物欲
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杉浦と付き合って数ヶ月。
今日は杉浦が名前の家に遊びに来ていた。
2人でゲームをしたり漫画を読んだり楽しんでいると
杉「そういえばさ、八神探偵事務所の給料事情ってどうなってるの?」
杉浦がふと気になったことを聞いてきた。
『え?それ聞く?』
杉「・・・」
名前の表情からきっと大変なんだろうなと想像する杉浦。
杉「3人とも生活は大丈夫なの?」
『八神さんと海藤さんはわからないけど、私は大丈夫かなぁ。』
あまりお金使わないし、と続けると杉浦は名前の部屋をぐるっと見渡す。
杉「部屋もシンプルだしね」
部屋には生活に必要なもの以外は、カムロップのぬいぐるみしか置いていない。机の上に数冊の法律等に関する本はあるが、それも八神からの借り物だ。
『それに服も殆ど買わないからさ』
しかし、クローゼットや半透明の衣装ケースにはたくさんの服が入っており、杉浦は不思議に思う。
杉「服はたくさんあるから興味あるのかと思ってた。違うの?」
『あー・・・。もらったんだ、松金組の人に』
それを聞いただけで杉浦は納得した。
松金組の人に可愛がられていたのだろうと容易に想像でき、微笑ましく思っていた。
『服もだけどさ、色んな食べ物もらったりお年玉とか子どもじゃないからいらないって言うのに渡してきたり・・・なに?』
迷惑そうな言い方をしながらも、どこか嬉しそうな懐かしむような名前の頭を撫でる杉浦。名前も満更ではない様子で撫でられている。
杉「別に、ただこうしたかっただけ」
『ていうか、文也くんだってあまり物買わないよね』
杉「まぁね。じゃあまずウィンドウショッピングとか行ってみる?」
2人は重い腰を上げ、アウトレットに出掛けてみることにした。
『うわぁ、広いねー』
様々なお店が並ぶアウトレット。
別に買いたいものがあるわけではないが、見ているだけでワクワクしてくる。
まず2人が向かったのはスポーツショップ。
靴やパンツなどを中心に見ていた。
杉「動きやすそうなパンツかぁ」
『文也くんって動くときの服にこだわりとかあるの?』
パンツコーナーを物色しながら話す2人。話しながらも似合いそうなパンツや面白パンツなどを見つけると体に当ててみて笑っている。
杉「うーん・・・気に入ったのを何着も買うからなぁ」
『へー。髪は派手なのに他の所は控えめな感じだよね』
杉「まぁ、髪はほら、フードで隠すからね」
『漫画で見るような大怪盗的なさ、シルクハットとかマントとかどう?』
杉「いや窃盗団だって。八神探偵事務所には何回それでいじられるんだろ今後・・・」
『ふふっ、八神探偵事務所なりのリスペクトだよ。文也くんの身軽さを買ってるんだよ八神さんは』
杉「ありがたいけどさ」
次は靴コーナー。軽そうでおしゃれな色の靴が並んでいる。
杉「名前ちゃんはパルクール部だったんだっけ」
『そ。パルクール部がある高校が神室町からあまり遠くなかったから、頑張って狙ったよ。偏差値高めだったから』
杉「名前ちゃん勉強できるもんね」
『いやいや、八神さんのスパルタ教育の賜物だったよ。表ではキラキラ輝く弁護士だけど、裏では鬼教官だよあの人は。
何度源田先生とか海藤さんに泣きついたことか。
まぁ、最終的には褒めてくれるから頑張れたんだけどさ』
遠い目をしながら話す名前に吹き出す杉浦。
結局めぼしいものは見つからず、お店をあとにすることにした。
『わっ・・・すみません』
『ちょ、文也くん待って』
『・・・』
困り顔の名前。
名前が歩いてくる人に当たったり、人に道を譲ったりしている間に杉浦と離れたりするたびにちょこちょこ小走りでついてくるのを見て杉浦は笑っていた。
杉「なんであんなに運動神経良いのにこんなになっちゃうのさ」
『それとこれとは別だよ』
杉「やっぱり面白いよね名前ちゃんて」
『あー!またバカにしてる!』
杉「してないしてない。」
休憩中の2人。ソフトクリームを食べながら談笑していた。
色々な店を見て回ったがやはり欲しいと思うものはなく、移動することに決めた。
向かったのは、大人でも楽しめるアスレチック遊具のあるところ。
『やっぱりこういうのの方が性に合ってる』
杉「うん、わかる」
2人は凄い勢いでアスレチック遊具を踏破し、そこにいた人たちに称賛の声をあげられたとか。
おわり
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