ハルクの逆襲編①
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八神探偵事務所
仕事もあがり、今は八神ひとり。
ご飯を食べ終えてソファでのんびりしていた。
するとそこへ海藤からメッセージが届く。
八「ん?なんだ?」
“今、呑みに来てるんだが、やべぇ話を聞いちまった。
外じゃ話せねぇから一旦事務所戻る”
という内容だった。
頭に?を浮かべながらも、外で話せないヤバい話と海藤が言うということは相当のことだろう、と思い八神は事務所で待つことにした。
数分後、海藤が事務所に入ってくる。
八「海藤さん、ヤバい話ってなに?」
ドカッとソファに座った海藤にコップに入れた水を渡しながら話を切り出す。
海藤は水を一気に飲み干し、険しい顔で八神を見つめた。
海「ハルクが復活して・・・・・また神室町に来てる」
八「は!?」
ハルクとは、かつて名前の能力を手に入れるために名前の両親と両親が所属していた組織の組員全員を皆殺しにしたマフィア組織だ。
八「でも海藤さんたちが解体に追いやったんじゃ?」
海「ああ。だが幹部の数人に逃亡を許しちまってたようでよ、その幹部が中心になってまた組織大きくしてるらしい」
今まではもともと組織があった外国で活動していたが、最近になってまた日本に来ているという話だった。
八「マジか」
海「しかもだ、聞いた話によると奴らは名前ちゃんの名前を出してたらしい」
海藤が行っていたのは馴染みの店で八神探偵事務所もお世話になっており、店員に顔も名前も認知されていた。
その店員が、店にそのハルクの一員と思われる人たちが来て話していたのを聞いたらしい。
海「名前ちゃんにまだ執着してんだか報復だかわからねえがよ、危険なことは確かだな」
八「・・・・・名前ちゃんに知らせる?」
海「いや、知らせない方が良いんじゃねぇか?
名前ちゃんの性格的に復讐とかは考えねぇと思うけどよ、1人で突っ走っちまうかもしれないしな。
それに、俺の責任でもある。俺がなんとかしなきゃならねぇ」
八「海藤さん・・・」
悩んだ末、知らせないことにした。
自分たちだけで解決しようと杉浦にも伝えなかった。
ーーー
翌日
『おはようございまーす』
いつも通り出勤してきた名前に、先に事務所にいた八神と海藤はホッとした。
『?』
名前はいつもと若干の雰囲気の違いに気づくが、気にせずにいた。
八「名前ちゃん最近どう?」
『・・・・・“どう?”ってなに?』
急な問いかけに訝しげな顔で返事をする。
八「あ、いやぁ、最近ストーカーにあったりしたから、大丈夫かなと思って」
名前は別に大丈夫だと答え、ファイルを取り出して今日の予定を確認した。
『今日は・・・浮気調査の証拠集めか』
八「そうだな、3人で行こう」
『え?2人でよくない?一般人の尾行だよ?』
尾行自体はとても簡単なものなのに、全員で行くと言う八神に戸惑いを隠せずにいる名前だが、別に強く断る理由もないため所長の意見に従うことにした。
八神、名前で交代でターゲットの後ろを歩いていく。海藤は反対側の歩道にいた。
『(海藤さんキョロキョロしすぎじゃない?)』
すでにターゲットを見つけ、その人を見て追っているはずなのに不自然なほどキョロキョロしている海藤。
名前はそれを見て、ターゲットにバレてしまわないか心配していた。