第11話
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爆発で傾いた車両内
『ゲホッ・・・皆さん大丈夫?』
沖「大丈夫でさァ」
神「大丈夫アル」
新「なんとか」
近「俺もだ」
土「あいつは・・・」
爆発で瀕死の重傷を負った人はいないらしい。しかし伊東の姿が見えない。どこに行ったのだろうか。
伊「うわぁああ!」
その時、伊東の叫び声が聞こえる。だいぶ車両の下の方にいるようだ。
近「助けに行くぞ」
『・・・うん』
土「俺ァ外の状況見てくる」
土方は窓から車両の外へ出、様子を窺った。近くにヘリが来ているらしい。きっと鬼兵隊だろう。
そう思っていた矢先、伊東がヘリから銃撃される。服が引っかかってその場に留まっていられた伊東。その引っかかっていた場所を撃ち抜かれてしまった。
落ちる伊東。
伊東は先ほどの爆発で左腕を吹き飛ばされたようだ、残った右手を必死に伸ばす。
誰か
僕の手を握ってくれ
そう思いながら。
ガシッ
その手は伊東の望んだ通り、誰かが力いっぱい掴んだ。
見るとそれは近藤だった。しかも、名前や沖田、新八や神楽がそれぞれの脚を掴み近藤が伊東の所まで手を伸ばせるように手伝っていた。
近「俺は隊士が死んでいくのを黙って見てるなんざできねェよ。死兵なんて割り切ることはできねェ、やっぱり」
近藤は、兵隊としてではなく、ただ肩をつきあわせて酒を酌み交わす友だちとして伊東にいてほしかったという。
近「アンタにはまだまだ、色んなこと教えて欲しかったんだ」
それは伊東にとって一番欲しかった言葉だったのだ。
今まで誰にも認められず、他人は自分よりも無能だと思い続けることで自分を保ち続けた伊東は、一番に誰かに見てもらいたかったのだ。隣にいてほしかったのだ。
ただ、絆が欲しかったのだ。
ガガガガガ!
ヘリから再度銃撃が来る。
『近藤さん、早くっ!』
早く引っ張り上げなければ全員撃たれてしまうかその前に落ちてしまう。
と、そこへ外に出ていた土方が到着する。
土「何してやがる!!さっさと逃げやがれェェエ!!」
上からヘリに向かって飛び降り、ヘリのプロペラを切り落とした。ヘリは浮力を無くし落下していく。
土方はヘリの上から列車の方に飛び上がると、伊東たちに向けて手を伸ばす。
土「おおおおおお!!!」
ガシッ
伊東は、近藤に身体を掴んでもらいながら残っている右手を土方に向けて伸ばした。
繋がる手。
伊「土方くん、君に言いたいことが1つあったんだ」
土「奇遇だな、俺もだ」
「僕(俺)は君(お前)が嫌いだ。いずれ殺してやる、だからこんな所で死ぬな」
ズキッ
『痛っ・・・・』
その頃、土方と伊東の様子を見て頭痛を感じていた名前。近くにいた沖田が心配して声をかけてくる。大丈夫だと返事をし、上に上がるようみんなに声をかけた。
『(なんだろう・・・土方さんが飛んできた時・・・いや、土方さんの、伸ばした手を見た時・・・)』
その時、先に上に上がっていた神楽や沖田が声を上げる。上にも敵が大量にいると。
考え事をしていた頭を横に振り気持ちを切り替えると、名前も急いで上へ向かった。
狭い車内で戦闘を続けていく。
そこへヘリの音が近づいてくる。
土「伏せろォォオオ!!」
ヘリからはマシンガンを持った男が顔を出す。土方は危険にいち早く気付き、味方らに伏せるよう叫んだ。
ガガガガガガガガ!!!
長い銃声。
必死に姿勢を低くし銃弾から身を護ろうとする。
そして銃声が止んだ後煙が晴れると、そこには伊東の背中が。
近「先生ェェエ!!!」
伊東は周りの人たちを庇い、銃弾を受けたようだ。身体の至るところから銃弾が貫通した後の煙が出ていた。
ガクッと膝をつく伊東。
近藤や土方は伊東の方へ向かう。
『みんな、また!!!』
名前はまた銃口が向けられたことに気づき叫ぶ。
しかし、その銃口が火を吹くことはなかった。
ドゴォォオ
ヘリに万斉と銀時が突っ込んでくる。
いや、銀時が万斉をヘリに向けて木刀で押し込んでいたのだ。