第15話
夢小説設定
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『土方さん、稽古の相手お願いしたいんですけど』
カラカラ・・・
今日は見回りの仕事はもう無いため、土方に稽古の相手になってもらおうと部屋へ向かった。
部屋に入ると、そこには少女アニメのキャラクターフィギュアを綺麗に拭いている土方の姿があった。
『あ、今はトッシーなんですね』
トッシー「あ、名前氏!ちょうど良かった、美少女侍の衣装を手に入れたのですが、試着してもらっても・・・」
『嫌です』
ピシャッ
ガサゴソと紙袋の中を漁り始める土方を拒否し、勢い良く襖を閉めると早歩きで道場へ向かっていった。
道場には近藤がいた。
『近藤さん、稽古一緒にしましょ』
近「珍しいな、トシはどうした」
いつも土方か沖田と稽古をしているのに、と不思議そうにする近藤に、今はトッシーになってるから竹刀なんて握れないと返事をする。
近「そうか・・・」
『トッシー・・・いつまで土方さんの中にいるんだろ』
近「さァな、だが、最近は有事の際には出てきていないから深く心配する必要はないさ」
『うん・・・』
ーーーーー
しばらくして土方からトッシーを成仏させる方法がわかったと言われた。
わかったというより、自分の内にいるトッシーと話し合って決めたと言う。
トッシーはこの世に何か自分が生きた証が欲しいと言っていたようだ。
トッシーの生きた証、それはオタクの覇王になることで残せるのではないかと土方は考えた。
土「そのために、寺門通のファンクラブの会員になる。その手伝いをしてほしい」
『え、真面目に言ってます?』
近「名前ちゃん!トシの滅多に無い頼みだ、聞いてあげようじゃないか。トシをオタクの覇王にするぞ!」
土「いや、俺じゃなくてトッシーな」
近「よし、じゃあ隊士たちにも言ってこよう、トシをオタクの覇王にするぞと!」
土「だから俺じゃねェ!」
近藤と土方がドタドタ隊士たちの方に向かっていくのを溜め息をついて跡を追った。
ーーーーーーー
通「みんな〜、お通のこと好きィ?」
「「「大好きィィィ!!!」」」
『ひぃ』
名前は隣のオタクの勢いに押されていた。
今日は、寺門通公式ファンクラブの会員を決める日。4人1チームで争奪戦をし、1200以上あるチームのうち1チームだけが公式ファンクラブを名乗れるのだ。
ここに集まった5000人のオタクたち。
お通の公式ファンクラブになるべく必死だった。
この公式ファンクラブ争奪戦はテレビ中継もしており、司会者がカメラを意識した煽りをするものだから更に熱気が高まる。
司会「お前ら、お通ちゃんの公式ファンクラブになりたいかー!!」
「「おおおお!!」」
『うぅ・・・』
「名前さん!無理なさらず!」
『うん、もう攘夷浪士よりオタクの勢いの方が怖い。オタク自体は嫌いじゃないんだけど、ここまで大騒ぎされちゃうと・・・』
名前は、土方とは違うチームを任されていた。
土方チームは近藤、沖田、山崎。このような場では精鋭の4人だ。
名前は近藤に押されて参加しただけの所謂被害者だが、やはり参加するからには公式ファンクラブをトッシーに渡すために頑張ろうと思ったのだ。
しかしいざオタクたちの熱気に晒されると足が竦んでしまう。
司会「公式ファンクラブになるためにどんな困難でも立ち向かえるかっ!」
「「おおおおお!!」」
司会「お通ちゃんのためならたとえ火の中水の中どこへでも行くかァ!」
「「おおおおお!!」」
銀「お通ちゃんのウ◯コなら食べられるかァァ!?」
神・新・タカ「おおおおお!!」
『え、何やってんのあの人たち』
司会者の隣には万事屋のメンバーともう1人、新八が率いる寺門通親衛隊のタカチンがいた。
とんでもないことを口走る銀時に名前をはじめ参加者は唖然としていた。
オタクたちの間で、寺門通親衛隊は解散したとの噂が流れていたらしい。寺門通親衛隊がいなければ自分も公式ファンクラブの座につけるのではないかと思って参加した人も多かったようで、寺門通親衛隊がいるならと始まる前からギブアップするチームが続出した。
万事屋もとい寺門通親衛隊はしっかり叱られ、次変なことをしたら失格にすると言われていた。
司会「申し訳ありません、だいぶチームも減ってしまいましたが、構わず進行しようと思います」
まずは予選があるようだ。
公式ファンクラブの栄冠をもらえるのは知力体力などあらゆる力を駆使しお通の元まで辿り着けた者だけ。
最初は体力。今いる場所から10キロほど離れたテレビ局まで走っていくらしい。
テレビ局に着いた上位4人が所属するチームが決勝に進めるとのことだった。ゴールする順位によっては予選の段階で公式ファンクラブになれる4人が決まることもあれば、最大4チームで決勝をすることになることもあるようだ。