第12話
夢小説設定
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今日も今日とて市中見回りをしている真選組。
名前は数人の隊士とともにかぶき町付近を見回りしていた。
「今日も平和ですかね」
『ねー。もう少ししたら休憩でお茶でも飲みましょ』
「よっしゃあ、何も起こりませんように!」
『ふふっ』
隊士たちは名前との見回りを喜んでいた。
土方との見回りは空気がピリつき休憩したいなどと言える雰囲気にならず、沖田との見回りは沖田の暴走を止めるのに必死になる。
名前とであれば常識人であるうえ、街の様子によってはお茶タイムも積極的に取ってくれる。
有事の際も頼りになる存在だった。
その時
「コソ泥がァァア!!」
「ぎぃやぁあああ!!」
『!』
不穏な叫び声が聞こえてきた。名前は隊士たちと目を合わせると急いで声が聞こえた方へ向かった。
『大丈夫ですか!?』
名前たちが声が聞こえた場所へ到着すると、家屋の裏から「おまわりさーん、こっちー」と気の抜けた声がしたためそちらへ行く。
『真選組です。コソ泥が現れた・・・と、か・・・』
警察手帳を取り出しながら騒ぎを起こした人物らに声を掛けると、そこにいたのは見知った人物だった。そしてもう1人、知らない子ども。頭にたんこぶができている。
銀「おー、名前ちゃんじゃないの」
『万事屋さん・・・いくらお金無くても子どもから盗んじゃダメですよ』
ガチャン
銀「違ェよ!!俺じゃねェって!!」
何も疑わず銀時に手錠をかける名前。
銀時は万年金欠だからやってしまったのだろうと思ったのだ。
しかし自分ではなくその子どもが銀時の財布をスッたのだと必死に説明していた。
『失礼・・・・ホントだ、財布すっからかん。君が盗ったの?』
「元からすっからかんだったし。ていうかアンタも俺の財布取ったじゃんか」
銀「それはてめーを引き摺り出すためだ」
『はぁ・・・』
とりあえずすぐになんとかしなければならない案件ではなさそうだ。他の隊士たちに見回りの続きをするよう伝え、名前は2人の話をゆっくり聞くことにした。
ファミレスに入り、話を聞いていく。
やはり男の子、晴太が銀時にわざとぶつかり財布をスったようだ。そして銀時の財布にはほとんどお金が入っていなかったらしい。
銀「どーすんの名前ちゃん。コイツむかつくから牢屋に入れてものすごい拷問してくんない?」
晴「は!?やだやだ!!俺捕まっちゃうの!?」
『まぁ、悪いことはしたからね』
残念だけど、と言うと晴太は泣きそうになりながらどうしてもお金が必要な理由があるという。
そんな晴太を見て、銀時が許すなら示談の方が自分も楽だけどとは言う。
銀時は納得いってなさそうな顔をしていたが、名前がそう言うならそうしてやる、と言ってスリの件はお咎め無しになった。
しかし、どうしても金が必要というのはどういうことなのだ、と銀時と名前は気になっていた。子どもである晴太が盗みを働かなくてはならないほどのことがあるのだろうか。
晴太は、盗みの件を無しにしてくれたから、とその理由を教えてくれるようだった。
晴「でもアンタは入れないと思う」
『私?』
晴太は名前を指差して話す。首を傾げて晴太を見ると、金を集めて持っていくのは“地下遊郭、吉原桃源郷”だという。
『あー・・・まぁ、この格好じゃ無理なとこだね』
地下遊郭、吉原桃源郷は中央暗部に支えられ幕府に黙殺される超法的空間だ。
一警察官が制服で行けば白い目で見られるだろう。
とりあえず自分は行かないから銀時に晴太を頼んだと言う。しかし一応盗みを働いた理由も聞かずに帰すのもと思い、銀時に頼んで万事屋銀ちゃんで待たせてもらうことにした。
ーーーーーー
『何気に1人で来るの初めてなんだよなー・・・』
前に来たことがあるため場所自体はわかる。既に万事屋銀ちゃんの看板の前にいる。
後はインターホンを押すだけなのだが、新八と神楽がいなかったらどうしよう、知らない従業員がいたらどうしようと悶々してなかなか手がボタンに行かなかった。
『変な人出てきませんよーに』
ピンポーン
覚悟を決めてインターホンを鳴らす。
『こんにちはー、真選組の名前ですけどー・・・』
返事がない。
ピンポーン
もう一度鳴らしてみるが返事は無かった。
万事屋銀ちゃんで待っているよう話をしたが、入れなかった時のことは決めていなかった。
うーむ、と考えていると下から声がかかった。
「銀時に用かい?」
『?』
下を見ると、万事屋銀ちゃんの下の階にあるスナックの前に、従業員だろうかお婆さんがいて声をかけてくる。
『はい、万事屋銀ちゃんで待っててって』
2階から顔を出し、そう返事をする。
お婆さんは今新八も神楽もいないから一階で待ってて良いと言ってくれた。
言葉に甘え、一階のスナックお登勢にお邪魔することにした。