第12話
夢小説設定
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『ふふっ、じゃあ警察の出番は無いってことで。お茶ご馳走様でした』
そう言ってスナックお登勢を出る。
するとすぐに銀時も出てきた。
『あれ、万事屋さん。何か?』
銀「・・・お前、何する気だ?」
『・・・有給申請?』
遠回りな言い方だったが、銀時はすぐに理解したようだ。
煉獄関の時の沖田と同じ、真選組という立場ではできないことを、休みを利用しバレないように行うのだろうと。
現に名前は吉原に行って何か情報を集めようとしたのだ。晴太が日輪太夫に会えるような方法を探しに、他に晴太の身寄りはいないかを探しに。
銀「1人は危ねェ。俺らも一緒に行くから休み取れたら教えろよ」
『え、あ、はい』
大人数で潜入するのも危ないのではとも思ったが、何か策でもあるのだろうと、肯定の返事を述べた。
それと名前にはもう1つ言いたいことがあった。
『そうだ、先日は真選組を護ってくれてありがとうございました』
まっすぐ銀時の方を向きながら感謝の気持ちを伝えると、銀時は頭をポリポリかきながら素っ気なく答える。
銀「あー、まぁ依頼受けちまったからな。あんな面倒なことになんなら受けなきゃよかったって思ったね」
『ふふっ、万事屋さんって、すごく不器用ですよね。でも何か安心する優しさっていうのかな・・・そういうのがあるなぁって思います。
あ、今の真選組のみんなには内緒ですよ?みんな万事屋さんをライバルみたいに思ってるから。特に土方さんとか。でも近藤さんと総悟くんは今回の件でかなり万事屋さんを評価して・・・』
銀「くくっ・・・真選組が大事なんだな」
突然饒舌に話し出す名前を見て口角を上げる銀時。
『大事ですよ。大事な居場所です。だからそれを護ってくれた万事屋さんにはホントに感謝してるんですっ』
スキップし笑顔で振り返りながら話す。
銀「その笑顔が見られんならいくらでも護ってやるよ」
『あはっ、意外と気障な所もあるんですね。やっぱり天パナンパ男は健在ですね』
銀「銀さんはいつでも少年の心も持つロマンチストだよ」
有給の日にちが決まったらまた連絡すると言って名前は去っていく。その背中を見送ると、銀時は自分の左手を見た。
銀「護ってやるよ、今度こそ」
ーーーーーーーー
数日後、有給をもらった名前は銀時とともに吉原に来ていた。吉原に行くため、一応男物の着物を着て簡単な男装はしていた。しっかり腰には刀は差して。
神楽、新八、晴太も一緒に来ていたが2人は別行動だ。
聞き込みをしていると、晴太が持ってきたお金を預かっている男が遊びにそのお金を使っているという噂を知っている人に出会った。
その人は茶屋を営んでいるようで、茶屋にその男がよく来るという。そこで男から情報を得るべく待つことにした。
『私みたらし団子がいい』
銀「おめー“私”はやめろ、“僕”にしとけ」
『僕、みたらし団子がいい』
銀「ありがとうございます」
『なんでお礼?』
名前が“僕”と言ったことで何かに芽生えそうになったのか、鼻を押さえながらお礼を述べる銀時。
名前は首を傾げながらみたらし団子を注文している。
2人で団子を食べていると後ろの方から下品な笑い声が聞こえてくる。店主の顔を見ると、例の男が来たという表情をしていたため、話に集中する。
「近頃とんと見かけなくなったな、あの浮浪児はどうしたんだィ」
「どうも最近ちゃんとした奉公先が決まったらしくてな」
毎日ではないが週一くらいでお金を届けに来るという。以前のように汚い格好ではなく小綺麗で、表情も子どもらしい感じになっているという。
「へぇ、そうかい。で、いくらたまったんだい」
「へ?何が?」
男は、毎日金を持ってくるくらいだからそろそろ一緒にお茶を飲むくらいはたまっているんだろうと問う。
しかし、晴太からお金を預かっている男は何も答えない。やはり貯めてなどいないようだ。
しかも開き直って、どうせ日輪太夫に会うなんて無理な話だったんだと言う。
「1日1杯引っ掛けるのに丁度いいカンジだったんだよあの金」
「オイオイひでー奴だな。え?じゃあホントに一銭もないの?」
「・・・ないね」
名前は銀時の方を見る。
団子の串を咥えながら何を考えているかわからない表情で話を聞いているようだった。想定内だったのかもしれない。
「今度晴太が来た時は俺も誘ってくれよ」
「おっと、言わなきゃよかったな」
立ち上がり、ガハハハハと大声で笑いながら歩き出そうとする2人の男。
銀時と名前はガッとそれぞれ木刀と鞘で頭を殴り気絶させた。
銀「んなこったろうとは思ってたぜ。まァいいさ、最初から金で会える相手とは思っちゃいねェ」
『ご馳走様お姉さん。いくら?』
「お代は結構です。スッキリさせてもらったので」
店主は、晴太の知り合いではないが、ここでは有名な子どもだから気にしていたという。
「日輪と晴太を会わせようと考えておいでで?」
銀時は、いつまでも晴太に居座られたら面倒だから身寄りでもいないか探しに来たという。
店主の話を聞いても金の無い奴は日輪に会うのは難しいようだ。
「この吉原桃源郷は、地上とは別の法で縛られた一個の国。地上の常識は通じません。ここのルールに従っていただかなければ、二度と地上に出られなくなりますよ」
銀「ワリーな、俺ァ上でも下でも、てめーのルールで生きてんだ」
店主は懐からクナイを出し、名前と銀時に向け大量に放つ。2人はそれをジャンプして避ける。チラリと見ると銀時が木刀を持っていたため、店主は銀時に任せた。
銀時が店主の顎に木刀を入れると、店主は吹き飛んでいく。騒ぎを見ていた人たちが「くせ者!」と声を上げる。
銀「めんどくせーことになってきやがった!!」
『なんで僕たちが襲われなきゃいけないの!』
そんなに怪しい動きをしただろうか。
晴太はだいぶこの吉原で犯罪をしていた、日輪の話題を出してはいけなかった、何が理由なのだろうか。
2人は考えながら逃げていく。
『新八くんたち大丈夫かな』
銀「あいつらなら大丈夫だと思うが、合流すんぞ」
『うん』