第12話
夢小説設定
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逃げながら新八らとの合流を目指す。
少し走ると、どこかで戦闘音がする。きっとそっちに新八らがいると思い、2人でそちらへ移動する。
『万事屋さん!新八くんたちが!』
新八たちは、たくさんの忍者のような女性たちに囲まれクナイを投げられていた。神楽は傘でガードできるが、新八と晴太は避けるしかできなかった。
しかも不意打ちで晴太にクナイが大量に飛ばされる。
ザザァ
ガ、ガ、ゴ
キンッ、キキンッ
晴太の前には銀時と名前が滑り込み、木刀と刀でクナイを弾き落とす。
銀「よォ・・・」
新「ぎ・・・」
銀「待たせちまったな」
『大丈夫だった?』
助けに来てくれた銀時と名前の顔を見て驚愕の表情を浮かべる。
新「あの・・・すいません銀さん、名前さん・・・刺さってます」
新八の目の前には、額にクナイが刺さった銀時と、こめかみにクナイが刺さった名前がいた。
銀「『え?何が?』」
ズボッ、サッ
新「アンタら時々めちゃくちゃ息合いますよね」
2人でクナイを抜いて隠している様子を見て新八が呆れながら話す。新八は傷口の心配をしていたが、銀時も名前も認めずに刺さってないと主張していた。
新「いや、あの血だらけだし、無理しないでください。大丈夫ですかホント」
『だから刺さってないって言ってんじゃん』
銀「これはアレだよ、ちょっとかすって血出たみたいな。断じて刺さってないからね」
新「いやでも」
銀「刺さってねーって言ってんだろうがァァ!そんなにお前は俺を刺したいか!」
断固認めない銀時と名前。神楽は冷ややかな目を、クナイを投げてきた女性は困ったような表情で見てくる。
『だってカッコ悪いじゃん、全部打ち落としたみたいな顔して来たのにさ』
銀「笑ってない?みんな笑ってない?大丈夫?」
新「大丈夫です」
「わっちの攻撃を全て打ち落とすとは、何者じゃぬしら」
新「気ィ使ってくれてる!全部打ち落としたことにしてくれてる!」
気を使ってくれているにも関わらず、ドヤ顔でクナイがのんびり散歩してるように見えたと強がる銀時。
しかし、その手にもクナイが刺さっていた。銀時は後ろを向き、恥ずかしがりながら手のクナイを抜いていた。
『え、万事屋さんお尻にも刺さってるよ、さすがにそれはダサい』
銀「ほら、名前ちゃんにもダサいって言われたもの。あいつらもきっと笑ってるよ」
新「身を挺して晴太くん庇ったことにしましょ」
「身を挺して子どもを庇うとはたいしたやつ、何者じゃぬしら」
そこでやっと銀時も名前も傷を認めた。
傷口を押さえながら晴太の心配をする。
しかし、その晴太は、脳天にざっくるクナイが刺さって倒れていた。
「晴太ァァァ!!」
だすっ
だすっ
新「え?」
どさァ
突然銀時と名前の額にクナイが刺さり、倒れた。そして新八と神楽の胸にもクナイが突き立てられる。
「奴らはわっちが全員始末しんした、そう鳳仙様に伝えなんし。後始末はわっちがしておく」
女性は部下たちにそう伝えると、部下の女たちは去っていった。
「オイ、起きなんし」
ずぽん、と銀時の額に刺さったクナイを抜くと、切っ先が吸盤になっていた。
ムクッと起き上がる銀時たち。晴太も含めて全員生きていた。
女性は銀時たちを連れ、吉原の裏の配管の所へ連れて行く。ここに来るまでに新八に女性の名前を聞いた。“月詠”というようだ。
しばらく歩いたあと、とある場所の金属板を外すと、空洞が見えた。
ここを通れば1日半はかかるが外に出られるということだった。
「さっさとここから逃げろ。次来たら本当に殺す」
晴太は月詠に帰ることは出来ないという。日輪太夫に会いたいだけなのだと。
「だったらなおさら帰るがいい。わっちにぬしらを逃がせと頼んだのは誰でもない、その日輪じゃ」
吉原の楼主鳳仙は、日輪と晴太を会わせたくないようだ。8年前、日輪はまだ赤ん坊だった晴太を連れて逃げようとした過去がある。
再びそれが起こらないようにしたのだろう。
『吉原の女の人たちはここから逃げられないんだよね』
ここは中央暗部との関わりがあるため、幕府にも黙殺される。だから公に出来ない政の秘事を語る場としても利用されていると聞く。
花魁になれば国を左右しかねない情報を知ることもある。
「そうじゃ。ぬしはよく知っておるな。やはり女だからか」
『あ、気づかれてた』
「女の世界で生きてきたんじゃ、そのくらい気づく」
月詠は話を続ける。
遊女たちはここに来たが最後、二度とお天道様を拝むことはないと。
しかし絶望の中でも光を失わない目をした遊女がいたという。
「それが日輪じゃ」
月詠は、日輪に助けられた経験があった。だから日輪を護るために自分の顔に傷をつけ、吉原の自警団である百華に入ったらしい。
だから、日輪が護ろうとしている晴太も護りたいようだ。晴太が死ねば、日輪の今までの辛苦が水泡と帰す。
『!・・・万事屋さん』
銀「ああ・・・過分な心遣い痛み入るが、もう手遅れらしいぜ」
銀時たちの前には、神楽が持っているものと同じような傘を持った人物が現れた。
銀時たちは晴太を無事日輪のもとへ連れていけるのだろうか。