ストーカー騒動
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『ふぅ・・・』
今日も仕事が終わり、帰宅する名前。
マンションの宅配ボックスを見ると差出人不明の厚めの封筒が出てきた。
『?・・・まさかね』
探偵の仕事をしていると、こういう封筒の話をよく聞く。とりあえず部屋まで持って帰り開いてみることにした。
開けてみると、予想通り中には名前の写真がたくさん入っていた。
そしてそのどれもが陰から撮られたであろう角度と視線。盗撮されたものだった。
一般の女性ならここで狼狽えるのだろうが、職業が探偵でこの手の話には慣れていた名前は動じることなく
『指紋とか出ないかなー』
と考えていた。
ーーー
次の日
とりあえず八神に相談するために封筒ごと鞄に入れ持っていくことにした名前。
出勤時に撮られたであろう写真もあったため、周りを警戒しながら歩いているとやはり視線を感じる。
『(・・・意識すると分かるもんだね)』
視線は事務所に着くまで向けられた。
『おはよーございます』
海「おはようさん」
八「おはよう」
事務所にはもう2人ともいて、コーヒーを飲んでいた。
ちなみに所長席に海藤、大きいソファに八神という位置だ。
『ねー、八神さん。これどう思う?』
名前は鞄をソファに置くと、中から昨日の封筒を出してテーブルに置く。
八「なにこれ。封筒?」
『そ。依頼でもよく見るやつ』
そう言って封筒の中身を出す。
うわ、と声をあげる八神に海藤も腰を上げテーブルの上を見る。
八「まじ?」
『まじ』
海「へー、名前ちゃんの魅力が伝わる写真じゃねーか」
名前は海藤をじろりと睨む。海藤は「すまんすまん」と平謝りだ。
八「それにしても、よく名前ちゃんをストーカーしようと思ったね」
『ほんとだよ。
だって、周りには弁護士資格のある探偵、元ヤクザ、チンピラ、元窃盗団・・・』
海「名前ちゃんだって普通の男なら一瞬で伸しちゃうしな」
八「とりあえずもう少しアクションがあるまで泳がしてみるか。
杉浦にはもう言った?」
『言ってない』
まずは杉浦に連絡した方が良いということでメッセージを送っておいた。
すぐにメッセージに既読が付き、今から事務所に来ることになった。
ーーー
杉「名前ちゃんをストーカーするなんて良い度胸してるよね。こんなに周りに精鋭がいるのに。」
杉浦が来てもまた「なぜ名前なんだ」談義が行われた。冗談のように話していても、やはり杉浦は静かに怒っていた。
名前が出勤の時もずっと視線を感じてたと言うと、今日はとりあえず事務所で待機となった。八神と海藤は外に出るため、杉浦も一緒に留守番してくれることに。
仕事中は特にこれと言って変わったことはなく、帰る時間となる。
杉「まずは彼氏がいることをアピールしなきゃね」
『そうだね。それでストーカー行為が酷くなるか、それとも終息するかで出方考えよっか』
手を繋ぎながら歩き、パッと見恋人同士の楽しそうな雰囲気を出しつつ、事務的にストーカーへの対処法を話し合いながら帰り道を歩く2人。
杉「いやぁ、視線が痛いよ」
『ははっ、かなり殺気飛ばしてるね』
ちゃんと背中にはストーカーのものであろう視線を受けながら。
マンションに着き、宅配ボックスを見ると今日は紙が一枚入っていた。
杉「なになに?“すぐにその男と別れろ”だって」
『今走り書きしてここに入れたって感じだね』
杉浦は泊まっていくか聞くが、名前が断り杉浦は帰ることになった。
ーーー
次の日の帰り
今日も杉浦と一緒にマンションへ向かう。
『?』
宅配ボックスを見ると今日は厚めの封筒が入っていた。
また写真かなと思い杉浦と一緒に確認する。
杉「うわ・・・」
そこには杉浦と並んで歩く名前の写真が入っていた。ご丁寧に杉浦の顔や身体は黒で塗り潰されている。
そして手紙も付いていた。
『“男と別れろ、さもないと男を殺す”
だって。もうこれ脅迫だね』
八神にも相談すると、短期決戦で行こうという話になった。今日杉浦が名前の家に泊まるときっと激昂するはずだと。
そこで明日名前が1人で行動し、ストーカーをおびき出す作戦をとることに。