第1話 始まり
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真希「・・・お、噂をすればだ」
ガラッ
悟「おっまたー」
『え・・・・ぇ・・・』
ニコニコ笑いながら扉を開けた五条の後ろに見えた複数の人影。それに気づくと名前は手で口元を覆い目を丸くする。
「やぁ、久しぶりだね」
「名前も来るって知ってからのコイツらの舞い上がってる姿見せたかったわ」
黒髪長髪に切れ長の目の男性・・・
茶髪に隈のある色白の女性・・・
『傑さん・・・硝子、さん・・・』
「いくら校長でも、全ての決定権があるわけではないから大変だったがな」
強面のサングラスの男性・・・
『・・・夜蛾さん』
そしてその手には
『パンダ?』
パ「おう」
『呪骸じゃなくてホントのパンダだ・・・』
パ「前よりモフモフだぜ」
呆然としたまま固まっていた名前を見て、後から来た4人と一匹?は笑っている。
真希「私らは帰るか」
棘「しゃけ」
憂「そうだね。・・・名前ちゃん」
乙骨に名前を呼ばれ、混乱する頭で返事もろくにできなかったためゆっくりと顔だけ向ける。
憂「良かったね」
乙骨の優しい笑顔に、涙が溢れてきた。
乙骨の心からの言葉だったのだろう、以前の世界では自分にはどうしても満たすことのできない、叶えてあげることができないものだったから。
『うん・・・』
悟「あ、ちなみに君たちにも報告あるから」
ガラッ!
「先輩方ちーーっす!!」
「相変わらずうるさいわね」
「なんでまたお前らと・・・」
教室の後ろのドアを勢い良く開けて飛び込んできたのは、虎杖悠仁、釘崎野薔薇、伏黒恵だった。先ほど入学式を終えた1年生だ。
それには真希たちも驚いている。
悟「いやぁ、僕らもビックリ。ここまでみんな集まるとはね」
真希「マジ何なんだよこの世界は」
『・・・夢?』
むにゅ
悟「ほっぺ赤くなるよ」
涙を流しながら自分の頬をつねる名前の手を優しく止め、五条は真希たちに視線を送った。
“悠仁たちと外で話してきなよ”と。
真希「チッ・・・外行くぞ。じゃあな名前」
『え、うんっ・・・明日からよろしくね』
真希は学生たちを連れ、教室の外へ出ていった。夜蛾もここは出たほうがいいと思ったのか静かに教室を出ていった。それを見送ると沈黙が訪れる。
『ホントに、夢じゃないの?』
悟「違うってば。ていうか名前、僕が教室に来た時よりも傑たちが来た時のほうが反応良いってどういうこと?」
頬を膨らませながら話す五条。そういえば教室に入ってからは操り人形のように言われたまま動いていただけだ。
『あ、あの時は混乱して、何がなんだかわかんなくって・・・』
硝「いきなり責めないであげなよ」
傑「そうだよ、1から説明してあげるべきだ」
悟「・・・うるせーなぁ」