ハルクの逆襲編①
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
無事証拠を集めて事務所に帰る。
『ねぇ、ちょっと飲み物買いたいからコンビニ行ってくる』
帰りに寄るの忘れた、と言って立ち上がると
海「あ!俺もタバコきらしてたんだわ。名前ちゃんにタバコ買ってもらうのはアレだから俺が行ってくるぜ。
いつものカフェオレか?」
『え、う、うん』
海藤も立ち上がり、名前を制止して財布を持って出ていってしまった。
『もう、なに?
何か今日2人とも変だよ?』
八「そうか?」
『具合でも悪い?』
違和感はあるがその正体がわからず、体調がいつもと違うのではないかと推測するが違うらしい。
とりあえず今日は、そんな日もあると無理やり納得しそのまま一日を過ごした。
しかし翌日も似たような雰囲気だった。
事務所で浮気調査の報告書や撮った写真などをまとめる名前。
買い出しに行こうとすると八神か海藤が代わりに行く、もしくは一緒に行く。
今も夕方少し小腹がすいたと何か買いに行こうとすると海藤が代わりに行った。
『だからなに?
女性に優しくしなきゃ事務所潰すって脅されてる?』
八「んなことはないって。
名前ちゃんにはいつも負担かけてるから労ってるだけだって」
『・・・・』
腑に落ちない名前。
今日家に帰ったら杉浦がなにか聞いていないか電話してみることにした。
まずは仕事、と目の前の仕事に集中する。
『ふぅー・・・
八神さん、明日依頼人と話す報告書の準備終わったよ』
名前はパソコンをパタンと閉じると、所長イスに座っていた八神に声をかける。
海藤はドローンを操作して遊んでいた。
八「サンキュー」
窓を見るともう真っ暗になっており、ネオンが輝いていた。随分遅い時間まで作業していたようだ。
パソコンをやめた瞬間に目蓋が重くなってくる。
欠伸を1つすると八神に声をかける。
『今日はもうあがりで大丈夫?
他にやることある?』
八「もうあがりでいいよ。お疲れ」
『はーい、お疲れさま』
うーっと伸びをして帰る準備を始める。
海「眠いならタクシー呼ぶか?」
『いいよ、外の空気吸いたいから』
名前は2人になにか言われる前に足早に事務所を出た。
事務所に残された八神と海藤は頭を抱えていた。
海「昨日今日とハルクの情報は無しだ。
神室町内をブラブラしてみたがそれらしき人も見当たらねぇ」
八「さすがに飲み屋の店主の気のせいってことは無いと思うから、実際に動いてはいると思うんだけどね。
今九十九にも協力をしてもらってるんだけど、九十九もなにもわからないって言ってた」
なんせ情報が無いから集めるしかない、真偽がわかるまでは名前が危険だ、多少強引になっても1人にならないように配慮するしかなかった。
八「名前ちゃん、ちょっと沈んでたな」
海「ああ。やっぱり俺らの雰囲気を感じ取ってるのかもしれねぇな」
八「長くは誤魔化せないね」
海「早く情報を集めねえとな」
『はぁ・・・今日も変だった』
名前はいつもと違う雰囲気の2人に気疲れしてきてしまった。
今までこんなこと感じたことないのに、とため息をついた。
事務所から駅に向かう間、イヤホンをして好きな音楽を聴きながら歩く。
普段は歩きながら音楽を聞くことはないのだが、今日は聞かないと八神たちのことばかり気になってしまうと思っていた。
そのため、遠くからこちらを見る人影に気づかなかった。
その人影はニヤリと笑うと夜の街に消えていった。
① 終