第1話 始まり
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『憂太くん・・・真希、棘くん・・・』
そこにいたのは、乙骨憂太、禪院真希、狗巻棘だった。
前の呪術師の世界で同級生だった3人。
驚きに固まっていると、
ポン、と頭に大きな手が乗せられた。
「遅くなってめんごめんごー」
そしてこの軽口。聞き覚えのある声、聞きたかった声。
『・・・悟・・・』
振り返ると、思った通りの長身白髪、サングラス。
五条悟だ。
五条はポカーン、としている名前の頭をわしゃわしゃすると、ここまで連れてきてくれた先生に声をかけ交代する。
悟「さて、みんな進級おめでとー。今日から僕が担任だから喜んでね、イエーイ。あと転校生を紹介します、苗字名前ちゃん。可愛いけど手ェ出しちゃダメだよー」
ツラツラ話し出す五条に動揺しザワつくクラス。1年生の時に五条が担任だった生徒は無視かイエーイと乗っているか呆れているかの表情だ。
ちなみに真希は無視。狗巻は腕を上げて喜び、乙骨は呆れていた。
悟「席は一番前ね。棘の前」
『え、あ、ちょっと』
混乱しすぎて何が起きているのかわからない。
優しく教卓の前の席に誘導され、ちょこんと座るしかなかった。
悟「というわけで今日から1年、一緒に青春を楽しもう!」
ピースピースー、と楽しげに話す五条。生徒たちは置いてけぼりだ。
その後は1年間の行事や教室の使い方などをさらっと話してホームルームは終わりとなった。
悟「それじゃあ解散。あ、名前、僕これから仕事残ってるの片付けたら来るから教室にいて」
それだけ話すと足早に教室を去る五条。
生徒たちは五条が出ていくのを呆然と見送ると、ザザザザザと名前の周りに集まってくる。
「なに!?五条先生の知り合い!?」
「なんか距離近くなかった!?」
「彼氏いる?」
「ていうか、乙骨くんたちとも知り合いなの!?」
『あっ・・・あの、えと・・・』
いきなり何人もの生徒に質問攻めにあい、困惑する。何と答えたらいいものか、と困っていると「おい」と凛とした声が響く。この声は真希だ。
真希「コイツと私とか憂太、棘は昔会ったことがあるんだ、そんなに質問攻めしてやんじゃねーよ」
真希の声に周りは黙る。
どこか学級委員長感がある。
「委員長が言うなら」
生徒の1人がビシッと敬礼をした。去年も同じクラスだった人とかなのだろうか。
やっぱり委員長なのか、と呟くと真希はため息をついた。
真希「1年の時な。あのバカ目隠しにやらされたんだよ」
『そうなんだ』
真希たちは1年の時から一緒だったのか、と少し寂しい気もしたがこれから楽しもうと思った。
真希「つーわけで、みんな帰れ帰れ。私らが名前に学校の紹介とかしてくから」
「はーい、じゃあまた明日ね、苗字さん。今度詳しく聞かせてね」
シッシッ、と真希が周りの生徒に解散するよう伝えると素直にみんな帰っていく。
真希の手腕のお陰もあるだろうが、みんな良い人そうで良かった。
ドカッ
真希「・・・おめーはいないのかと思ったぜ」
ふぅー、と息を吐きながら隣の席に座り話す真希。先ほどの委員長の流れの時のため息とはまた違う、安心したものだった。名前に再会できたことが嬉しいのだろう。
『みんなはいつから一緒なの?』
真希「去年からだな。3人とも一緒のクラスだった」
憂「学長・・・校長の采配もあったのかもね」
棘「しゃけ」
『校長?』
3人の話に首を傾げる。前の世界で一緒だったみんなが同じクラスになるなんて、誰かが意図しないと無理だろう。
五条が教師という立場で、クラス編成に関われたのかもしれないと思っていたが、それだけではないのかもしれない。