識のある下っ端から幹部の居場所を聞き出すことにした。
「ハハハッ!・・・・お前らはまんまと嵌められたんだよ!ボスはお前らの動きをすべて把握してたからなぁ」
海「相手の方が上手だったってことか。
時間稼ぎさせられたかもな」
廃ビルにはもともとアジトなどなく、八神と海藤を神室町に留まらせるためのデコイだった。
男になにを聞いても幹部の居所は知らないの一点張りで埒があかないため、一度事務所に戻って作戦を練ることにした。
念のため東にも連絡を取り、協力を仰ぐ。
事務所に着くと、間もなく杉浦がやってくる。
杉「ねぇ、どういうことかちゃんと話してくれる?
そんな余裕もないんだろうけどさ」
怒気を含んだ声で聞く杉浦に、八神と海藤は経緯を手短に話した。
杉「そんな危険なこと、なんで教えてくれなかったの!?
名前ちゃんなんて自分のせいかなって不安そうにしてた!それで疎外感感じて自棄になって1人になったときに拐われたんじゃないの!?
僕だって言ってくれれば協力したのに・・・!
なんでだよ・・・!」
八「っ・・・完全に俺たちの采配ミスだ」
八神に掴みかかる杉浦だったが、すぐに離れ名前を助けに行くことを優先させた。
杉「・・・なにか策はあるの?」
八「・・・・・ない、どこにいるかの検討もつかない」
杉「ないって・・・・
名前ちゃんは何されてるかわからないのに・・・。
どうしたら・・・!」
八方塞がりの3人。
と、そこへ
~♪~♪
八神のスマホが鳴る
ーーーー
10分ほど前
名前side
『ん・・・』
名前は床の冷たさを感じながら覚醒した。
薬品を嗅がされたせいか頭はまだボーッとしていたが。
レ「起きたか?」
『っ・・・レイト・・・・』
頭上から聞こえた声にガバッと横になっていた身体を起こす。
レイトを見た瞬間に心拍数が上がる。心臓が破裂しそうだ。
『こ、こは・・・・?』
レ「埠頭近くの倉庫だ。
あと数時間後に船が到着する。
その船に乗って海外の本拠地まで行く」
『海外・・・・・』
船が到着するまでのあと数時間で逃げ出すか助けが来なければ、自分はもうダメだろうと確信する。
レ「見張りもいるから逃げようなんて思うんじゃねえぞ?」
『・・・・・・』
悔しさから俯いて歯軋りをする。
それに満足したレイトは「また後でな」と言って倉庫から出て行った。
動揺する心を落ち着かせながら、自分と周りの状況を確認する。
倉庫自体は名前の1DKのマンションより少し広いくらい。
だいたい港のすぐ傍にある倉庫は大きいイメージだ、ここは港から少し離れた所にある倉庫なのだろうか。
周りからは車の音、小さく波の音も聞こえる。
四隅には段ボールやシート等が積み上げてあり、ザ・倉庫という感じであった。そして左右に扉がある。
室内に見張りは1人。下っ端らしき人がレイトが出て行った扉の前でこちらを見ていた。その扉の外にもきっと見張りはいるだろう。
そして自分は、幸いなことに手足が縛られていない。
昔のようにか弱い女だと思われたようだ。
このままか弱いキャラで油断させるのもアリだと思った。
とりあえずもっと状況を把握し、逃げるか助けを求めることができないか考えることにした。