第14話
夢小説設定
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鳳仙の右目に煙管を突き立てた銀時。
鳳仙の手からは逃れることができたものの、ダメージは大きいようで壁に背をつけたままズリズリと座り込んだ。
晴「銀さん!名前さん!」
銀「来るなァァ!」
『来ないで!』
銀時たちの所に来ようとする晴太。しかし、来るなと拒絶する銀時と名前。これ以上こちらに来たら殺されてしまう、早く日輪を連れて逃げてくれと伝えた。
しかし晴太はそれを拒否する。自分たちだけ逃げるわけには行かないと。
銀時たちは、自分を泥棒から足を洗わせてくれた、ひとりぼっちだった自分と一緒にいてくれたと。
晴「みんなは・・・オイラにとっちゃ大切な家族なんだよ!大切なことをいっぱい教えてくれたかけがえのない人たちなんだよ!
それをこんな所に捨てていけっていうのかよ!こんな所に見殺しにしていけっていうのかよ!」
銀「そいつが聞けただけで俺ァ充分だよ。行ってくれ、俺をまた敗者にさせないでくれよ」
敗者・・・負けたら全てを奪われる。奪われない限り敗者ではないというつもりなのだろう。
銀「ってことでお前も行け、名前」
突然自分に話しかけられ、キョトンとする。
少しずつ身体も動くようになってきて、また刀も握れると思い始めたところだったのに。
しかも晴太に、銀時と同じタイミングで『来ないで』と叫んでいた。
『え、私も戦う感じだったじゃん』
銀「お前を失ったら俺ァもうその時点で敗者だ。いくらあいつらが生きてもな」
カチン・・・
どこぞの乙女ならきっと落ちるだろう。その言葉は、“何よりもお前が大事だ”と言っているようなものだ。
しかし、名前にそんな言葉は通用しなかった。
『・・・知らないよそんなこと。私が敗者になるのは構わないって?セクハラされるよりムカつきました』
鳳「ならば敗者となるが良い」
ドゴォォ
鳳仙の蹴りにより、壁ごと破壊するダメージを受けた銀時。頭からだろうか、服にポタポタと血が滴り落ちる。
鳳「哀れな男よ。国も主君も護るべき全てを失い、最後は他人のものを護って死んでいくとは」
グッ
『うぁっ』
鳳仙は名前の胸ぐらを掴んで持ち上げる。そして銀時の方に顔を向けさせる。
鳳「選ばせてやろう。この男は負けた。この男が護ろうとしたお前は俺の物だ。
あの男とともに死ぬか、鎖に繋がれ生きるか。選べ」
『っ・・・どっちも御免。前に何処かの誰かが、心が折れない限り負けじゃないって言ってた。私もまだ負けてない』
柳生一門との戦いの前に土方が言っていた。
あれは喧嘩のことを話していたが、それはどんな戦いでも同じだ。
鳳「ならば死ね」
ゴッ
『が、はっ・・・』
鳳仙は掴んでいた名前を床に叩きつけた。
口から血が流れる。
晴「うわぁあああ」
銀時も名前も敗れ、絶望した晴太は泣き出した。
しかし、神威が2人の気持ちを無駄にするのかと話すと、銀時たちをまた敗者にするわけにいかないと思い、日輪のもとへ走り出す。
晴「母ちゃん!逃げよう!今すぐオイラと一緒にここから逃げるんだ!!」
晴太は必死に日輪に訴える。しかし日輪は逃げられないという。日輪の答えに不審に思った晴太は、日輪の足を見た。
そこには足の腱を切られた跡があった。
鳳仙が日輪を逃さないように、昔に切ってあったのだろう。
日輪は晴太1人で逃げるよう伝える。自分は晴太に一目だけでも会えて嬉しかったと。
鳳「母親ごっこはおしまいだ、日輪。お前は母親になどなれない。それを証明してやる、その童を殺してな」
神威「やれやれここまでお熱とは。我が師匠ながらとんと呆れますよ」
鳳仙は何としてでも日輪を手に入れたかったようだ。どれだけ力も金も権力も女も手に入れても、1つだけ手に入らなかったものがある。
それが日輪(たいよう)だった。
日輪(たいよう)が輝く限り、鳳仙の渇きは癒えることはないという。
鳳「太陽を手に入れる、それ以外にこの魂の渇きを癒す手はありはせん。日輪、お前の全てを壊し、お前の全てをわしが手に入れてやるわ。我が下に沈むがいい」
晴「沈められるものなら沈めてみろよ」
晴太は日輪を背負い、鳳仙に言い放った。
自分よりも大きい日輪を背中に乗せ、ヨタヨタと歩きながら逃げようとする。
母ちゃんの1人や2人、親子なら背負って当然だ、こんなもの重くないと。
晴「この重さが嬉しくてたまんねーんだ」
やっと触れられた母。どれだけ晴太は待ち望んだことなのだろう。