第14話
夢小説設定
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鳳仙は太陽に向かって手を伸ばす。
鳳「なんと忌々しい、だが、なんと美しい姿よ」
神威は鳳仙のもとへ向かい、人とは自分にないものを欲しがる哀れなものだと話す。
鳳仙は太陽を誰よりも憎みながら、誰よりも焦がれていたのだ。だから女たちを自分のいる夜の世界へ引きずり込んだ。
鳳仙は愛し方を知らなかったのだ。
だから欲しいものに爪を立てることしかできなかった。
ただ、欲しかったのだ。
光が。
日輪(たいよう)が。
太陽に手を伸ばす鳳仙は身体が崩れていく。
名前の視界には百華に支えられ鳳仙のもとへ向かっていく日輪が見えた。
もうこのまま死を待つだけだと理解した銀時、名前たちはそれを止めずそのまま見守り続けた。
日輪は鳳仙の傍に座ると、小さく呟いた。
日「ずっと見せてあげたかった、この空をあなたに。
あなたはただこうしたかったのよね。こうして日向で居眠りしたかっただけの、普通のおじいちゃんなのよね」
日輪は鳳仙にいくら鎖で繋がれ虐げられようとも、鳳仙のことを想っていた。
目を閉じ、息を引き取る鳳仙を涙を流し見送っていた。
鳳仙が夜兎の王でなければ結末は変わっていたのだろうか。太陽が弱点でなければ、戦闘民族でなければ・・・。
『因果、かな』
しかしそれではきっと日輪と鳳仙が邂逅することすら無かったかもしれない。
全ては結果論。全ての因果が繋がって今に至るのだ。
『あの世では、自由に、日の下で生きてほしいね』
月「・・・」
パチパチ・・・
神威「よっ、お見事。実に鮮やかなお手前」
その時、拍手と軽口が聞こえてくる。
声の主は神威。夜王鳳仙を倒したことに感心していたようだった。しかし、鳳仙を倒したところで何も変わらないと言う。
銀「変わるさ。人が変われば街も変わる。こいつらの陽はもう消えねーよ」
銀時の言葉を面白いと思ったのか笑いながら聞く神威。
銀時に、第2の夜王である自分と戦おうと誘った。
しかしそれは神楽によって遮られた。
神威を倒すのは自分だと。
神威は神楽を見てまだ生きていたのかと感心する。そして銀時に、神楽をもっと強くして自分ももっと修業しておいてと伝えた。
神威「気に入ったんだよ、君が。まァ色々あると思うけど死んじゃダメだよ、俺に殺されるまで。
・・・そっちのお姉さんも」
『!』
神威「1人だったら瞬殺できるだろうけど、そこのお侍さんと一緒だったら楽しく殺り合えそうだから。2対1でもいいからやろうよ、考えといて」
そう言うと、神威は去っていった。
神楽「待て!神威!神威ィィィ!!」
その場には神楽の叫び声だけが響いていた。
ストン
少しの沈黙の後、名前がその場に座り込んだ。
銀「名前!?」
『疲れた・・・』
銀「すまねェな、巻き込んじまって」
よいしょ、と名前に肩を貸しながら起き上がらせる。
もちろん痛む箇所は触らないように慎重に。
『ううん、自分から戦いに来ただけだから。女剣士として、女性が食いものにされてるのなんて見てられませんから』
銀「・・・・・」
ー『女の子でも侍になれる?』
ー「わかりません。私も女性の侍は見たことがありませんからね」
ー『そっかぁ・・・・』
ー「でもなればいいじゃないですか。強く、武士道さえ持てば立派な侍です。それに男も女も関係ありませんよ」
銀「フッ・・・帰るぞ」
吉原の女性たちにお礼を述べられ、万事屋と名前は地上へ帰っていった。