第17話
夢小説設定
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数日後、日輪に呼ばれてまた吉原に来ていた。
地雷亜の件もあり、心身ともに疲れているはずなのに仕事ばかりしている月詠を息抜きさせてあげたいと言っていたのだ。
日「だからリフレッシュできる方法を一緒に考えてほしいのよ」
『えー、万事屋さんたちだけで良かったんじゃないですか?てか、万事屋さんは?』
月詠のことは好きだ。疲れているのであれば息抜きしてほしいと思う。しかし、流石に何度も真選組としての仕事を放って吉原へ来るわけにいかない。
銀時がいないことを不思議に思いながらそう伝えると、新八が申し訳なさそうに頭を掻きながら答えた。
新「銀さんは“ほっとけ”って言ってどこかへ行っちゃいました。
いやぁ、すみません、僕たちだけじゃあんまり良い案が浮かばなくて」
日「休めって言って休む子じゃないのよ」
『んー・・・遊女の仕事手伝ってもらったら?万事屋さん使って』
銀時と酒でも酌み交わせばいくらか息抜きにはなるのではないかと言う。
日輪もそれに賛成し、早速月詠に連絡することに。
上客が来るのに他の女の子たちは吉原の復興作業で手が回らないからお酌だけでもしてきて欲しい、と。
日輪に言われたら断れない月詠。渋りながらも了承してくれた。
新「あとは銀さんですね」
神「女使って誘い込めば銀ちゃんはイチコロネ。適当に○○○とか△△△とか✕✕✕とか言って連れてくればイイアル」
『万事屋さんの教育どうなってるの?』
モザイクをかけないといけないほどの言葉を喋り出す神楽に名前は困惑した。
兎にも角にも、とある遊郭へ月詠と銀時を向かわせることにした。
そして作戦決行の時。
月「い、いらっしゃいませェ、死神太夫、月詠でありんす。どうぞよしなっ・・・」
遊女の格好をした月詠と銀時が対面する。
一瞬時が止まった後、
銀「チェーンジぃぃぃぃ!!チェンジお願いします!もっと愛想が良い娘にィィ!!」
『うわ、失礼』
月詠もなぜ銀時がいるのかと怒りマークを頭に付けている。
銀「アイツらハメやがったな。俺にサービスするどころか、結局コイツのリフレッシュに駆り出されただけってワケかよ」
銀時はギロリと後ろの襖の隙間を睨んだ。そこに新八たちがいることに気づいているのだろう。
新「勘付かれちゃいましたね」
『万事屋さんって意外と勘鋭いよね』
新「そうですね、チャランポランな時もありますけど」
『変な人・・・』
隙間からは、床入れしようとする月詠に、「俺は悪代官かァァァ」というよく分からないツッコミを入れながら拒絶していた。
そして座敷にあがったことがないという月詠に、銀時ははぁ、とため息をつき座り込む。
そして月詠にお猪口を持たせるとお酒を注いだ。
銀「とりあえず飲め。色々あったが・・・今日は余計なこと全部忘れて飲め。それが今日のお前の仕事だ」
月詠は一瞬躊躇するが、仕事と言われれば断れないため、お猪口に口をつけた。
その瞬間
月「ひっく」
『ん?』
月詠が銀時の頭を一升瓶で殴った。
倒れ込む銀時を見下ろす月詠は別人のようになっていた。
『一口で酔って、かなり酒癖が悪いってことでいい?それとも万事屋さんに恨みでも?』
先日胸を触ってしまったことを根に持っているのだろうかと話すと新八に「んなわけないでしょう!」とツッコまれた。
月詠は一升瓶を直飲みし、銀時に何度も往復ビンタを食らわせる。
神「銀ちゃんんん!銀ちゃんが殺されるぅ!」
月「よォし、今日はたんまりお前を楽しませてやるからよォ」
月詠は、あっち向いてホイをしようと提案する。
月「知ってるだろ、負けた奴が一枚脱いでいくやつ」
銀「いやいいですってば。太夫ムリしなくていいです」
月「なんだ、私の裸が見たくねーのか、興味0なのか、あん!?」
銀「いやそんなことないですよ、ただ太夫今酔ってるから後で後悔しますよ」
月「見たいんだ〜エロい〜銀時エロい〜」
銀「メンドくせっ!太夫ひどくメンドくせっ!」
2人のやりとりを見て面白くなってきてしまう。
新八はハラハラしていたようだが、名前と日輪は微笑んでいた。
月「それじゃあ私が負けたら着物を1枚1枚脱いでいくから、お前が負けたら1枚1枚脱げ・・・皮を」
銀「太夫、辞書でフェアっていう字調べて!赤線引いて!」
月「それじゃあ行くよ、じゃんけんポン」
月詠がグーで銀時がチョキ。
月「あっち向いてホイィィィ!!」
ゴッ
人差し指を立てた月詠の右手は銀時の頬に思い切り当たった。ただ殴られただけのような気もするが。
銀「太夫これもう既に罰になってるゥゥ!!」
月詠はお構い無しで第2回戦を始める。
月「じゃんけんポン」
今度は月詠がチョキで銀時がグー。
銀「あっち向いてホイ!!」
ボキッ
銀「太夫勝っても結局これ俺負けてるゥゥ!!」
銀時が人差し指を上に向ける。月詠も上を向いて本来なら銀時の勝ちになるのだが、銀時の人差し指は月詠によって第2関節から上を右に曲げられていた。
『あっははははは!月詠さん最高!』
新「何で笑えるの!?さてはアンタもドSだな!?」
月「よォし、次はかるたでもやるかァ!」
月詠の視線は襖の奥の名前らに向けられる。
3秒以内に来ないと殺すと言われ出るしかなくなった。
『え、私死にたくない!あわわわ』
新「打たれ弱っ!」
銀「名前!お前もいたのか!!お前だけが頼りだ!酒にめっぽう強いお前が・・・ぎゃァァ!!」
かるたを並べるにも手裏剣のように勢い良く飛ばす月詠。それを避けるのに一苦労だ。
名前は酒に付き合いながら、月詠の攻撃を避け、新八と神楽と晴太に酒を飲ませようとする月詠と銀時から護り、と忙しいひと時を過ごした。
『ふぁあ・・・ここでもこんな扱いか』
さすがに夜も遅い時間だ、酔っていなくてもだんだん眠くなってくる。
座敷が酒瓶だらけになっていたため、それを壁際に立て、溢れた酒を拭いていた。
他の人たちは全員酔い潰れるか遊び疲れて寝ている。
ムクッ
『・・・月詠さん?』
先程まで寝ていた月詠が突然起き出した。掃除をしている名前に小さくお礼を述べると静かに出ていこうとする。
銀「見廻りか」
『起きてたの、万事屋さん』
銀「今起きた。結局変わりゃしねーんだな、お前は」
月詠は立ち止まるが振り返ることはなかった。何があっても百華の頭領として生きていくつもりなのだろう。
月「・・・なァ、もし、この傷が無かったら、わっちはもっと違う生き方をしていたのかのう」
銀「変わりゃしねーだろ。それがてめーが選んだてめーらしい生き方ってやつなんだろ。後悔する必要はねェ、恥じる必要はねェ、誰でもねェてめー自身で選んだ道だ。胸張って歩けばいい。
てめーのツラは醜くなんかねェよ。傷1つねェ魂持った、キレーなツラだ」
『・・・・』
銀時の顔を見る。自分に酔った言い方でも、月詠を無理にフォローするような表情でもない。
当たり前の事を言っただけ、というような表情。
『(だから色んな人に慕われるんだろうな)』
銀時に会ってあまり時間は経っていない。しかしそれでも銀時の人柄に惚れて慕ってくる人間が多くいる理由がわかった気がする。
月「・・・お前たちに会えて良かった」
月詠は振り返ると、心に迷いがなくなったような表情でお礼を言っていた。
新八と神楽もギリギリ起きていたようで4人で手を振りながら月詠を送った。
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