第17話
夢小説設定
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銀時らは、ふぅと息を吐き、2人きりにしてやろうと踵を返す。
銀「帰るぞ、名前。
・・・・・名前?」
銀時は先ほどから立ちすくんだまま動かない名前のことを不思議に思っていた。
そして顔を覗き込むと驚愕する。
『万事屋さん・・・止まらない、止まらないの・・・
涙がっ、止まらないっ・・・胸が、苦しっ』
ギュッと着物の胸の部分を握りしめ、息を荒くしながら涙をボロボロ流していたのだ。
銀「どうした!?オイ!」
『わから、ないっ・・・万事屋さんの、戦い見てたら、急に・・・』
銀「(記憶が戻りかけてんのか・・・それとも、戻らないようにしてんのか・・・)」
銀時は、名前が先ほどの戦いで頭の奥底に眠っている師匠とのことを身体が思い出しているのではないかと思った。
師匠との生活、そして別れ、それを思い出して勝手に涙が溢れているのではないかと。
服「大丈夫か?俺が先に連れてくか?」
銀「いや、いい。先帰ってろ」
服部がその様子を見て声をかけてくるが、銀時は断り自分の胸の中に名前を抱え込んだ。
銀「落ち着け、お前は真選組局長補佐の苗字名前だ、飲まれんな。近藤(アイツ)がお前の怖いモンを壊してくれんだろ」
『っ・・・』
銀「心配すんな、もう何も、誰も消えやしねェ」
トクン、トクン、と規則正しい銀時の心音が聞こえる。
しばらくそうしていると、不思議と不安な気持ちが、胸の痛みがなくなっていくようだった。
落ち着いてくると、銀時から離れ申し訳なさそうに謝る。
『・・・ごめんなさい、怪我してるのに』
銀「このくらいどうってことねェ」
怪我のことか、泣いてしまったことか。
『万事屋さんも、たくさんの荷、背負ってるよね』
銀「・・・・そんなことねーよ。さっきも言ったが俺は臆病者だ。
(名前の記憶が戻らないまま楽しく暮らすことも望んじゃいるが、過去を思い出すことも心の何処かで願ってる。結局は高杉が言った通り、逃げてるだけなのかもな)」
月詠はまだ地雷亜の傍にいる。
銀時と名前はゆっくり新八らの待つ場所へと向かった。
神「銀ちゃん!名前!怪我はないアルか!?」
日輪の店に着くと、神楽が飛び込んできた。銀時が怪我をしているが大丈夫だということを伝えると安心した様子だった。
そして日輪はニヤニヤしてやってくる。
日「で?服部さんから、2人が良い雰囲気だったから帰ってきたって聞いたけど」
『は?』
銀「あー、バレちゃしょうがねェな。名前が怖かったぁーなんて泣くもんだからさ」
ドゴッ
銀「ぐえ!」
『嘘つかないでください』
銀時の腹部に拳をめり込ませる。
そのくらい良いじゃねぇかと言われるが、違う。全くもって違う。
『もう、私は屯所戻りますからね』
プンプン怒りながら日輪の店を去っていく。