ハルクの逆襲編③
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「チッ、お前に逃げられたらボスに何されるかわかんねえってのによ。」
『あなたも私と、レイトと、船に乗って海外戻るの?』
ゆっくりはっきり話すことを意識し、少しずつ八神たちに情報を与えていく。
「ああ。まぁ同じ船じゃねぇけどな」
どうやらこの男はおしゃべり好きのようだ。
『さっきの人が言ってたんだけど、ここって東京の芝山埠頭・・・だっけ?』
様子を伺いながら踏み込んでみる。
「あいつそんな話してたのか?無用心だな。しかも違うしよ、東京しか合ってねぇじゃねーか」
『違うんだ・・・じゃあ東京のどこ?』
「は?教えるわけねぇだろ。」
ですよねー、と名前は返事する。
まぁ、東京の埠頭と絞れただけでも良しと判断した。
この男はとても気さくだ、と他にも色々聞いてみることにした。
『埠頭の近くでこんな、アパートの一室くらいのサイズの倉庫、見たことないからさ。どこかなって思っただけ』
「もう使われてない倉庫だからな。サイズ的に人ひとり監禁するにはうってつけだ」
『そうなんだ、怖。』
怪しまれないよう、場所に関する話はこのくらいにしておき、世間話に入る。
『あなたは最近ハルクに入ったの?』
「そうだな、だからなんでボスがお前に執着してんのかもあんまわからねぇ」
『へぇ・・・』
しばらく話をしたり沈黙したりしたあと、名前が今の時間を聞くと22時前だと言う。
20時半くらいの時点で、船が来るまであと数時間と言っていた。
もう少し猶予はある、八神たちなら今までの情報である程度場所を特定してくれるはずだ、と信じて待つことにした。
そこへ
レ「名前、気分はどうだ?」
『!・・・最悪』
レイトが倉庫へ入ってきた。心臓が跳ね上がる。
本当に最悪だ。下っ端1人だけだったら色々誤魔化せるし、もし気絶している男が起きてバレても倒せる。
しかしレイトが入ってきたとなれば話しは違ってくる。
ピリリ、と緊張感が走った。
レ「あと少しで船が到着すると知らせを受けた。
いよいよだなぁ」
心底嬉しそうにするレイトに見張りの男は声をかける。
「ボス、何でこの女にそんなに執着するんです?」
レ「こいつは記憶力が並外れててな、かなり使える。
しかも数年ぶりにたまたま神室町に行って、こんな良い女になった名前を見つけたらそりゃあ手に入れたいだろ?」
レイトは獲物を見つけた獣のような目で名前を見つめた。
名前は嫌悪感丸出しの表情で見ていた。
きっと海外に行けば記憶力だけでなく自分の全てがレイトのモノにされる、そんなことは何としても避けたかった。
レ「名前はもう男を知っちまったか?」
『・・・・関係ないでしょ』
レ「ああ、関係ねぇな。
お前はもう俺の女になるんだからな。
俺以外の男なんて忘れるくらいの経験させてやるさ」
『(・・・文也くん・・・)』
名前が目を瞑り心の中で杉浦を呼んだ瞬間
レ「今違う男のこと考えてたか?あ?」
レイトはグイッと名前の腕を引き、自分の方に引き寄せた。
『あっ・・・(やばっ!)』
その途端名前の身体がぐらつき、下着に挟んでいたスマホが落ちる。