第18話
夢小説設定
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『・・・いた』
今は解体工事が進められている六角屋の建物の裏、そこで聞き込みをしている神山を見つけた。
あまり良い情報は得られなかったのか、トボトボ路地裏を歩き出した。
名前もその後ろを尾けていく。
すると、神山の目の前に木刀が突きつけられた。
神「誰っスか・・・」
「大声あげんなよ、せっかく真選組にも内密で極秘捜査していたのがパーになっちまうぜ、六角事件の生き残りの神山さんよ」
『(この声、万事屋さん・・・)』
なぜ万事屋が神山に接触するのだろうかと思いながら見ていると、沖田が隠していることを聞きたいということだった。
銀「聞かせてくれるか、お前らが六角事件とやらで一体何やらかしたのか」
『それ、私にも聞かせてくれる?』
神「名前さん・・・」
銀「あーらら、バレてたようだな」
ザッと神山の後ろから出てくると、そこには神山と銀時、新八がいた。神楽は沖田の方へ行っているらしい。
『総悟くん助けたくないの?命狙われてるんでしょ』
神「・・・・」
神山は名前と万事屋をパトカーに乗せると、話しながら運転をした。
沖田を急襲した娘の父、六角宗春は、妻と娘を人質にされ、脅されて“創界党”に協力させられていた。
助けに来た神山に向かって刀を振りかざした時、神山は自分の身を守ろうと刺してしまったのだ。
神「あの娘の父親を殺したのは沖田隊長じゃない・・・自分なんス」
『その六角宗春のことを守ろうと、総悟くんは報告書を偽装したわけか』
神「ええ。乱戦に巻き込まれて、浪士の手に掛かって亡くなったと」
攘夷志士として死んだと扱われれば、人質になっていた妻と娘は一気に攘夷志士の家族として扱われてしまう。
それだけではない。妻と娘を助けようと奮闘していた父親が犯罪者という肩書で亡くなることになる。
それが沖田には許せなかったのだろう。
『総悟くんらしいや』
非道外道と言われることもあるが、本当の敵は見誤らない。意外と冷静な部分も多いのだ。
神「あのバカ・・・隊長を助けてください・・・」
泣きながら話を続ける神山。
“創界党”にはまだ、当時首魁だった天道紅達の弟蒼達が率いる残党がいるという。
六角宗春の娘はその残党に利用され、父親の仇だと嘘を教えられて沖田を襲ったのだという。
そして沖田を排除し、その後真選組も潰すことが“創界党”の狙いのようだ。
新「早く近藤さんたちにも知らせた方が良いですよ、とんでもないことになる前に」
神「ダメです、この話隊内にバラしたら殺すって言われてるんス」
『総悟くんに殺されるか局中法度違反で切腹するかの問題じゃない?』
ピルルルル
その時、神山の携帯に電話が入る。
携帯の画面を見ると、電話の相手は“ドSバカ”。
神山は本当に沖田を慕っているのか不安になってきた。
神山が電話に出ると、話しかけてきたのは沖田の声ではなかった。
名前、銀時、新八は沖田に何かあったのだと悟り、目を合わせた。
電話の相手は、神山1人で指定した廃墟まで来いという。
真選組(なかま)を呼んだら沖田の命はないと。
神「アイツら、六角事件に関わった連中全員消すつもりっス!」
銀「そうかい・・・行くぜ新八、名前」
新「ハイ!」
『うん』
神山は、仲間を連れて行ったら沖田は殺されてしまうと叫ぶ。
銀「心配いらねーよ、俺たち仲間なんかじゃねーから」
神「仲間じゃないなら・・・どうして行くんスか!」
銀「アイツと同じ、侍だからだ」
『ま、私は仲間だけど、総悟くんならなんとかなるでしょ。人質にされて何もできないまま死んでいくタマじゃないし』
歩き出す銀時と新八の背中をぼーっと見ている神山。
その神山の背中をボン、と叩く名前。
『ほら、万事屋さんに手柄持ってかれたってなったら土方さんにも殺されちゃうよ』
神山はハッとして万事屋たちの後を追った。
どこかでワーー、と声が響く。戦闘が始まっているようだ。沖田がただ捕まっているだけではないことが証明された。
『さて、そろそろ来るかな』
近「名前ちゃん!」
そこにやってきたのは近藤や土方を始め、真選組の面々だった。こっそり山崎と情報をやりとりしていたのだ。
『近藤さん。もう戦闘始まってるみたいです』
近「よし、総悟を助けに行くぞォォ!!」
「「「おぉぉおおお!」」」
銀「うげ、面倒なのが来たぜ」
悪態をつきながらも、銀時はニヤリと口角をあげていた。来ると思っていたのだろう。
神「皆さん・・・」
『いた、あそこで総悟くん戦ってる』
真選組No.1の剣術の使い手である沖田。何十人に囲まれても敵を倒し続けている。
しかし足をやられているのか、いつもよりも動きが鈍かった。
真選組と万事屋は、前にいる創界党の党員に紛れながら敵を倒していく。