第10話
夢小説設定
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土「・・・てな具合だ。全ては刀を手に入れてからおかしくなった。どうやら俺は本当に妖刀に呪われちまったらしい」
刀を新調しに鍛冶屋に行き、そこで一本の刀に目を引かれたという。鍛冶屋の主人の話ではそれは妖刀だという話だったが、どうせ呪いなんて無いと話を聞かずに出てきたらしい。
そしてその後、例の土下座騒ぎがあったのだ。
沖田はその話を全く信じていないようで大笑いしていた。
土「なんでコイツ連れてきたんだよ」
『ごめんなさい、こんなことになるとは』
さすがに妖刀だの呪いだの非現実的な話になるとは思わなかった。以前の紅桜も、生き物のような妖刀という噂だったが、結局は強い刀を求めた刀鍛冶が機械に頼っただけのものだった。
土「ふと気づくと勝手に人格が入れ替わってやがる。いや、あれは別人格じゃねェ。人が誰しも持っているヘタレた部分が、妖刀によって目覚め始めているんだ」
沖「土方さん、ヘタレを刀のせいにしちゃいけねーや。土方さんもともとヘタレでしょ」
土「そうスよね、俺なんて元々こんな・・・」
急にヘタレだした土方に、さすがに様子がおかしいと気づいた沖田。
そんな刀捨ててしまえばいいのではと言うが、それはできないらしい。刀をマドラー代わりにしている土方を見て、本当に捨てられないのだと理解した。
『(妖刀は気になんないのかな、コーヒーでベトベトになって)』
気がついたら厠や風呂にまで持っていくという。
汚くならないのかな妖刀は、と妖刀が心配になってきた。
沖「するってーと何ですかィ?近藤さんとケンカしたのは妖刀のせいだと?」
土下座騒ぎがあって近藤と2人きりで話した時、近藤は伊東を、隊士たちを家来だと思っていない、対等な立場だと言っていた。
それに対し、土方はある程度近藤の威厳が必要だと言う。伊東に局長の座を譲るつもりなのかと。
激しい言い争いにこそならなかったが、2人の意見は対立していた。
土「そうならいいんだがな」
『近藤さんには妖刀のこと言わないの?』
土「言ったところでだろ。近藤さんは信じてくれるだろうが、局中法度違反をしてるのは事実なんだ」
沖田は、このままでは伊東が土方の悪評をふれ回って、副長の座を奪われると言う。
名前もそれが心配だった。
伊東がいくら土方を嫌っているとはいえ、原因を探ろうとすることもなく陥れるように動いているように思う。
土「信頼は得難いが壊れやすしってやつだ。明日にも伊東から切腹の申し渡しが来てもおかしかねーよ。
お前らも俺なんかといると伊東に目をつけられるぞ」
そう言うと、土方は仕事があるからとファミレスを出ていこうとする。
沖田はその土方を引き留めると、肩に手を置き見下すように話した。
沖「焼きそばパン買ってこいよ、後ジャンプもな。もちろんお前の金で」
『総悟くん!!土方さんもそんなの聞かなくていいから!』
青筋を浮かべていたため、まだヘタレた土方にはなっていないが、ヘタレてしまったらきっと言う通りにするだろう。
土方が出ていくと、満足そうにしている沖田に注意し2人も屯所に戻った。
名前らが屯所に帰り、少しすると会議の時間になった。
この会議は朝から予定されていた大事なものであり、事前に開始時刻を伝えられていた。
しかし、開始時刻になっても土方が来なかったのだ。
近「遅いなトシの奴」
『・・・(まさかまた妖刀に)』
妖刀で人格が変わってしまい、またどこかでフラフラしているのではないかと心配になった。
伊「近藤さん、いい機会だ。僕は丁度彼のことを議題に出すつもりでした」
伊東は、最近の土方の行動は目に余るという。
自ら隊士たちに局中法度という厳しい掟を課しながら自分は今それを幾度も破っている。
真選組の象徴とも言うべき土方が手本にならなくてはどうするのだ、彼が法度を軽んずれば隊士もそれにならう。
だから土方にこそ厳しい処罰が必要なのだと主張する伊東。
さすがに近藤も最近の土方の様子を見て何かが変だとは思っていたようで、フォローしようとする。
しかし
ガシャァアン
会議室に飛び込んできた土方。その手には焼きそばパン。
土「ちゃーす!!焼きそばパン買ってきたス!沖田先輩!!すいません、ジャンプ無かったんでマガジン・・・」
『総悟くんっ・・・』
焼きそばパンとジャンプを買ってこいと命令したのは沖田だ。
その沖田を見ると土方を見下しながら笑っている。その横には同じく伊東の姿。
まさか、沖田は本当に土方を引きずり下ろすために伊東と手を組んで失態をおかさせようとしていたのだろうか。
その騒動で、伊東は土方に切腹を申し出たが近藤と名前、その他の隊士が必死に説得したことで切腹は免れた。
しかし、何もしないというのも隊士に示しがつかないということで、苦渋の決断として謹慎処分が下された。
『・・・・・どうなっちゃうんだろ』
名前は会議が終わると自室に戻り、これから真選組はどうなっていってしまうのだろうと心配していた。