ハルクの逆襲編④
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レイトは真っ先に杉浦に向かっていく。
杉浦も覚悟していたようで応戦する。
海「杉浦ぁ!助太刀するぜ」
海藤と杉浦はパワーとスピードでレイトを翻弄しながらダメージを与えていった。
八神、東、名前は海藤と杉浦の様子を見ながら、下っ端たちを倒していた。
東「名前はあっちじゃなくていいのか?」
東はアゴでレイトを指しながら名前に聞く。
『え?まあ、行きたかったけど、なんかあの2人すごい燃えてるからさ。邪魔できなくない?』
海藤は昔取り逃がした後悔、杉浦は名前に手を出された怒りで戦っていた。
レ「てめぇらじゃ名前を使いこなせねぇ!
使い方をわかってるヤツが飼うべきなんだ」
レイトは人を馬鹿にするように笑ってそう言いながら杉浦に殴りかかっていく。
杉「使うって、名前ちゃんはモノじゃない。
僕は記憶力のために一緒にいるわけじゃないしね」
拳を避けながら反論する。
大切にしてる人をそんな風に言われて怒らないはずがない。
レ「綺麗事だけでやっていけるかよ。
一度裏社会に目をつけられたら最後だ。
組織をデカくするのに使われてく。あいつは逃げられねぇ」
海「んなの名前ちゃんには関係ねぇだろ!
てめぇらだけで勝手に争ってろよ」
元極道の海藤にはなんとなくレイトの言葉が理解できた。
だからこそ怒りを覚えている。
海藤と杉浦の怒りは頂点に達していた。
疲弊や蓄積したダメージで海藤、杉浦、レイト3人とも息をきらしながら睨み合う。
名前たちは下っ端たちを全員倒し、3人の様子を見ていた。
八「そろそろ警察呼んどくか?」
『うん。きっと決着つくよね』
東「あんな真剣な兄貴久しぶりに見たぜ」
その時、睨み合っていた3人が動いた。
海「ぐっ・・・」
レイトが海藤を殴打すると、海藤はよろけながらもレイトの腕を掴み逃げられないようにした。
そして杉浦はレイトの腹部を下から蹴り上げる。
レ「ガハッ」
杉「海藤さん、お願い!」
海「ぅおおお!」
ドカァッ
トドメは海藤渾身の一本背負いだった。
レ「うぐ・・・」
レイトはもう動くことができなかった。
八神たちは近くの倉庫で見つけたロープでレイトの身体を縛っていく。
名前はレイトに近寄り、しゃがんで話しかける。
『今警察呼んだから。
日本でだか本拠地のある国でだかわかんないけど、ちゃんと裁き受けて。
もう一生私に関わらないで』
レ「くそ・・・」
間もなくパトカーが多数、救急車数台が到着する。
パトカーから下りてきた警官たちは倒れている男たちの人数を見て驚くが、八神を見つけると会釈する。
八「このロープで拘束してる男が主犯。
今のところ誘拐、暴行。
あと、数年前の東城会系檜山組の事件にも深く関わってるから調べれば色々出てくると思いますよ」
『あっちの倉庫にお腹刺された人もいる・・・息があるかわからないけど、見てあげてください』
警官は部下に倉庫を見るように指示し、名前に向き直る。
「えっと、こちらが今回の被害者の方ですか?
詳しく事情を聞きたいので署まで来ていただいてもよろしいでしょうか」
『あ、はい』
名前は少し不安げな顔で八神たちを見る。
八神は杉浦の背中を押し、警官に声をかける。
八「被害者の名前ちゃんは昔も似たような経験して今精神的に参ってると思います。
家族もいないので、交際相手の杉浦が同行しても?」
警官は了承し、名前と杉浦にパトカーに乗るよう促す。
『八神さん、海藤さん、東、ありがとう』
八「また明日、事務所でゆっくり話そう。
じゃあ杉浦、名前ちゃんを頼む」
杉「うん、任せて」
杉浦と名前がパトカーに乗り、八神たちに手を振るとパトカーは発進した。