第13話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
銀「オイオイ聞いてねーぜ、吉原一の女がいるっていうから来てみりゃよォ、どうやら子持ちだったらしい。涙(そいつ)がなによりの証拠だ」
日輪は目から涙を流していた。晴太を拒絶しながらも、やはり会いたかったのだろう。
銀「店長、新しい娘頼まァ。どぎついSMプレイに耐えられる奴をよ」
『それは俺と戦おうぜってことでいいんだよね?本気じゃないよね?』
銀「ん?」
『ん?』
銀「SMプレイは男のロマンだぜ」
『ここの女性みんな解放してあげたい。こんな男どもに買われる女性たちが可哀想だよ』
鳳「貴様ら、誰だ」
銀時と名前が言い合いをしていると、白髪の長い髪をオールバックにした人物、鳳仙が声をかけてくる。
銀「なァに、ただの女好きの遊び人だよ」
『変態のね。私は女性が辛い目に遭っているのが耐えられない公務員です』
自己紹介(?)をすると晴太が名前を呼ぶ。銀時が自分の所には来なくていいから母の所に行けとシッシッと手を振る。
晴太はあれだけ大声で母を呼びながら、いざ泣いている母を目の当たりにすると、血の繋がっていない汚いガキがあんなキレイな人の所に行っていいのかと不安になっていたようだ。
『あっちまで“母ちゃん”って呼ぶ声聞こえてたのに?』
銀「また呼んでやれ、腹の底から母ちゃんってよ」
晴太は2人の言葉に、ゆっくり部屋に入っていく。
晴「母ちゃ・・・」
日「いいのかい、血も繋がってないのに、こんな薄汚れた女を母ちゃんなんて呼んでも」
晴「・・・母ちゃん」
日「いいのかい、今までアンタに何もしてあげられなかった私を母ちゃんなんて呼んでも」
晴「・・・母ちゃん!」
日「いいのかい私なんかがアンタの母ちゃんになっても」
晴「母ちゃんんんん!!」
日「晴太ァァア!!」
2人は涙を流して抱き合った。
その様子を見て、鳳仙は銀時と名前を晴太の雇った浪人だと理解する。
そんな銀時らにこれから血の宴という酒宴を用意すると言うと、銀時もジジイのV字の生え際見ながら酒を飲んでも美味くないと嫌味を言う。
銀「こんなところで酒飲んだって何にも旨かねェ」
いくら美女や美酒を集めても、吉原では飲みたくないと言う銀時。
銀「鎖で繋がれた女から酒なんて注がれても何にも旨かねーんだよ。泣きながら酒なんて注がれても何にも旨かねーんだよ」
『女だって酒を注ぐ人は選びたいしね。女を下に見る人たちにお酌なんてまっぴら御免だよ』
対等に肩を抱き合って、お互いの良いところも悪いところも認め合いながら酒を酌み交わす、真選組のみんなとの宴会が頭に浮かんだ。
銀「ババァだらけの薄汚ェスナックでも笑って酌してくれんなら俺ァそれがいい。悪辣なキャバ嬢がはびこるぼったくりバーでもみんなが笑って酒飲めるなら俺ァそれがいい。
美女も美酒も屋根さえねェ野っ原でも、月見て安っすい酒飲めるなら俺ァそれがいい。
女の涙は、酒の肴にゃ辛過ぎらァ」
『万事屋さんは女の敵だか味方だかわかんない』
その後も鳳仙に、吉原の女たちを解放するために来たのか問われるが否定する。
天下の花魁に笑顔でお酌してもらって旨い酒を飲みたいだけだと。
「地球にもなかなか面白い奴がいるんだね、ねぇ鳳仙の旦那」
ずっと同じ空間にいたが、何も発さず動きもしなかった男が鳳仙の肩に手を乗せに話していた。
あれが神楽の言っていた兄貴なのだろう。髪の色、顔の雰囲気が似ている気がする。
ゴオッ
自分に触れるなということなのだろうか、神楽の兄のいた方に向かって手を振る。夜兎の王でもある鳳仙の力は強く、隣にあった柱も崩れた。
神楽の兄は巻き込まれたのだろうかと思っていると、下からケラケラ笑い声が聞こえる。
そちらを覗くと、この屋敷の真ん中にそびえ立っていた兎の像の上に座っている神楽の兄がいた。
鳳仙には神威と呼ばれている。
神威は、晴太を日輪に会わせようと動いていたようだ。鳳仙の邪魔をしたいのか、母を求める晴太の姿に自分を重ねたのかと問われていた。
神威「夜王を腑抜けにした女、いったいどれほどの女かと思えば、ボロ雑巾に縋るただの惨めな女とは。吉原の太陽が聞いて呆れる」
強い鳳仙を腑抜けにするほどの女はどれほど強い女なのだろうかと興味を持っていたようだ。しかし、思っていた女では無かったようで落胆していた。
神威「違うんだよ、俺の求めてる強さはこんなしみったれたものじゃない」
銀「妹だろうが親父だろうが構わずブッ殺す、そういう奴かい」
血が繋がっていても妹を殺そうとする神威、そしてその目の前には血は繋がっていなくても母子のように強い絆で結ばれている日輪と晴太。
皮肉なものだと銀時は話す。
鳳「面白いではないか。その絆とやらの強さ、見せてもらおうではないか」
今まで話を聞いていた鳳仙が神威の横に飛び乗った。
兎の像の口には傘が飾られている。装飾ではなく鳳仙の武器のようだった。
鳳「貴様らがわしの鎖から日輪を解き放てるか、わしが奴らの絆を断ち切れるか、勝負といこうではないか」
鳳仙はその傘を抜き取る。兎の像は粉々に砕け散った。
それと同時に銀時も扉に刺さった木刀を抜く。
鳳「地球人風情にこの夜王の鎖、断ち切れるか」
銀「明けねェ夜なんざこの世にゃねェ。この吉原にも朝日が上る刻が来たんだ。
夜の王は日の出とともにオネンネしやがれェェェ!」