第12話
夢小説設定
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『えっと・・・』
スナックお登勢には先ほどのお婆さん、猫耳のオバサン(?)、緑髪の・・・機械?がいた。
全員の見た目の派手さに狼狽えるが、先ほどのお婆さんが笑いながら席を指差して座るよう促す。
「取って食いやしないんだからそんなビクビクすんじゃないよ。あたしがこのスナックの店主、お登勢だよ」
『お登勢さん・・・よろしくです』
「何コノチンチクリンノ女ハ!?シカモソノ服警察官ジャネーノ!?坂田サンハソンナプレイモ嗜厶ッテノカイ?」
『あ、あわわ・・・』
顔を近づけガンを飛ばすように片言の言葉でマシンガントークする猫耳のオバサンに引く。
すぐにお登勢が猫耳オバサンの頭を引っ叩き、こいつはキャサリンでスナックの従業員だと教えてくれた。
『キャサリンさん・・・あとは・・・』
「私はたまです。カラクリですがここで働かせていただいてます」
『・・・なんか、濃い面子ですね。まとめるお登勢さんの手腕、凄いんでしょうね』
遂に口に出してしまった。いや、出さずにいられなかった。なんだこのスナックは。
登「ハハハッそうだね。2階にも手のかかる奴らが住んでるからソイツらの面倒も見てるようなもんだしね」
お登勢はこの建物の大家だという。銀時は家賃をかなり滞納しているという話を聞かせてくれた。
今日の財布も空っぽだったが、毎日空っぽなのだろうと思った。
『ふふっ、万事屋さんのお母さんみたいですね』
登「あんなバカ息子いたら恥ずかしくて堪らないよ」
そう言いつつどこか嬉しそうなお登勢。なんだかんだ銀時のことを可愛がっているのだろう。
お茶を飲み銀時の帰りを待っていると、定春の散歩から帰ってきた新八と神楽がお店に入ってきた。
神「名前がバケモンの中に交じってるアル」
キャサ「ア”ァ”ン!?」
新「こんにちは名前さん。ここに来るなんて珍しいですね」
『うん。万事屋さんと待ち合わせ』
後ろでキャサリンと神楽が取っ組み合いをしているのを苦笑いで見ながら答える。
みんなでお茶を飲みながら話をしていると、銀時と晴太が帰ってきた。
そして先ほどのコソ泥騒ぎのこと、その後の吉原でのことを報告した。
晴太は、お金を集めて花魁を買うと言っていたようだ。
お登勢とキャサリンはそれを聞いて大笑いをしている。子どもが花魁を落とすなんてと。
先ほどまでの器の大きいお登勢はどこに行ったのだと思うほど煽るように笑っている。
新「そんなこと許されると思ってんですか?」
神「細かいこと言うなよ新八。ガキに先越されて焦ってるアルか」
新「あっ、焦ってねーしゅ」
『(噛んだ)』
焦っていないと言おうとしたにも関わらず噛んでしまい、信憑性に欠けることになってしまった。
さらにはやろうと思えばやれるからと強がっており、余計残念な感じになる。
新「そーいうんじゃなくて、こんな子どもがね色街出入りしてかつ女性を買うなんて・・・」
晴「ガキじゃない晴太だ、童貞(ガキ)」
新「てめっ、今何つったァァア!?何と書いてガキって読んだァァア!!」
クワッと怒りと焦りと羞恥に塗れた顔をしながら晴太の胸ぐらをつかむ新八。
神「落ち着くアル童貞(しんぱち)」
『童貞眼鏡(しんぱちくん)、さすがに子どもにそれは・・・』
新「童貞なめんなァァア!!」
暴走する新八。
銀時はそれを抑え、ガキの分際で女に興味を持つとはたいしたもんだよと言う。
しかも女買うための資金集めのためにスリを行うなんて末恐ろしいガキだと。
『子どもだからって許されないことだよ。相手によっては警察に通報しないで私刑でボコボコにとか身売りとか全然あり得るからね』
晴「うん・・・でも孤児の俺が金を手に入れる方法って言ったら、スリしかなかったんだよ」
俯いて話す晴太に、銀時は優しく正直に訳を話すように伝えた。なぜ花魁を買おうとしているのかと。
ただ惚れたというわけではないと気づいているようだ。
晴太はゆっくり自分の気持ちを吐露した。
晴太は親に捨てられ、爺ちゃんに拾われた。その爺ちゃんが亡くなる時に言い残したことがあるという。
晴太は捨てられたのではなく闇から救われたのだ。
そして晴太の母は今でも常夜の闇の中、1人日輪の如く燦然と輝いていると。
吉原には日輪太夫という街一番の花魁がいる。名前も、肩書も爺ちゃんが言った母の人物像と合っている。だからその花魁が母なのかもしれないと思っているようだ。
晴「会って話がしたいんだよ、でも何度呼びかけても叫んでも、あの人はオイラの方を見ようともしない」
だから会うために日輪太夫を買おうとお金を手に入れることにしたという。
登「本末転倒だよ、母親に会うためにそんな真似して。母ちゃん喜ぶと思うかい。
働いてきな、ここで」
花魁買うだけの金は出さないが、少しは足しになるだろうと言うお登勢。どれだけ面倒見が良いのだと驚いた。
優しく「スリなんてもう二度とするんじゃないよ」と言われた晴太は泣きながらお礼を言っていた。